当院のように予防をベースに歯科診療をやっていますと、おのずと全身状況・服薬状況
を伺うことは必須になります。健康保険がひっ迫してきて、各企業でも生活習慣病への
取組み、とりわけ食事指導も含め、かなり具体的なことまでも患者さんにお伝えして
ご協力と自助努力を仰ぐようになってきました。生活習慣病の一つ”糖尿病”は、歯周病と
の関係も深く切っても切れない仲です。当院でも糖尿病の数値を確認したり、歯茎からの
出血の具合、デジタルレントゲンによる骨吸収の度合い、歯周ポケット等より神経を使っ
て対応しております。このブログでも周辺情報含め折々発信してお役に立つよう心がけて
います。読んでいただければ幸いです。
魚沼市のプロジェクト8は、かなり積極的な行政の取り組みで、目的は「危機意識の共
有」糖尿病の数値がすっごく高いのに放置されている住民が多いようで、糖尿病を判断す
るうちの一つHbA1cを基準よりかなり高いのですが「8はダメだよ!」の運動を起こして
いるそうです。「エッ8!」とびっくりしますが、それ以上が多いということでしょう。
子供(孫)が吹き出しでしゃべるポスターには「お父さんお母さんHbA1c8じゃダメ!
」と書いてあるのです。その数値に向かって、町中で運動できる場を設け、いつでもくれ
ば誰でも運動できる仕組みを作り、これがきっかけで歩く・出かけるようになったお年寄
りも多いようです。お一人熱心なドクターが中心になっており、この活動を”地域医療魚
沼学校”と名付けている事からも、何とかしてあげたい!と言うお気持ちが伝わってきま
す。お子さんが減って高齢者増える日本の状況。この魚沼市のように地域での取り組みは
日々の生活を振り返ることに貢献し、寝たきりを予防し、健康寿命を延ばす取り組みとし
て注目を浴びています。一人でも、いつからでも、どこからでもやる人はやるのだ!と
感じいりました。自治体と言うか行政を批判だけしていても仕方ないことで、みんなで
理解して動く仕組みづくり、大変勉強になります。ご年配の方も、わかりやすく話せば
お年召した方でも、良かれと思うことは積極的になさるんではないでしょうか?
要は持っていきよう・インフォメーションの仕方いかんであるとプロジェクト8から学び
ました。
私達の提供する「医療の主役は誰?」と言うことですね。日々この大切なことを忘れず
やってまいりたいと思います。日本全国あちこちのご活動勉強になります。