50年前と言えば、日本が大きく変わった東京五輪の年です。五輪開催に向け、様々なモ
ノが世の中へデビューしました。今では当たり前の存在のものばかり、ご紹介します。
① まず東海道新幹線です。戦後復興のシンボルと言われ、東京五輪開催の九日前に開業
しました。最高時速210㌔の実現です。愛称の公募が行われ、「ひかり」光速に対
する音速ということで「こだま」が選ばれたそうです。人気のビュッフェではカレー
やサンドイッチ、食堂車は当時のステータスの象徴だったようです。
② 都心と羽田を結ぶ公共交通機関として、モノレールも開業しました。当時の浜松町に
は長蛇の列ができたそうです。現在は利用者も減っているでしょうか・・。
③ ジャルパック。一人につき年一回まで、持ち出し外貨は500ドル以内という条件の
下、旅券課はパスポートの申請者であふれました。国産初のパッケージツアーとして
ジャルパックは気軽に参加できる旅行の提案となりました。平均的サラリーマンの月
収約2万円の時代に、ヨーロッパ2週間で70万弱の旅は相当なものでした。
④ その年、東京12チャンネル(現・テレビ東京)が開設しました。種に科学番組主流
でした
⑤ 不二家のネクター登場です。果実を丸ごと裏ごししたピューレからの独特の味わいが
熱狂的ファンをうみ、いまだに大好きで愛飲する友人がいます。「ネクターピーチ」
⑥ 東洋一の巨大ホテル・ニューオータニ開業。オリンピック準備局の要請を受け、初代
経営者・大谷米太郎氏に急遽建設を依頼、当時日本初の17階建て高層ホテルが誕生
したと聞きます。最上階の回転展望ラウンジは、戦艦ヤマトの主砲塔の旋回技術を
導入し、当時1時間に一回転するということで話題になりました。これにも行列が絶
えなかったことを思い出します。ニューオータニは、スパ・エステ・プール・海外ブラ
ンドのアーケード・・と時代の先端をいっており、憧れのホテルでした。
⑦ 「やめられない、とまらない、かっぱえびせん」文句なしの国民的スナック菓子です
団塊世代の方には、おやつは「かっぱえびせん」だったという人も多いかも。
⑧ 今でこそどこにもある「カップ酒」「ワンカップ大関」の登場です。一升瓶の家飲み
がプルキャップ式のキャップを開けるだけで飲める手軽さが大うけだったようです
⑨ アメリカ生まれのティッシュペーパーの登場もこの年です。当時の日本の過程では
”ちり紙”が主流ですぐには受け入れられなかったようですが、「アメリカ生まれの万
能紙ハンカチ」として現在ではなくてはならないものになりました。
⑩ ダスキンの登場です。冬の冷たいお水の時期でも雑巾を絞ることなく・・という創業者
のおもいから開発されました。決して安くはないレンタル雑巾は、水を使わなくとも
埃が取れるので、”魔法の雑巾”と大好評になりました。
まだまだ、この年に登場したものはあるかもしれませんが、1964年デビューと聞くと
隔世の感ありです。皆さんも思い出してみてください。そういえば、「スマック」という
アイスクリームありませんでしたか?紙で巻いてあって、剥きながら食べる・・。もしも
まだあるなら探してでも食べたいものの一つです。 emi