映画鑑賞と周術期の口腔ケア講演ご参加ありがとうございました

先日は「ケアを紡いで」映画自主上映と、周術期口腔ケアの講演にご参加頂き
貴重な日曜日にありがとうございました

歯科医・歯科衛生士さんだけでなく、様々な職種の方がご参加下さり、本当に有難うございました。
周術期口腔ケアはその第一人者、県立静岡がんセンター口腔外科部長・百合草先生にお願い致しましたが、実践しておられる口腔支持療法に皆さま身を乗り出して聴いて下さり、大変意味ある学びを頂戴しました

当院は1998年、熊谷崇先生が作られた歯科予防の会発会から参加させていただき、その後オーラルフィジシアンにて内科的歯科医院として、歯科は生活者医療であるから患者さんの背景やお人となりをよく話しを聴いて、対応することをポリシーに参りました
先日、百合草先生のお話しでも「医療の主人公は患者さんなので」と、がん治療中の患者さんと十分なコミュニケーションをとり、画一的でなくお一人お一人の状況に、丁寧に医科の専門医と情報共有し、少しでも召し上がれるように対応していますとのことでした

お口のなかの状況がいかに全身と相関するかは、只今も大変な被災地を見ても明らかなことで、とはいえなかなかにむずかしいことでもあるのが現実です

2004年都内にて、百合草先生の前任者である、がん治療における口腔ケアのパイオニア大田洋二郎先生の、初の医科と歯科の講演会を聴いていただけに、太田先生の急逝もあり、いかにここまで来るのが大変であったか計り知れませんが、引き継がれその道を更に高めて、がん治療中の患者さんに貢献なさる百合草先生のご講演には感慨深いものがありました。ご参加者皆様がじーっとスライドに見入ってお話し聴いてるご様子に、ご依頼してよかったと思いました。各分野の方々が持ち帰られて、お役に立つことを願っております

ゆずなさんの意志で企画された映画「ケアを紡いで」は、刻々と静かに画面に映し出される文字とともに、現役ナースのゆずなさんががんに罹患して、取りまく状況が大きく変わるご様子を、丁寧に丁寧に画面の文字、ゆずなさんのつぶやき、静かな音楽で追うので、時々涙する参加者もお見受けしましたが、ご存じなかったAYA世代の行政支援の空白の現実など、皆様集中してご覧になって下さっておりました
映画上映には多少のためらいもありましたが、メッセージ性の高さに圧倒され、是非に御紹介したかったのでした。「知らないを知ってる!に変えるだけで、見方も変る」「引き出しに入れておくと、アッあれだ!と気づくからいろんなこと知ってた方がいいよ」院長の口癖でした。歯科は患者さんの背景知らないと何もできません

アッと言う間の日曜の4時間でしたが、皆様からあたたかい言葉を沢山頂戴し、周術期口腔ケアも映画もご紹介出来て良かった!と思いました。百合草先生のお話しもっと聞きたいというご意見いくつも頂戴しました。ある方からは、映画の上映希望も伺いました
この日に至るまで日々の診療お忙しい中、早乙女先生、松野先生には何から何まで大変お世話になりました。このお二方がいらっしゃらなければ実現できないことでした。(株)クレセルさんにも大変お世話になりました。

初めてのことで不十分な対応もままあったかと思いますが、いらして下さった皆様ありがとうございました。遠くまで帰られる方々も、ご参加大変ありがとうございました
畑の大豆の場面のように、あちこちで種まきいただいて、希望の芽が出ますことを祈り願っております