最近は随分ホームケアも進んで、年数回の歯科医院でのメンテナンスの他に、おうちや職場でのケアが当たり前になってきました。とてもすばらしいことです。
ただ、自分ではしっかり磨いているつもりでも、歯と歯茎の間など、実は約8割の方が磨き残しが多いというデーターが出てきました。特に歯みがきに自信ありという方に磨き残し多いという事らしく、過信してはいけないということでしょう。
2014 ライオン(株)が調べた、自分の歯みがきに関する自覚と歯垢
(歯と歯茎の間の歯垢)付着状態の調査では
やや磨けている やや磨けていない みがけていない
歯垢付着スコア 歯垢付着スコア 歯垢付着スコア
21%から60% 60%から80% 80%以上
自分の歯みがきに
”自信あり”の 19% 49% 32%
自覚良好群
(参考)
自覚不良群 20% 40% 40%
ということは、歯みがきに自信ありの自覚良好群の81%=約8割の方が実に磨き残しが
多いということになります。ですので、磨き残しやすいところを、定期メンテナンスの時にしっかり教えてもらい、より丁寧に注意してお手入れなさるように致しましょう。ホームケアとプロのケアの連携の必要は、ここにあります。磨き方が悪いのでなく、歯ブラシの届きにくいところが、磨き残しになりやすいのです。日本人の約半数に叢生(そうせい→歯が重なって生えてるところ)があります。歯垢の残りやすい部分こそ、しっかり意識して、フロスや部分磨きのブラシ等使ってケアしましょう。年齢によって、思わぬ体調の変化もあり、いつもと同じにケアしてても、結果が違うということがあります。お一人で悩まず、ご相談下さい。