新しい年が明けました。
皆さまどのように新年をお迎えになられましたでしょうか。
2020年オリンピックももう目の前ですね。時のながれるのは早いものです。若い内にはこれほど感じませんでしたが、年々時がすっ飛んでいくように感じています。
さて、昨今テレビでも、雑誌でも、もちろんインターネットはなお更、健康情報にあふれています。特に女性は美容院で雑誌を見ようもんなら、あれもこれもみんなからだにいいような気がして、サプリなど焦って買いそうになります。しかししかし、年齢やその方の
からだの具合により、のんでいいもの、のまない方がいいもの。特に服薬あったりすると
サプリ如何によっては、服薬の薬剤の効果を下げたり、逆に作用したりします。入るからだは一つですからね。慎重に。
どうもこれらは「健康」という言葉が注目される以上に、重要視されてきたからです。でもその方によって健康って違いますよね。とらえ方も、現状も・・。
当院は禁煙支援・受動喫煙防止を致しておりますので、勉強していると、この「健康」という概念の難しさに右往左往します。でも、その人が「いいっていえばいいんだ!」という時代ではなくなりました。
各企業も、社員の病気が増えると健康保険がひっ迫しますから、社員の「健康支援」に乗り出しました。その先鞭切ったのが、伊藤忠の「社員に朝ごはん」です。そんなもの個人のレベルの話。会社で朝ごはん出すなんて・・なんておっしゃるのはもう古いのです。
働き方が変わろうとしていても、社会が変わらないと、一社がどうこうしても、政府も及び腰ですからね。その前に、企業の健康保険はアップアップなんです。
この事は歯科でも言えて、健康保険での歯科の扱いって、初診料も再診料も医科より断然低いんですよ。ご存じでしょうか?
そして削るより抜くより「歯を残す方が大事!」と厚労省も言いながら、健康保険って経験あろうがなかろうが!?ただ削って詰めて・・(歯が無くなるのに近づくこと)という処置する方が点数が高いんですね。ですので必要があってそのような処置するならまだしも、口腔内写真やデーター示して経年変化見定めて、患者さんに説明した上で納得して処置するならまだしも、「アッ虫歯ですね。削って詰めましょう」はないのです!やみくもにはないのです。ただ歯医者のせいにばかり出来ない面もあります。お口は患者さんご自身のもの。毎日のお手入れ、お食事・おやつの取り方、全身のおからだの状況に大いに支配されるのがお口の中だからです。私達、朝霞・中央歯科クリニックがしょっちゅうおからだの調子や服薬状況、折に触れ口腔内写真撮ったり、検査をしたり、データーを比較して診断するのは、お口の中が全身の一部であり、呼応しているからです。変化するのです。身体状況により急激に!です。
こうして原稿書いている土曜日でも、先ほどからメンテナンス予約の患者さん以外に、いらっしゃる患者さんは、皆さんホームケアの歯ブラシ・デンタルフロス・歯磨きペースト等。ご家族それぞれお使いの物を補充にみえています。その都度、カルテをチェックし間違いないお使いつけのケア商品をお出ししています。必ずご健康状態を伺いつつ・・。
先ほど見えた奥様は、遠くに越されたお嬢さんのお子さん(お孫さん)のフッ素ジェルを頼まれて買いにみえました。地方の歯医者さんでもあるはずだけれど・・。
小さいお子さんと聞いて、「大人用のフッ素を同じ棚に置かないように」と、ついでにご注意を話しました(今大人用のフッ素は1450ppmf)と世界並みになったので、幼児が間違って使うと大変です・・。
話がそれました。
企業が健康支援をはじめ、朝ごはんの提供始めたり、ガンになっても会社が支援する仕組みを考えたりしています。ガンになっても会社を辞めないで済むように、貴重な人材を応援する仕組みを考える会社が増えてきました。心強い限りです。それ以外でも、お口の健康に光を当て、定期メンテナンスを応援する企業も増えてきました。良いことですね。
又「健康促す保険」健康増進型保険と言うものがあちこちで始まっています。
例えば、損保ジャパン日本興和ひまわり生命の収入保障保険「自分と家族のお守り」は、契約日から2年超5年以内に「禁煙」したり血圧が改善したら、以後の保険料が最大3割引かれるそうです。ようやく「喫煙の健康被害」に着目されてきました。
要するに自分で自分のからだに関心持って、自助努力なさることを評価する仕組みになってきたんですね。これは当院が皆様にホームケアを勧め、ホームケアあってのプロのケアということで、定期メンテナンスも続けて頂いていて、お口の中が維持できていることと同じです。
要は自分の努力とプロ(医療者)のサポ―トの二本立てによって健康を勝ち取るということでしょう。お任せの医療でなく、同じ土俵にのった医療ということでしょうか。
生前たくさんの教えを賜った、日野原先生が当院に下さった「ことば」を今年の新年のご挨拶に掲げます。自分の健康は自分で守る。賢い患者さんになりましょうと書き添えさせて頂きます。
習慣が作る
こころも
からだも 日野原重明
2019年も、皆様元気で、美味しく召し上がれますように。