硯も同じなのよ

只今、歯科衛生士・神子島さんのSRP(縁下歯石をとる)受けられた患者さん。ご評判の

書家でもいらっしゃるお習字の先生。最初はおうちの方が義歯に悩まれて来院。

今までは食べる時以外は外していた入れ歯も、当院で作り直されたあと、お手入れも

習得されて毎日きれいになさっておられ、定期メンテナンスもちゃんと来院、ご不自由

なく新しい入れ歯をうまく使って下さっているようです。「歯科の受診の仕方変ったよ」

お口の中をきれいにするんだよ、との声にご家族も来院されるようになりました。

本日、その書家のかたが終わられておっしゃったことが、とってもいいお話なのでお伝え

します。

・習字のお稽古していてもね、硯の角に「墨」がたまるの。本当の墨はたまりにくいん

だけど、墨汁使うと「にかわ」が入っているでしょう?きれいにしておかないと硯の角が

汚くなるのよね。お道具をきれいにしておくのもお稽古のうちなので、私が角の汚れを取

ってあげて、あとは自分で出来るように教えてあげるの。(3歳くらいのお子さんから

お稽古に来てらっしゃいます)道具をきれいにしておくとお腕も上がるのよね。

そう考えたら、今日も衛生士さんに「この汚い奥の方の歯の汚れ」取っていただいて恐縮

したんだけれど、「おんなじだなあ~硯と・・」と思ってこんなに汚れをためないうちに、

もっと早く来ればよかった!と思ったんですよ。衛生士さんも大変でしょうが有難いわぁ

と話されてお帰りになりました。

以前、歯の磨き残し・磨きにくいところを「階段の隅」という表現使って説明したことが

ありましたが、「硯のかど」ねえ~。

みんな同じなんだなと思いつつ、歯科衛生士の処置・仕事の意味をご理解下さっている事

有難く思いました。そしてご自分に合った歯ブラシとフッ素を買って帰られました。

セルフケア(ホームケア)とプロのケアを車の両輪として、皆様のご健康維持にお役に立

てれば嬉しいですし、休み時間背中を伸ばすストレッチしている歯科衛生士にも、このよ

なご理解はなお嬉しく、励みになります。よいお話有難うございました。

 

 

 

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