歯の衛生習慣

昔6月4日は「虫歯予防デー」とされてましたが、現在は6月4日から10日が歯の衛生週間になりました。以前は6月4日になるとあちこちの動物園で、カバの口をアーンと開けて
歯ブラシする光景が一般的でした。

70年代、日本は虫歯の洪水で「333運動」3度の食事後3分以内に3分間歯を磨こうと学校で教わったと思います。その後の食生活は砂糖摂取が大きく増えるなどがらりと変わるものの、歯みがき習慣は根付かず、10歳以上55歳未満で、虫歯で処置した歯や、未処置の歯がある人は長く9割もいたという調査があります。しかし歯の衛生週間運動などの地道な取り組みに「歯磨きしない人」は87年調査以降1%に減ったそうです。いまでは子供のむし歯も平均1本となりました。

昭和の人気番組「8時だよ全員集合」の最後にカトちゃんが「宿題やったか?」「歯磨けよ」と言っってお茶の間で笑ったものです。効果があったのでしょうね。

最近では8020運動となり、80歳で20本の歯を残そうということですが、ここえきて平均寿命でなく、健康寿命=ご自分でご自分のことが出来る概念となり、ますます日々の生活重視ということで、「食べる」ということに主眼が置かれ、それには「お口の中が整っていること」が大事・・と意識が変わってまいりました。

毎日している歯みがき。されど歯みがき。
虫歯も歯周病も細菌の感染症。丁寧な歯みがきと定期的に歯科医院で歯科衛生士に汚れを取ってもらい、噛み合わせ、歯茎のチェック等をして、お口の機能が下がらないように
致しましょう。

歯みがきも身につくとやめられない習慣です。
ならば、時々専門家のチェックを受けて、変っていくご自分の体・お口の中に沿ったお手入れをして、有効なお口のお手入れをしましょう。使うブラシ・フッ素ペースト・デンタルフロス・歯間ブラシ・入れ歯のお手入れ、日々進化してますし、皆様のお体に合わせたケアに、充分お応えできる時代になりました。

やらなきゃ損そん!! 歯みがき・お口のお手入れです。
さて、きれいになったお口で、今日は何を美味しく頂きましょうか・・!

「第一大臼歯ケア」で認知症を予防する!

先日ブログに書きましたように認知症勉強会でも、お口のケアをして、特に噛む機能を確保するのが専一ということを学びました

今週号の女性雑誌にも”第一大臼歯ケアで認知症を予防する”の文字。一般紙にもこのような記事が載る時代です。歯が抜け始めたことが、認知症の原因の一つになっていた!?その意外な関係を握る歯は、40代で4人に1人が失っているという現実があります。丁寧な歯みがきとプロのケアを受けて、特に噛むための「要の歯」である「第一大臼歯」を死守することが、認知症予防の第一歩かもしれません。
残っている歯の本数が健康寿命と比例することは、よく知られるようになりました。

第一大臼歯を残すことが肝心要と言っても、既に失ってしまった方もあるでしょう。それでも義歯・ブリッジ・インプラントなどで噛むことを維持しましょう。噛むという行為は顎を開け閉めすることで、多くの筋肉が動き、血流がアップします。それにより血液をどんどん脳に送ります。実際、寝たきりの方に、入れ歯が整うと、話せたり・立ったり・歩けるようになったり認知症の予防に、噛むことが大きく影響することがわかっています。
ただ、先日も学んだように、初期認知症になられている方に、インプラントなど、ご自分でケア出来ない治療法を選択するのは、好ましくありません。

また40代以上になると歯周病で歯を失うケースが多いのに対し、第一大臼歯の4割ほどは「虫歯による」というデーターがあり、特にこの奥歯は既に金属が被さってる方も多く
金属入ったり、被さってると虫歯にならないと勘違いして、お手入れがおろそかになり再び虫歯にする方も多いです。加齢と共に歯の根元に虫歯ができやすくなり、歯みがきしていても、その方に効果的な歯みがきの仕方をご存じない方もおられて、次々と歯を失っていきます。

歯のお手入れは、トータルな健康管理の為と意識して、いつもやってる歯みがきだけど
「歯科衛生士に効果的な歯みがきの仕方。年齢・お口の中の状況に合わせた虫歯を予防するフッ素の使い方」などオンリーワンの方法を教えてもらって下さい。

元をただせばこの大切な奥歯は、子供のころ乳歯の後生えてきた奥歯です。ですので、当院ではお子さんの時から、乳歯の奥歯は生えかわるけれど、虫歯菌は次の歯にうつっていくことを話します。そして大人の奥歯が生えてきた時には、「一生使う歯であること。臼の役目でずーっと大事」かを話します。その為ホームケアとプロケアが必要で、又初期虫歯の状況でも、よく観察しレーザーで確認し、「早くに削り始めないこと」が肝心です。早くに削って金属かぶせ始めれば、歯の寿命は確実に短くなります。

歯はいつまでも元気でいるための、大切なパートナーです。
一本一本丁寧にお手入れして、治療の繰り返しにならぬように一歩進んだケアをしましょう。。

入れ歯でも定期的に来たほうがいいんですね。

”一年前、困りに困って見えた初めての患者さん。義歯が合わず何度受診しても
思うようにならず、悩まれていました。当院でもお役に立てるか不安でしたが、よくよくお話しを伺い、義歯を作り直すことになりました。初診終わった時受付で、「こんなに良く話を聞いて頂いたことは初めてでした」とおっしゃるのです。当院では普通のことなので特段のことを致した覚えもありません。ただ義歯を作るということは、アクセサリーを作るのではないので、その方のお気持ち・お暮らしぶり・生活習慣など含め折々に伺うことは、必要不可欠と思っています。言い方悪いですが、義歯というのは”リハビリテーション”です。

段階を追って、義歯作る準備しながら、回を重ねるごとに患者さんにも変化が見られ 「入れ歯でも、皆さん定期的に通われるんですね」と気づかれました。待合室で、入れ歯の定期チェックに見える方とご一緒したからです。はたして義歯が出来た日のお喜びようは半端でなく、お家でのお手入れも熱心に聞いて下さり、こんなことしたことなかった、ただ洗浄剤にチャポンじゃダメですねと。その後何回か調整に来て頂き、こんな風にするんですか?とびっくりされたので、召し上がって頂けるようにしないといけないこと。お家でのお口のお手入れ・入れ歯のお手入れ共に大事だということをお話しし、ご理解いただけてうれしかったです。その内、下の入れ歯も作って下さいとのことで、準備開始。ようやく暮れには上下で召し上がれるようになりました。その後残った数本の歯の維持の為お手入れを話しましたが、一回目のケアの日をお忘れになりました。するとお口の中に汚れがついたのを自覚なさって、「入れ歯の具合いいいからって、前の感覚になってこなくていいと思っちゃったけれど、やはり入れ歯の調整とチェックしてもらって、口の中きれいにしないとダメなんですね」と気づかれました。

長く当院にお通いでなく、「何かあったら歯科医院に行けばいい」と思ってらした患者さんに、そうでないことをお伝えするのはとても大変です。特に高齢になられるとなおのこと、習慣を変えるのは難儀なことです。根気よくお話しし、必要なこと・できることをご案内して、快適な日を少しでも多くして差し上げることが、私達の仕事です。

前回,衛生士が残った歯のお手入れを話したところ、「入れ歯は私にとって、ダイアモンドより大事」とおっしゃったとのこと。でも生活習慣には勝てないので、すぐ以前のお手入れしない生活に戻ってしまわれるのです。根気よくおつきあいすることが大事ですね。

”習慣がつくる 心もからだも” は日野原先生の名言です

ご存じなかったことを、出来ることにかえていただき、結果が出ること(お口の中・入れ歯がきれいに保てること)をお教えして、皆さまが快適に過ごせるように試行錯誤の毎日です。先ほど帰られた高齢者の女性。息子と同居なのでお肉も食べますよとのこと。元気にお過ごしいただけているお話し伺えるのは、嬉しいことです。

 

ホワイトニングと禁煙

先日ホワイトニングなさった男性。本日調整に見え、本当に健康的にきれいな歯になりました。ところが衛生士さんから、せっかくきれいにしたのに、未だ2~3本タバコ吸っちゃうんですって!と。そこで禁煙支援部隊・私の出番。

よく聞いてみると、当院にいらして「タバコの害」を聞いてから、気にはなっていて意識はしてると。それで十分・・と思って聞いていると、タバコ買ったけど、まっいいかなと
ストップも出来て、この一週間で2~3本で済んでます!とのこと。なーんだ毎日でなく
一週間でなのね。これならいけると思い、今の心持ちを伺うと、この方は禁煙成功すると確信しましたのでそれ以上は言わず、少し体重増えると思いますが、タバコ欲しがってた脳がチェンジしようと思い始めてるから、無理せずなさって下さいと、その頑張りを賞賛しました。途中でCOPDのことはしっかり話し、本数少なくとも、肺の組織がスカスカになることはちょこっと話しました。今度見えるまでに体重が増えると思いますが、健康取り戻すステップですので、必ず体重は戻りますので、充分にビタミンCも取って下さいと言い添えました。きっとこの方は禁煙成功なさると思います。行ったり来たりも仕方ないので、結果的に禁煙できればいいことです。ホワイトニングした、白い健康的な歯がその方の意思を表してるように私には思えて、必ず禁煙できると希望に思えました。

ドラゴンブレス!

今年は新年早々にニュースレター 「口臭」を作り皆さまにお配りしています。
先日差し上げたアメリカ人の患者さんに、口臭ってなんというのですか?とお聞きすると
そのまま「バッドブレス」でした。まぁわかりやすいこと!

今日はたまたま、フィンランドにお詳しい先生が、「口臭」について書いてらっしゃいましたが、やはりバッドブレスというものの、もっと強烈な口臭は ”ドラゴンブレス”ですって!!こりゃ強烈ですね。

海外では、挨拶は「ハグやキス」するので
挨拶や会話の時、口臭あると→同じお付き合いできない位に思う・大変気を遣うとのこと
口臭=「病気」という認識で、直す努力しないのはおかしいと考えるそうです。

日本のように口を手で覆ったり。はっきり言わないで遠慮する国とは、大きな違いです。
夫婦でも相手に口臭あっても、言わない文化があるのが、口臭を認識するのが遅くなってる要因です。口臭の原因には、口の乾きや寝不足・ストレス・水分不足などありますが
一番大きな原因は、お口の中の原因菌の除去が出来ていないのです。
気になる方は、紙コップに自分で息吐いて、すぐに鼻でにおいをかぎ、または家族や友人にかいでもらってみてください(頼むのも勇気要りますが)神経質になる必要はありませんが、強い口臭の陰に大きな病気が隠れていることもありますので、侮れません。

又、喫煙者はタバコ臭が強く、口臭あるにもかかわらずタバコ臭が隠してしまっているのでなお注意が必要です。重度の歯周病になっている可能性が大きいからです。
タバコはすべからく、病気をマスキング(隠して)しまうので、喫煙者は発見がおくれます。当院では、根気よくタバコをやめるメリットをお伝えし、少しでも早く病気のリスクを減らすようにお話ししています。

ドラゴンブレス!なんて言われたら、ショックですし、その方もお気の毒ですからね。

 

認知症3-3

5認知機能障害からくる摂食嚥下障害
  
  ・実行機能障害と見当識障害

6運動機能障害からくる摂食嚥下障害
  
  ・咀嚼様の運動を見極める

   ー舌と科学運動の一体化
  ・摂食拒否様の行動を見極める
   ー口腔周囲の原始反射(咬反射、指を吸われる、歯ブラシをかむ)

7地域包括ケアシステムの中で歯科が機能するために
  
  ・気づいて、つなげて、対応する

★認知症患者さんには、特有の「食べることの障害」があり、病名は同じ[摂食嚥下障害」であっても、原因によって、ステージによって実態は異なります。そして将来必ず通院できなくなります。口腔清掃も自分では出来なくなります。口腔の専門家として、正しい知識が必要です。患者さんの将来を見据えて、今どんな処置をすべきかの正しい見極めが必要欠くべからざるものになります。

大変充実した研修会でした。受講レポートに基づいて、院内ミーティングをし、日々の診療(来院されてから、お帰りになるまで)の中で、私達にできることは何か。この勉強を生かしていきたいと思います。昼休み持参したお弁当を階段教室で頂き、外に出れば芝桜が咲く庭園の大学でした。仲間と共に学び、青空の下「気持ちいいわねェ」と初夏の風に吹かれ、恙無い日常の幸せに感謝した一日でした。誰もがなる「老い」に向き合うことを怖がらず、正しい知識と患者さん方から教えて頂く沢山の事に支えられて、これからも皆様方の生活の維持に、お役に立ってまいりたいと思います。

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認知症3-2

1認知症を知る

  ・どんな時に、何が起こるのか
  ・認知症は治癒しない病気
  ・残された時間を知る
  ・来るべき運動障害の発現に備える

2通院患者さんの認知症の始まりをとらえる
  
  ・外見・生活の変化をみる

  ・定期的に通う医院だからこそわかること
     -プラークコントロール、会計時、身だしなみ、アポイント
  ・かかりつけ歯科医だから家族に訊けること
     -「最近、こんなこと、多くありませんか?」

3歯科治療を受ける能力があるうちにやるべきこと
  
  ・口腔内環境の整備

  ・抜歯のタイミング
  ・義歯

4認知機能の低下と運動機能の低下
  
  ・認知症タイプによるちがい

  ・アルツハイマー型、レビー小体型、パーキンソン症候群
  ・咀嚼機能=咬合支持×運動能力 という見方
  ・認知症が進行しても保たれるもの

「表面ごとで、考えてもいなかったお話し・ご提案ばかりで不勉強を悟りました。
新聞雑誌に出ていることは他人ごとでなく、今現在、更に、この事が進行する真っ只中に
いらっしゃる方が多いことをしり、歯科医院だからこその気づきと学びが必要と感じ入った次第です」続く・・

今始める歯科の為の認知症講座・受講してまいりました 3-1

いいお天気の日曜日。行楽日和の日。スタッフ全員で表記の勉強会に行ってまいりました。最初「?認知症?」と思いましたが、講演項目に
「定期的に通う歯科医院だからこそわかること」というのを見つけ出席を決めました」

朝早く待ち合わせして、わいわい医科歯科大学をめざし、新しくきれいになった大学構内のMDタワー鈴木章夫記念講堂は設備もすばらしく、びっくりでした。テレビや雑誌で引っ張りだこの日本歯科大学教授・口腔リハビリテーション多摩クリニック院長の
菊谷武先生は、院長の後輩の先生でもありますが、テレビで拝見してもとても親しみある紳士でいらっしゃるので、楽しみにしていました。実践に基づいたお話しはとても心を打ち、スタッフ全員自分の担当で思い当たることあるのか、うなづきながらの受講でした。
当院は定期メンテナンスの患者さんが多いですし、開業32年目ですので、長くお通いですと、それなりにおかわりになってくることもあり、菊谷先生のご講義から、私共も
わかっていなかったことも多く、又認知症のステージをきちんと理解していなかったこともあり、又それぞれのステージにおいて、召し上がれるお食事の理解も乏しかったと反省
致しました。又今すべきこと、しない方がいいこともわかって、「目からうろこ」でした。文頭に立ち返って「定期的に通う歯科医院だからこそわかること」だと痛感しました。受講後の食事会でも、「知らない事ばかりだった」「もっと摂食嚥下の勉強必要ですね」「介護食も勉強したい」・・さまざまな意見がでました。後日院内ミーティングをして更に勉強を進め、正しい知識を得て、積極的に患者さんに関わっていきたいと思います。虫歯・歯周病の予防と管理だけでなく、「患者さん=生活者」としての視点を更に持って、日々患者さんと向き合っていきたいと感じました。以下が講演項目です

☆今始める歯科の為の認知症講座 (患者さんと家族の為にできること)☆

 ・沢山の内容学びましたので、3回に分けて掲載させて頂きます。

 

想像力と手っ取り早い確認能力が必要です

今朝のニュースです。

高齢のご婦人から「119番」に電話あり、「火事?」と言ったらしいのですが、受けた消防庁の交換台は、「蜂(はち)」と聞き、「救急車要りますか?」と聞くと、「いらない」と答えて電話切れたので、消防車の出動なく、結果的に火事で焼死なさったとの報道でした。

先日、スタッフ全員で「認知症」の勉強会に伺い、初期・軽度の認知症もあれば、様々な進行度合いもあることを知りました。又、予備軍の症状でも馬鹿にしてはならない貴重な「兆し」があることも学びました。

このニュースを聞いて私はまず、「入れ歯外してる時間だったんだろうか?」と思いました。入れ歯の方は、寝るとき入れ歯を外して寝る方が多いので、とっさの時に「発語」にならない事もあります。もしくは、認知機能に何らかの症状がおありになって、詳しくお話しできなかったんだろうか?もしくは既に、火の手が回っていたのだろうか・・。いろいろ考えをめぐらし、いずれにしてもお気の毒なことでした。

「蜂(はち)?」と聞いた交換台も「火事ですか?刺す蜂ですか?」と聞きなおす確認のやりとりあってもしかるべきでした。残念ながら想像力と確認が不足していたと思わざるをえません。

当院の患者さんでも、年齢と共に「曖昧な表現」なさる方もあって、失礼ないように、違う方向からの聞き方なり、お尋ね方法をかえたりして、できるだけ、おっしゃりたい事を確認させて頂いたり、お訴えを聞いたりするようにしております。はては「この方はどのようなことを訴えたいのだろうか?」と想像力を働かせ、予診票・当院独自のPOSチャートの記入を再見してアプローチに努めます。いずれにしても、「いいや、いいや」にはしないようにと日々心がけています。また、ご高齢者や耳が多少遠い方は、聞こえてなくとも「うなずいたり」「はい」といったり・・なさることがままあります。このようなことも踏まえて、”鵜呑みにせず” スピーディな確認が必要と痛感させられるニュースでした。どのような状況であったか?事実はわかりませんが、受けた方がもう少し想像力もって「言い直したり、質問したりしてたら・・?」ご本人は受話器を持ってお電話したのに・・と思うと、残念でなりません。どうすべきであったか?今後に生かしていただきたい朝の悲しい残念なニュースでした。

お子さんの感性って スゴイなぁ (歯の日にちなんだ標語より)

毎月8日は「歯の日」だそうで、昨年の口の健康啓発標語コンクール受賞作品にはびっくり。お子さんの感性ってスゴイですね。この子供たちのきれいな歯をきれいなまま、育ってほしいと願います。

・僕の夢 リンゴがおやつの 80歳

・きれいな歯は 私の努力の 成績表

・よく噛むと 頭が良くなる 元気出る

・歯みがきは 病気予防の 第一歩

・スポーツで ここ一番は 歯の力

・自慢の歯 ぐっと噛みしめ ホームラン!!

・歯に感謝 いつものお礼を 歯磨きで

・きれいな歯 日々の努力が 実を結ぶ

・白い歯で 集合写真 ハイ ティーㇲ

・まぁーいいか その時 むし歯が始まるよ

・歯の五輪 金銀よりも 白一番

日々診療室でお伝えしたいことが、ぜーんぶ入っています。このように理解してくれている子どもたちが、もっともっと増えることを願います。今月勉強会有るので、出向きますが、このような子ども達の歯を守るには、お手入れだけでなく、食事・おやつの取り方が重要です。口を育てる食事、日本食の「口中調味」の特色を生かし、昔の三角食べを復活することが、結構重要です。地味なことですが、各地でこの取り組みが始まっています。

それにしてもこの標語の素晴らしいこと。子供たちの感性に脱帽です。

足利の藤の花

ご存じ足利フラワーパークの藤の花。見た方も多いと思いますが、「世界が息を呑んだ美しさ」として2014年CNNが選ぶ「世界の夢の旅行先9か所」に日本で唯一選ばれました。何を隠そう私の生まれ故郷なので、嬉しい限りです。この足利フラワーパークは
私の小さい頃は「早川農園」と言って遠足とかで行きました。

いま有名な大藤は樹齢150年にも及ぶ藤棚で、ここまでになるには、ある一人の女性の活躍がありました。彼女はいつもピンセットを持ち、一匹の害虫見つければすぐさま対応する凄い人と聞いていました。

先日のカンブリア宮殿では、その「塚本こなみせんせい」の特集で、現在は静岡フラワーパークの理事長となり、足利には時々のようです。

先日の放送見た方は、塚本さんのきっぱりした妥協のない姿勢にびっくりなさると同時に
スゴイ経営感覚と思ったのではないでしょうか?実際私も聞いてはいたものの、そのお人柄にいっぺんで魅了されました。最近の海外のコンサル本・マーケティング論などより単純にわかりやすかったです。彼女いう「感動分岐点」という言葉。

そこそこ美しいではダメ。絶対美しい!でないと。

いろいろ取り揃えてあってもさぁ。何もないのと同じ。これって一つ何かなければ。

「お客さまの立場になって!」と精一杯最大限やってる?

自分が夢中にならずして伝わると思う?

自分も人も感動すれば、生き甲斐になるよ。

文句はやることやってから言って。

遠回しにに言ってもダメ。直球で言わないとね。(樹齢150年の藤の樹を移植する時、塚元さん44歳だったそうで、仕事してくれる職人さん達50歳・60歳のバリバリの腕に覚えのある職人さんたちばかり)その方達を前に「私の言うこと聞いて下さい。そして良い結果出れば、皆さんのお力。悪い結果なら私が責任取ります・・と言ったそうです。そして

仕事は結果を出すこと!と言いきられました。

この大胆とも取れる塚元さんの言葉に、村上龍は「これってほぼ経営者のいうことばかりですよ」と半ば笑いながら楽しそうにコメントしてました。
「そうですか?」とほほ笑む塚元さんの背筋がしゃんと伸びて、言葉のきれいなお口元に
確固たる信念を感じました。

この時期おおぜいが殺到する足利の藤の花に、こんな素敵な樹木医さんがいらしたなんて
樹木や草花にあふれる愛情を持ちながら、きっぱりした信念お持ちでいながら、ちっとも嫌味でない塚元さんに「拍手」送りたくなりました。ゴールデンウイークはメチャ混みだったようです。まだまだ大丈夫ですので、ゆっくりフラワーパークを訪ねたいと思います。皆様も新緑を抜けて、フラワーパークに足を運ばれてみませんか?きっと藤の花だけでなく、自然の美しさに感動なさると思います。ぜひお出かけください。これからは池の睡蓮も見ごろになります。ぜひどうぞ。

味覚力

 昨今言われる、若い方の食のことですが、先日興味深い番組をやっていました。
ご存じのように、味覚は 甘味・塩味・苦味・酸味・うま味の5つに代表されますが
これらに対する味覚力は「子供のころの食生活による」ものが大きいようです。

学習院大学の品川先生という方が、学生さんにこの5つの味覚について、25点満点で調査をしたところ7点~23点までに分散したようです。

23点の女子→おばあちゃん子で、地方出身。けんちん・ほうとうのようなたくさんの具
      材の祖母の料理で育った。好き嫌いなし

19点の女子→小さい頃から、メニューの数が多く、旬の野菜とかよく食べた

7点の男子→野菜は苦手。だって味が薄いか味しないでしょ!野菜いってとのこと。好き
     なものしか食べない。5歳までハワイで育ったので肉ばかり食べていた。
     最初からペッパーやマスタードをたくさんつけて食べていた。

この調査を総括して品川先生は、「味を判断する力のない子供は、同じものばかり食べたがるので、用意する人が出来るだけいろんなものを経験させないと、”うま味” ”苦味”などは知らずに大きくなるとのこと。

東北大の都築先生は「大人からでも味覚開発はできる」=ワインがいい例ですよ!と応援メッセージ。大人の方がうま味・苦味感じるようになる。小さい時に経験少なくとも、食わず嫌いもあるのでいろいろ食べさせてあげた方がいい。1週間で10品目以下では少ないが、1週間で30品目取れていればいいんじゃないでしょうか?とのことでした。

この番組から、お味噌汁・スープは本当に有効だと感じました。具だくさんにできるからです。特にお味噌汁は、けんちん汁とはいかないまでも、様々な野菜や肉類・キノコ類・海藻など入れられるので、汁椀一杯で優等生です。今一度見直してみたいと思いました。子供のころの食生活って、とっても大事なんですね。働くお母さん増えて朝も忙しさは、格別でしょうが、寝る前に野菜だけ出汁で煮ておけば、翌朝お味噌溶けばOK.お味噌汁は塩味濃くしなければ、スーパーな和食だと思いました。

実際あちこちの小学校で、このスーパー和食の取入れが始まっており、「ご飯・具だくさん味噌汁・もう一品」の和食給食で、残食が減ったそうです。家に帰っても 「ご飯・味噌汁におかずひとつ」が提案され、子供たちに「イライラしなくなった」「元気出た」
「集中できるようになった」という声も出始めているようです。朝食を食べなかったり
菓子パンにジュースだった子供も変わり始めたとか・・。嬉しいですね。

これに「いただきます」「ごちそうさま」を忘れずに教えてあげて、”食べ物が自分の為に作られていることを感じて育ってほしい”とある給食の担当先生は伝えています。

あちこちで。子供の食事・働くお母さんを応援する仕組みが始まっています。こうじゃなきゃいけないということはないけれど、子供・若い人だけでなく取り入れたくなる提案でした。

お口の中に関心持って下さるのは嬉しいけれど・・

今まで医科の先生方が、お口の中(歯科の分野)に関心お持ち下さることは一昔前なら皆無と言っていい状況でしたので、昨今では、歯周病と心臓病・糖尿病・骨粗鬆症・・と関連性に注目下さるようになったのは、大変ありがたい、患者さんにとっても朗報です。
ですけれど、お口の中って人それぞれ状況も違うので、いっぺんに、又一度の歯科医院受診で、お口の中がよい状態になるなんてありえないことも知って頂きたいのです。

と言うのも最近、手術前の患者さんがいきなり主治医から「治療をお願いする歯科医院へ」というような用紙をお持ちになることが散見されます。その中身を読みますと大変
なのです。なぜと言えば

手術に臨まれる前から歯科で「定期メンテナンス」をきちんとしてらっしゃった方はともかく、事が起こってからでないと歯科にはご無沙汰・・という方が入院だからと言って急にお口の中をすっかりきれいにするなんて、出来ないのです。
そりゃ2・3か月の猶予があれば出来る限りのことは致しますけれど・・。

お口の中の歯石取るくらい簡単だろ・・と思われても困るのです。

歯石がたくさんたまるような方は、まずお口の中に問題抱えていることも多く、時間かけて石になったお口の汚れを、ガリガリ急いで取ればいいという問題ではないのです。
歯石の元は早いうちは柔かい歯石なので、お家でのケアとか歯科医院でもそう大変でなく、コントロールできます。
又歯が抜けっぱなしの方に急に何かを詰めたりかぶせたりも、プラーク(汚れ=細菌の塊)があるお口の中でやっても意味をなしません。

このようなことを踏まえてから、歯科受診を勧める用紙を患者さんに配ってほしいと思います。

いきなり短期で・短時間で治療をしてください・・と言うような用紙を持って見え、全身麻酔の手術するので一か月弱でとご指定されても、口の中精査や治療とおっしゃられても当惑致します。
ましてや手術を控えて、様々な服薬の方も多く、歯科の対応も時間がなくては「おっつけ仕事」しかできずかえってよくありません。

私達歯科からの、発信の仕方が不十分なのだと思いますが、医科の先生方もこのような状況を踏まえて、患者さんにご指示やご案内いただきたいのです。

はたして医科のドクターの中で、何人の方がご自身もお口のケア・虫歯歯周病の定期メンテナンスしてらっしゃるでしょうか?ご自分が日ごろお口の中にご関心持って、定期ケア受けて頂いていればおわかりいただけると思います。

又手術をなさるような病院には、歯科口腔外科が併設されているところも多く、まず院内の歯科口腔外科で連携してフォローしていただき、何も知らぬ患者さんが右往左往しないように、ご案内いただければと思います。
私共としても特にOP(オーラルフィジシアン)グループの一歯科医院として、全身状況・喫煙状況・服薬状況等伺って、安全・安心に診療を進めたいと考えています。

先日このような指示受けて来院下さった方、歯科受診は覚えてないほど久しぶり!6~7本が抜けたまま・残った歯もC3がほとんどといった信じられない状況です。
よくこれで今まで召し上がっておられた?と驚くような咀嚼も出来ない状況です。

鼻腔の蓄膿でなく頭の ”前頭洞炎”となり耐え難い耳鳴り頭痛に悩まされ病名が判明し、手術が決まってからもタバコを1カートン買うほど、生活習慣と病気の関連をご存じない方です。気の毒としかいいようなく、なぜ手術や歯科受診の案内するときに、担当医が「タバコの害」も話してないんだろう・・とその「いびつな対応」に少々腹も立ちます。

医療が専門化することは技術の進歩と相まったことでしょうが、人の体はパーツパーツが皆関連しているのです。からだ全体を見てもっと血の通った対応しないといけないとつくづく感じ、大きな問題だと思いました。

臨床って教科書とおりにはいきません。
そこを感じ取る・読み取る感性が、医療者には不可欠だとつくづく思ったことでした。
難しい時代だからこそ、「人間力」がもっともっと医療には必要です。

一見親切なような歯科受診を勧める用紙の提供ですが、上滑りのないきめ細かい対応が望まれます。自分が患者になった時でも、このような提案は戸惑うばかりと思います。
また、歯科開業医として患者さんにもっともっと自分の体に「関心」もって頂けるように医療者として心尽さねばならないと、反省したことでした。

医療技術・最先端の医療機器に甘んじることなく、患者さんから発する言葉・雰囲気・しぐさ、そして生活習慣。そんなことを読み取る・キャッチする臨床力が望まれます。
医療は人と人だとつくづく思う、気づかされる一日でした。

 

認知症講座 患者さんとご家族の為に出来ること

つい最近、メンテナンスでお約束の70歳の女性。いらした時に「今ようやく着いたのですが、途中で道がわからなくなって歩いてる人に聞いたのよ」とのこと。他の会話は全く何ともないのに、伺ってみると、以前何回かそんなことあって、家の周りをぐるぐる回っちゃったの・・。その日のメンテナンスメニューをゆっくりやるよう衛生士に指示して、ご家族と連絡とってみました。お家にはどなたもおらず、困って市の相談係に話してみると、「帰りが心配ですね!」と快くご家族と連絡とってくださり、追っ付け次男さんが仕事途中でお迎えに来てくれました。何気に「いや実はこういう事しばしばあって、心配してたんですが・・」とのこと。仕事途中にいらっしゃるの大変だったでしょうに、お礼をおっしゃって、次の予約も取って帰られました。「母がこうして元気でいられるのも、口の面倒見てもらってるからだから、何とか来ます」とのこと。あっぱれなご家族ですが、そうそう仕事も抜けてはいられないだろう・・と案じました。

この件以来、受付でのお金のやり取り・お約束の勘違いなど、気になることばかり。そんな話をスタッフにしたら、「そういえば、歯の型を取ったりする時、むせる方増えてきたように思います」との発言。開業32年目にもなると、メンテナンスの長い方は30年近いお付き合いです。40で来院の方は70歳。50で来院の方は80歳です。当院の最高年齢のメンテナンス患者さんは93歳のおばあちゃま。そう考えれば、人が歳とっていくにつれ発症する”認知症”の学びも必要だね!ということになり、今月末勉強に行くことになりました。声かけると、日曜にも関わらず、全員「行きます!」とのこと。患者さんだけでなく、自分の家族含め切実な問題ですから、嬉しい反応です。

伺う認知症講座の講師によれば、「患者さんが全く元気だった頃からのかかりつけ歯科医であれば、患者さんの変化に気づくことがあります。その変化が認知症の始まりであれば、早期に対応することで進行を遅らせることが出来ます。認知症患者には特有の”食べることの障害”があり、病名は同じ〝摂食嚥下障害”であっても、原因によって、ステージによって、実態は異なる。そして将来必ず通院できなくなり、口腔清掃も自分では出来なくなります。口腔の専門家・歯医者や歯科衛生士が正しい知識を持ち、口腔の専門家だからこそ知っておきたいことを学んでほしい・・とあります。患者さんの将来を見据えて学んでほしいという趣旨に大きく心動かされました。

駅前の小さな歯科医院ですが、長年信頼いただいてお通い下さる患者さんが、生涯にわたって、ご機嫌にいて下さり、ご自分で美味しく召し上がってくださること、人として尊厳のある暮らしがキープされることを心から願うものです。そのためにも歯科医院として出来ることは何か!ぜひ、みんなで学んで生かしていきたいと思います。楽しみな勉強会になりそうです。勉強して脳が疲れるでしょうから(笑)終了後にお肉をしっかり食べる食事会を企画しています。医療提供側が元気でいないと!ね。

あいうべ体操で口の筋肉強化、鼻呼吸に

普段何気なく口を開けてることありませんか? 人は鼻と口で呼吸できますが、口だけで
呼吸していると、様々な病気になりやすいことがわかってきました。口呼吸を防ぐには
”意識づけ”が大切です。無理なく鼻呼吸が出来るようになる体操が注目されています。特に今花粉や黄砂が飛ぶ季節。これらによるアレルギーで鼻の通りが悪くなることも口呼吸の原因になります。

口呼吸をすると、口の中が乾いて唾液がなくなる「ドライマウス」」にもなりやすくなります。口呼吸になるのは、口の周りや舌の筋力が足りないことが主な原因です。福岡市の
内科医・今井一彰先生は口の周りの筋肉を鍛える顔の体操「あいうべ体操」を約10年前に考案されました。下図のような4つの動作(1セット)を約4秒間かけてゆっくりします。この体操は口の周りの唾液腺から唾液が分泌されるのを促す効果があり、更に口の周りや舌の筋肉が鍛えられ、口呼吸から鼻呼吸にかわっていくと言います。トイレの中やお風呂の中などで習慣化させると良いとのことです。「箸の使い方を覚えさせるように、口を閉じさせるのも教育が必要」と今井さんは口呼吸の全身に及ぼすリスクを危惧して、この体操を勧めています、

先日のブログで告白したように(笑)私も数年前より朝の身支度の時に「あいうべ体操」をやっています。それこそ忘れることもありますが、ベーッと舌を出すと口の周りが柔らかくなってなんだかニコッとなるのです。それから出勤します。開業32年目となったのでそれなりの年ですが、お世辞でも「いつも元気でニコニコしてますね」と言われるのが自慢です。いつでも声かけて頂けるように、相談してみようかな?と思って頂けるように私自身ゆったりとニコニコ居たいと思います「顔施のある人」が目標です。明日の朝も「あいうべ体操」頑張ろ!

この図は、みらいクリニックの今井一彰さんに グラフィック竹田明日香さん です

 

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桜・さくら・サクラ

 開花宣言と共にあちこちで一斉に桜が咲き始めました。どこも見事ですね。垂れ桜も山桜も一斉です。さしづめ桜が百花繚乱!コブシ、木蓮も負けじと咲いてます。長く楽しめるといいけれど、花の命はみじかくて・・。だからこそ美しいんですね。楽しませてもらってる反面、古株で病気になってる桜も多いそうで、キノコが生えてたりしたら、幹の中が菌に感染していて倒木の危険有るそうです。人間と同じ適切なケアが必要と、樹木医の警鐘でした。昨今の気候の変化が響いてるんですね。そう思うと咲いてる姿が健気に見えてきました。今年も、きれいに咲いたのを見られて、幸せに感謝ですね。

 

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奥歯の寿命を考えると・・

最近はお子さんの発育もいいので、奥歯が早く生えるようです。寿命が延びた今、すり鉢の役目の奥歯を大事にしないと、大変な事になりますね。出典は平成17年千葉県歯科保健実態調査からです。少し古いですが・・

それによると、下の第一小臼歯は61・4歳
         第二小臼歯は58・3歳
         第一大臼歯は54・3歳
         第二大臼歯は49・8歳

ということは平均健康寿命前に男女とも奥歯を失うということですね。これは大変です
ウサギさんじゃないのですから、前歯で噛んだりしてるわけにいきません。

ではなぜ、奥歯を失う確率が早いのでしょうか?
①お口が小さい
②頬粘膜が硬い(ほっぺたの筋肉が広がりにくい方です)
③嘔吐反射がある(すぐオエ-ッとなる)
④矯正装置が入っている
⑤親知らずがのぞいてる・・。斜めに生えている 
⑥舌が邪魔して毛先が当てにくい      などの理由で奥歯が磨きにくいからです

なので、・ブラシが届きにくい奥歯の奥も楽に磨け
    ・上や下の奥歯の外側・内側にも届く  歯ブラシ及び部分磨きブラシが必要

そのようなホームケアを毎日して頂いた上で、定期メンテナンスで歯科衛生士に取れていない汚れのコントロールをしてもらうことです。
前歯で噛み切って、奥歯の臼で咀嚼する。小さい時学校で習った通りです。

お口の中はそれぞれ役目があります。お口は皆さんの大事な食器です。いつもきれいにして、美味しくお食事を召し上って、またきれいにして次のお食事に備える。よく噛んで召し上がれば唾液も出て、飲み込みにもご不自由なく、お口の中も中和されます。この繰り返しがスムースにいけば、生涯にわたってご自分のお口で召し上がれることが可能になります。奥歯は召し上がるだけでなく、「イザッ」という時、踏ん張り時に噛めなくては仕方ありませんね。無駄な歯は一つもないのです。理屈に合ったお手入れして大事に致しましょう。

 

 

 

 

 

 

 

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健康番組真っ盛り

今朝いらした奥様。ご子息が医療関係の方・・。近々「カマンベールチーズ」がなくなるから買っておいて・・と言われた由。何やら健康情報で特集されるそうです。昨年でしたか?”ハードチーズ”が虫歯予防に良いとの情報お流しましたが、こんどはカマンベールチーズ!何に聞くんだろう・・!!毎日毎日テレビで「あれがいいこれがいい・・」の上雑誌には なたまめ・黒酢・酵素・・。イヤハヤ大変な時代です。その上特保だけでなく栄養補助食品の規制が大幅にゆるくなって、この先どうなるのでしょうか?こう言いながら、私メも朝は大忙し! ブラックコーヒーに最近、小さじ一杯のココナッツオイル入れて、認知症予防を期待しています。出勤前の歯ブラシするときには、ブラシし乍ら、30回の爪先立ち(ふくらはぎ運動!)。歯ブラシ終えフロスしてフッ素仕上げをしたら、

あいうべー体操して、二ッと口角上げて「鏡に向かってヨシッ!」して出ます。想像するだけでおかしいでしょう!?家族が見たら、こわい!?せいぜいこの位。あとは3食出来るだけカラフルな食事を心がけています。お魚もだ~い好きですが、お肉・特に骨のついたものとか尻尾とかスネとか大好物。それでも骨密度足りないのですから、女性のからだを保つのって大変ですよね。でも食事は楽しく、美味しくが大事なので、我慢して食べるのは避けたいと思っています。という訳で、山盛りの健康情報の中から、出来るだけ選りすぐってお役に立つことを書いていきたいと思います。毎日いろんなことが起こりますが、ご飯をちゃんと食べて、前を向いて大きく息吸っていれば、「そのうちなんとかなるだろう」です。大丈夫・大丈夫!

アッそうだ、春めいてきて買い物途中とか道端を見て下さい。結構かわいいお花が咲いています。お庭の花でなくとも、”からすのエンドウ”とか”オオイヌノフグリ”とか。ちっちゃいけどよく見るとかわいいですよ。これらは雑草と呼ばれますが、植物にお詳しかった昭和天皇が「雑草と言う植物はない」とおっしゃたのはあまりにも有名です。そうなんです。雑草でもよく見ると一つひとつかわいい花弁です。今年はまだ見ていませんが、芝生の間などに顔出す”ネジバナ”も大好き。よくみればひとつのお花がランの形です。見つけたらごらんになって下さい。薄いピンク色ですよ。では、健康情報も吟味して取り入れましょう。忙しい時は買ってきたお惣菜のお世話になりますが、栄養素を補充する意味で、生や蒸したカラフルなお野菜をたっぷり食べたりして体調を整えましょう。色とりどりの野菜売り場を見るとワクワクします。そろそろ筍・蕗・・ああ忙しい!

真剣です

2015032512100000.jpg衛生士の診療風景です。よい姿勢見て,いい仕事してるんだなぁ~と思わずシャッター切りました。中山先生にSRPのご指導頂いて随分経ちますが、成果も出てきて仕事への興味も倍増のようです。SRPにはスケーラーと言う道具が必要で、その道具を最高のパフォーマンスで使おうと思うと、それを手入れする為の道具が又必要です。SRPの効果を上げる努力している人は、スケーラーの手入れに余念がないし、そういう人は手入れをする道具を粗末に扱うことはありません。少しでも時間があると一人静かにシャープニングする姿は、カッコいいなぁと思うこともしばしば。職人さんのように集中してる姿はステキなものです。和風総本家と言う番組をよく見ますが、すべての職人さんに共通する”空気感”があるように思う・・と著名な山本浩正先生が書いておられます。日々患者さんに合わせた処置をし、会話をし、ドクターや仲間と症例検討する姿にも感性が育ってきて、その元は患者さんが下さってるんだなあと思う事しばしばです。いずれにしても患者さんやスタッフ間でのコミュニケーション経て学び取っていく姿楽しみでもあります。細かな仕事ですから、目もからだも労わって下さいね、休日は充分休養しリラックスに努めて下さい。そうそうしっかり食べてね!中央歯科の入社条件は食べるの大好きな人!ですから。

えっ!今週の表紙はふなっしー!

大好きふなっしーです。いつぞやブログに、あの動き・パフォーマンスには憧れの手本がある旨お伝えしました。ふなっしーは本当にスゴイのです(笑)今週号のAERAが表紙ふなっしーと知って本屋さんに駆け込むも、どこも完売!やっぱりね、と電話で尋ねるとどうも会話が成り立たない。「あの、ふなっしーの表紙の3月16日号ですが・・。いえその号の表紙はサッカー選手の 武藤君です」エーッと私。よく聞けば中表紙がふなっし―でいずれにしても完売とのこと。肩を落としてビールでも買って帰ろうかとスーパーによると「あったー!AERA」嬉しくて嬉しくて帰って早速確認。NYコレクションにも進出したって!あの蜷川実花さん(フォトグラファーで超カッコいい人)もファンだって?吉本ばななさんも・・?私達「ふな女」って言うのね・とめくってみると、ふなっしーの折り紙付き(独占特典)キャッチコピーが”ふなっしーの梨に学ぶ” いいねえ。超満足な日でした。私はなんてたってふなっしーの「ひたむきなところ」が好き。だーいすきです。いい歳して・・とお笑いのかた。先日外国特派員協会でふなっし―会見し、世界のプレスが殺到したんですよ。すごいんです!ふなっしーは!    ふな女(鮒は嫌い?)より

 

2015031409120000.jpgAERAに付録でついてきた「おりがみ」折り方までついてるのにできない私。衛生士の神子島さんが見かねて、あっという間に折ってくれました。衛生士さんてやはり細かいことの達人じゃ。神子島さんありがとうね。折り紙も超かわゆいふなっしーです。

祈り

2015030415070000.jpg三寒四温の中にも陽ざしは随分と春めいてきました。4番診療室の額も「ぜんまい」の春らしいものに変えました。患者さんでプロのカメラマンさんの作品です。親子のように2本のぜんまいが向き合って、何とも力強くも可愛らしい自然の姿。そろそろ山菜がお店に並び始めました。今日は3月11日。あの日から4年がたち様々なレポートが各地から流れています。被災されても、未だ仮設に住まわれても、強く生きられている東北の方々に、そのお気持ち察するに余りあり、振り返って自分のやんごとない日々に感謝をするものです。それぞれに沢山の思いを胸に、ようやく前を向けるようになりましたとおっしゃる被災された皆様の、ご健康と幸多かれと祈るばかりです。今日もメンテナンスの個室の窓に、明るく陽ざしが注いできました。毎日いろんなことがありますけれど、家で朝ごはんが頂け、あったかいお布団に寝られる幸せ。ああだのこうだの言い合える家族や仲間・友人。かけがえない日々に感謝をしつつ、今日もお役に立つ時間が過ごせれば幸いです。東北の皆さま、おからだ大切にお元気にお過ごしください。日本中・世界中のみんなが応援団です。応援させて頂けることも有難い幸せなんですね。もうそこまで春が来ていますよ。もう少しもう少しです。

闘病中

2015030613580000.jpg闘病中の患者さんから、お葉書を頂戴しました。と言うのも先月付き添ってらっしゃるご家族が、歯のお手入れのものを取り換えにいらしたときに病状を伺い、買っていらした歯ブラシや洗口薬が体調にあって使って頂いているか心配で、お見舞いを兼ねてお手紙したらご返信下さったものです。病気がわかるまで、大変お元気できちんとメンテナンスに見え、ご自分でホームケア出来ていただけに、入院が決まって来院された時に、急なことにご不安もあり、またイライラしてらしたからです。このお葉書から、お辛い闘病の毎日でもできるだけご自分でなさろうと頑張ってらっしゃるご様子が目に浮かびます。元気になって再び中央歯科に行きたいと思います・・と言う言葉に、並々ならぬ闘病へのお気持ちが察せられます。どのような状況になられても、ご自分のお口の中を自分で手入れしたいですよね。そのことを大切に思って、日々お一人お一人の患者さんに向き合おうと思っています。難しいことですが、人として生きるのですから自分で出来ることは、自分で出来たほうが嬉しいです。きっとそう思います。生活者としての患者さんを大切にする中央歯科でありたいと思います。

認知症講座 患者さんと家族のためにできること

開業30年を経ると、この問題は避けて通れぬことになってきました。受付での行き

違い。印象時(型を取る時)のむせる方が増えてきたとの助手さんの報告。この道の歯科

における第一人者・菊谷先生の勉強会。声をかけたらスタッフ全員が「行きまーす」との

返事。貴重な日曜日です。家族もあるのに本当に当院のスタッフはよく勉強します。患者

さんの将来を見据えて、今どんな処置をすべきか。定期的に通う医院だからこそわかる・

気づく・手を打つことが出来ると思います。学んだことは又皆様に還元すべく、なるべく

スタッフ全員で研修・検討します。いつもみんなで学ぶ。このことが大切と感じていま

す。嬉しい仲間です。4月のことですので研修後あらためてご報告しますね。

使用済み消耗品の山です。汚物ですが失礼します。

大体3日でこんな量です。ギュウギュウ詰めですが、左がグローブ、右側は少しでも血

液・唾液がついて汚染したものなどです。お一人お一人取り替えますので、当たり前です

がスゴイ量になります。普通ごみと厳密に、処理も別にします。使用器具の滅菌パックも

スタッフが使うグローブも、すべて患者さんお一人お一人専用にするのはたり前です

保険診療では苦しいところですが、安全安心に医療を進める上でたとえ出費がかさんでも

当たり前のことです。ましてや歯科医院が扱っている虫歯・歯周病は感染症ですから、

患者さんに対しても衛生管理は必須ですが、総じて働くスタッフにとっても大前提です。

昨年7月の「歯科器具を使い回しの報道」等もってのほか、恥ずかしい限りです。これら

医療消耗品は、歯科医師会を通じ信用のある専門業者さんに委託して、基準に沿って処理

されております。器具の消毒滅菌はこれまた当たり前ですが、ヨーロッパ基準クラスBの

滅菌にておこなっております。安心して受診ください。

 

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お仕事を楽しんでこそ!

 先日、衛生士学校生さんの見学でびっくりしたことにちなんで、少々きついことを書き

ました。悩んでいる方に誤解ないように申し上げれば、ブランクあるからダメ・・とかい

う問題ではないからです。当院にも、少々ブランクがあって復帰した歯科衛生士がいます

彼女は、当院に来る前に他院で復帰したのですが、かなりの覚悟で復帰したのですが

学びたい気持ちが出てきても学ぶ環境になく、仕事を進めるうえで沢山の疑問が出てきて

前に進みたいと当院を訪ねてきました。その時のことをよく覚えています。子供のいる

主婦ですが、学びたい気持ちがキラキラした目にあふれ、目が真剣で面接中大いに気持ち

を感じたものです。当院で衛生士を開始しても、いつも「なぜ?」「どうして?」と真摯

に取り組み、パート勤務でも自宅で勉強している様が見て取れ、勉強家です。そして何よ

り、経て来た社会生活を生かそうとする、年齢を経てもきれいでいようとするその気持ち

が患者さんにも伝わって評判もよく、復帰されてよかったなぁと感じています。以前脱灰

面に短針はまずいですよね?と電話してらした衛生士さんもおられました。子育てしてブ

ランク中も新聞や医療情報に目を配っていたつもりだが、随分歯科も変わったんですね!

と電話を下さり、それをきっかけに復帰して活躍されました。その後転居されましたが

きっと活躍されてることでしょう。申し上げたかったことは、間が空いて復帰するに

しても、勉強せずして国家資格だけで復帰は難しいということです。ではどこで学ぶん

だと声が聞こえそうですが、そのような受け皿はまだないので学べる環境に入るしかあり

ません。日進月歩の中で、週二日午前中だけというような時間で長いブランクを埋めよう

とは少々難しいかな?と感じます。当院では年一回歯周病の専門医に、SRPのトレーニン

グ受けておりますが、それとて一年が待どおしく見て頂くとまた一歩前進して自信を

持って毎日患者さん対応できます。当院では衛生士もドクターと常に検討しながら進めて

いますので多角的に検討も出き、患者さんを担当しますが自分一人で悩むこともなく、他

のスタッフと意見交換を経て、やりがいにつながります。ブランクあっても問題ない方も

おられるかもしれません。ご本人次第と言っては失礼ですが、歯科衛生士という仕事は

仕事の意味・意義・貢献度を実感しお続けになれば、長く続けられる意義ある仕事です。

ブランクあっても、その期間の子育てや社会生活の積み重ねを生かすには、まずスキルの

確認とブラッシュアップが必要です、お戻りになりたいと思ったら、まずそのような時間

を自分に課せられるかどうか、学び直して役に立つ覚悟はあるか・・が大切です。

復帰なさるには様々なご苦労があるからこそ、復帰で挫折しないためにあえてお話ししま

した。もし自分が患者さんだったら、ブラッシュアップしていない歯科衛生士さんに担当

して頂きたいか考えれば自ずとわかると思います。歯科大学・歯科衛生士学校が定員割れ

という情けない実情は、私達が患者さんから信頼されるような仕事をし、仕事をする方も

お役に立っているという誇りをもってすれば、きっと魅力的な職業と評価され、元気な

業界になって行くと信じます。またキツイ話になってしましましたが、現状をお話ししま

した。厳しいですが、真摯に取り組めば、患者さんがちゃんとわかって下さいますので

勉強しつつ毎日仕事をしていこうと思います。酒田の熊谷崇先生のOP(オーラルフィジ

シアン)で、全国たくさんの仲間もそう思って頑張っていることを力に、淡々と丁寧に

続けていきたいと思います。

バレリーナは一日レッスンを休んだら、筋肉がダメだそうです。あの華やかな舞台の陰に

は見えない努力があるんですね。そこまでシビアでないとしても、プロはそういうものか

もしれません。海外では歯科衛生士が独立してオフィイスを持っている。そんな夢に向

かって日本も進めたらみなさん歯科衛生士さんがステキになりますね。そのような活動さ

れている歯科衛生士さんもおられます。彼女が教える衛生士学校には、主婦やキャビンア

テンダントさんなども転職希望で学んでいるそうです。衛生士さんの仕事に、人との

関わりがますます求められてくるので、頼もしく又楽しみな動きでもあります。

歯科衛生士という仕事は、大変ですがやりがいのあるお仕事です。労せずしてうまくいく

ことはないのですから、この仕事が好きでしたら、ご自分に少し投資する時間を作ってお

続けになることをお薦めします。確かに歯科衛生さんはどこの診療室でも求人しておりま

す。衛生士さん一人につき100人の求人があるなんて、煽るだけのことはしたくないと

思います。真剣に仕事している衛生士さんにしてみれば、毎日毎日が発見、同じ症例なん

てありませんし、同じ方でもアレッと思うくらいお口の中が変わることがあります。だか

らこそ面白く(失礼ですが)どうにかして差し上げようと 取り組むのです。面白いと言

っては失礼ですが、関心もって誠実に取り組まずして、人の健康支援なんてできません。

誤解ないようにと書き直しましたが、又きついいい方になりました。本音はまっすぐ

お伝えするしかありません。気を悪くなさったらお許しください。読んで下さって有難う

ございました。

 

これからの看護

 新春の新聞にも特集されていた、これからの看護。私達歯科にも通用することばかりで

したので、レジュメにしてみます。その中で”看護師に求められる素養の中で特に大切な

こと”として次のことがあげられています。

看護は「人」を相手にする職業でしょうが、その「人」は患者さんであると同時に、

一人の生活者です。どういう暮らしをされてきて、今患者さんとしてここにいるのか。看

護師は自らの体験をもとに考察し、実際の看護ケアの生かす「人間としての幅」が必要で

す。又医療の高度化に伴い、看護師にも高度な知識が求められる時代です。これは看護師

に限らず、医療関係の職種すべてに言えることです。さらにそれぞれの職種が専門性を

向上させるだけでなく、医師、看護師、薬剤師、作業療法士、理学療法士など、医療専門

職それぞれが、自分のもち得るスペシャリティを出し合い、補い合いながら「チーム医療

」と「協働」の姿勢を持ち続けることが大切です。知らなかったのですが、看護を学ぶ学

生と、他の医療系学部や学科の学生が同じ教室で授業を受け「共に学んだ仲間」という意

識を植え付ける取り組みもあるそうです。「インタープロフェッショナル・ワーク=専門

職連携の実践」の考えに基づき、他の医療職は何を勉強して、どんな役割を持って

いるかをお互い知り合えるようなカリキュラムが実践されているそうです。医療の世界は

日々進化しているので、学生時代に習得した知識だけでは太刀打ちできない時代が来る。

又看護を学ぶ人には、大学を卒業して医療現場に立った後にも、常に学び続ける姿勢を

学部にいるうちから身につけることが肝心です。そして不可欠なのが、コミュニケーショ

ン能力です。看護ケアの本質は、向き合う患者さんとかかわりながら、自分も成長してい

くことにあります。この点を踏まえ実習を大切にしますが、実習終えると学生さんは大き

く変わるそうです。目の前で成果が帰ってくる一方、時には患者さんに拒否されることも

あるような「自己を見つめざるを得ない環境」に身を置くことで、貴重な経験を得るよう

です。更に院内で疾患のケアを中心に行ってきた看護師の役目も継続的に指導助言を行う

ようになります。これからの看護師には、経験や勘だけではなく、患者さんの体の状態や

治療段階などの情報を総合的に分析・判断して、最良の看護ケアにつなげる「アセスメン

トに基づく判断力」も求められる、マネージメントする力が必要になるようです。書くと

大変ですが、要するに人と向き合うために必要な「人間としての幅」が求められることは

確実です。生活者としての患者さんとどう向き合っていくか。課題は大きいですが、医療

技術だけでなく他の素養も求められるのは、当然かもしれません。対象は病気でなく

病気を持った人ですから。看護の世界のこれからは、私達歯科医院に求められることでも

あります。医療提供者である自分も、ある日患者さんになるのですから、この記事にある

提言・示唆は本当に勉強になりました。

怪我の功名ならぬ、風邪の功名ですね

 先日の患者さん、ずーっと禁煙支援してるのに、のらりくらりでタバコとのご縁の

切れない方でした。来院してすぐ、風邪ひいてしまって辛かったぁとのこと。すわっ!

禁煙と思うも、ぐっと我慢して言わずに通り過ぎようとすると(禁煙支援は押したり引

たりなんです)患者さんから「風邪ひいたらね。吸いたくないのよ。吸っても美味しくな

いんだろうけれど」とご自分でお話始めました。やったぁ!とはやる気持ちを抑えて、

「3時間・3日・3週間・3か月・3年がハードルなのよ。辛くないですか?」とお聞き

すると、「そうなの吸いたーいと思うんだけど、我慢しちゃうのよね」と語ってくださる

事すべてすばらしいにつきます。「よかったわ、風邪ひいて下さって(笑)きっと脳が

吸わなくてもいいよ!って言ってるのね。よかったよかった」と満面の笑みでお伝えしま

した。凄いわーっと。照れ乍らも「またすっちゃうかも・・」とのこと。すかさず「でも

きっとやめられます。今お出来になってるんですから。肌も髪もお口の中もよくなりま

すよ」とフォローに努めました。禁煙支援はタバコだけでなく、いろいろなことに自信が

お出来になって積極的になられとっても嬉しい活動です。行ったり来たりしながら禁煙

出来ればよいことですので、このようなチャンスを逃さず支援を続けます。風邪ひくのも

生活習慣見直すいいチャンスかもしれません。グッドチャンスにしましょう。

仲間と交流しました

IMG00215 IMG00216オーラルフィジシアンの新年会に参加させて頂き、院長先生が熊谷先生との写真撮ってくださいました。昨年暮れに日吉に伺い、実技をみて頂いて勉強になったお礼を申し上げました。更に仕事の精度を上げなさいとのアドバイスでした。その帰った翌日院長に、逃げないでやりますと宣言したことを思い出していました。

沢山の歯科医師、歯科衛生士の方とお話ができ、有意義な1日でした。ローストビーフはじめ美味しいお料理も堪能しました。ありがとうございました。神子島

 

患者さんと共に

先ほどメンテナンスにご来院の患者さん。ながーく糖尿を患っています。40代後半で

お一人暮らしの男性。お食事のコントロ―ルが難しいのが見てとれます。10年以上

当院に律儀に通われ、その間、歯科なりにお食事のこと、特に外食(コンビニ弁当や

立ち食いそばに至るまで)女子栄養大学の手引書などを参考にご説明して、サポートに

努めてきました。HbA1cが11もあった(!!!)時よりだいぶ下がりそれでも7~8

台。歯茎のケアをしているせいか。又ホームケアも頑張っているせいか、まあまあなんと

かコントロールできていました。そうはいっても「早食い大食い」とご自分でおっしゃる

ように、忙しいを理由に考えて食事をとるのは相当大変なようです。今朝いらして開口一

番、「年末に糖尿の数値上がりすぎて、2週間入院しました」、みればお顔つきも少々

スッキリ、足取りもすこーし軽やかです。「あらっスッキリなさって、お体軽いんじゃな

いですか?」「そうなんです。まだまだですけど」とご気分も違うようです。担当衛生士

にケアの前伝えてあったので、うまくフォローしてくれ、患者さんも状況を話して「入院

食も随分よくなってそんな嫌な入院じゃなかった・・」とポツリ。「足のマッサージも

したら気持ちいいんですよね」とおっしゃるので、以前筑波の林先生に、糖尿患者さんの

サポートを教えて頂いたことがあって、”フットマッサージが有効”と聞いたので、このこ

とをお話しして、街中でも足のマッサージあるのでお勧めしました。ただし衛生面の整っ

たところでなさって下さい!と念を押して。なぜなら糖尿患者さんは感染が一番怖いから

です。糖尿病性の網膜も心配なら、足の壊疽も心配です。ですので、ビジネスルールには

外れますが、ソックスも黒でないものをお勧めしています。思わぬケガやぶつけただけで

もわずかな出血を見逃さないためです。出血は怖いのです。歯科医院でなんでそこまで!

と言われても、ご注意にこしたことはありません。お口の中を診させていただくことは

お体全体の縮図でもあるので、全身状態に配慮し、又全身に及ぼすお口の炎症をコント

ロールするためにも、様々な正しい情報の提供をして、患者さんご自身の喚起を促すこと

が大切です。そうして初めて自分の体はご自分で面倒見るというお気持ちになられ、改善

も進むと信じています。オーラルフィジシアンは、患者さん皆様のご協力あって進められ

る意味のある診療体系です。歯科衛生士のコントロールと患者さんのたゆまぬケアによ

り、落ち着いていることは何より安堵です。油断は禁物なことは患者さんもおわかりで

す。ケアを終え歯ブラシを取り替えて帰られる患者さんの恙無い毎日を今後もサポートさ

せて頂きます。医療情報現在の状況をつぶさに伝え、協力を仰ぎながらです。

歯周病という慢性疾患は、患者さんの協力なくして改善はありません。患者さんとパート

ナーシップで臨むものと認識しています。歯周病は全身と切っても切れない、侮れない病

気ですが、理屈を理解して対応間違えなければ、改善可能な病気です。頑張りましょう。

 

衛生士学校で学んだこと?って

昨日ある媒体を通じて見学者がありました。今までお受けした方どなたも「見学の際の

白衣は持参しますか?」とお聞きになりますが、何のお尋ねもなくこちらで普通サイズの

白衣を用意しておりました。いらしてすぐご挨拶もなさらないので、見学といった手前

院内を案内しましたがあまりに衛生士学校生徒とは思えないので、テーブルにご案内して

いくつか質問しました。持参された履歴書は殆ど空白で、「バイトにいってる歯医者で

・・」とおっしゃるので、バイト歴もお書きくださいと言いますと、なんと3軒も書かれ

全部2〜3か月でした。「行ったところで歯科衛生士の仕事見ると、個室で患者さんの

治療計画立て、自分で考えてとか・・。そういうのめんどくさい。だから歯科衛生士とか

でなく歯科助手で採用してください」とおっしゃるのです。唖然として、口もきけず

歯科助手をアシスタントでしょ?と言いきる衛生士学校生に腹立つより、本当に気の毒に

なりました。衛生士学校で何を学んだんだろうと・・。聞けば聞くほど腹も立ちましたが

このような状況の学生をバイトで雇って、衛生士もどきの仕事をさせている同業者もある

のかと思うと、本当に情けなくなりました。少なくても当院の衛生士も歯科助手もこんな

甘い考えの人は一人もおりませんし、こんな気持ちで患者さんに接するなんて、正社員で

もアルバイトでも同じはずです。いろいろお話しする余地もなく、ただ一つ、歯科医院と

言うのは、患者さんが命ある限り、一人になっても人間らしく食べて頂ける、お食事を召

し上がって頂けるお口の中にして差し上げることです。だからその方のことを考えずに

お仕事はできません。それは歯科衛生士だけでなく、歯科助手さんでも同じです。

職種・呼び方はどうであれ、考えないで出来る仕事ではありませんと申しあげました。

余計なことかもしれませんが、歯科は歯科医療と言って、医療=サイエンス(科学)です

日進月歩動いているので、それに携わる私たち常に勉強してなくてはなりません。昔取っ

た杵柄だけでは、流した仕事しかできず、患者さんにとても失礼だと思います。先日いた

だいたお電話の方もそうでした。10年前に2年間だけ歯科衛生士の仕事しただけ。今回

週二日衛生士をバイトでやりたい・・。歯科衛生士の仕事が10年ぶりで、何のトレーニ

ングもなしに、週二日で出来ると思っていらしたら違うと思います。お戻りになるなら

それなりに準備と10年を埋める勉強が必要です。でないと戻られてもすぐ壁にぶつかり

続かなくなりますし、患者さんはそんな甘いものではありません。すぐわかってしまいま

す。歯科衛生士の仕事は意味ある仕事なだけに、売り手市場と(下品ですね)言われます

が、今望まれる仕事が出来るうえに、患者さんと対峙する会話力・礼儀正しさ・誠実さな

どたくさん必要です。でも、そう思ってなされば必ず道は開けます。安直な道はありませ

んし近道もありません。確信を持って言えることは、真摯に向き合えば必ずや腕もコミュ

ニケーション力も上がって、結果が出てくるということです。それまで時間と忍耐要りま

すが、無駄なことは一つもありません。努力すれば必ず報われます。ですので

当院では、「急いで一人前になるより、じっくり本物になってください」とアドバイス

しています。今ブログをお読みの方の中にも、ブランクあって復帰したい方、学生さん

で悶々としている方があるかもしれません。本来の仕事は何か、口の中を掃除すればいい

のではなく、最終目的は患者さんにあり、結果は患者さんに持たらされるもの。患者さん

が快適になることであって、自分の満足が先でない事です。2歳から90歳以上の方まで

様々な年齢層の方に提供する医療ですから、考えずマニュアルでは出来ません。その患者

さんのおかれた生活背景など伺いながら、お口に関わっていく事を、”めんどくさい”と思

うか”面白い”と思うかです。興味と関心持ってする仕事は結果が出て、楽しいことですし

実力がつきます。ぜひ歯科衛生士という仕事を楽しんで、衛生士さん自身が面白いなぁと

思ってなされば結果はついて来ます。そう信じます。そのような意味あるお仕事ですので

姿勢を整えご自身の手首に負担かからぬように、長く続けられるように、お体も労いなが

ら頑張ってください。人の健康長寿の為に歯科衛生さんはとっても意味のあるお仕事。

私達は応援しています。

 

歯科衛生士”力”のみせどころ

先週の14日(日曜)、衛生士二人が横浜でのセミナーに行ってきました。講師は衛生士

本来の仕事をしっかり伝え、その本来の仕事をするべく、衛生士さんのからだのメンテナ

ンスを常におっしゃっておられる方です。初期治療・SPT/インスツルメントの使いかた

含め手首の使い方など細かに教えて頂いたようです。当院ではアメリカで歯周治療して

らっしゃる中山先生にご指導頂いていますが、二人の衛生士曰く、中山先生にご指導頂い

ているからこそ、このセミナーは理解出来ることだったと言っていました。DH業務が専

門化されているアメリカではDH業務の見直しが行われているそうで、「スケーリングや

ルートプレーニングなど”歯石などの病原沈着物を歯面から取り除く”

だけをやればいいのではない! 加えて”自らのからだも健康に維持する”つまり、作業負

担が少ない工夫がいるとのご指導だったようです。これはすなわち→①器具のからだへの

負担を軽減する工夫 ②自分自身のからだのメンテナンス、だそうで中山先生もいつも

おっしゃる、なぜシャープニングするのか・正しいシャープニングとはにかかっているよ

うです。つまりきちんとシャープニングされたスケーラーでしたら、患者さんの満足感と

快適感が大きく→次のメンテナンスへの期待にもつながるというものです。又等しく術

者・衛生士さんの疲労も減少し、CTSなどの予防につながります。当院ではシャーシャー

というシャープニングの音が常にしていて、夏場は蝉の声かと思うほどですが、使えば磨

かなくてはならず、かなりの本数をそろえていてもどんどん減りますので、衛生士業務が

滞りなく、患者さん方に快適に処置されるように、スケーラーの補充は充分にと考えてお

ります。日曜のセミナーは二人にとって大変意味があったようで何よりでした。意見を交

換しあいドクターともやり取りしながら症例検討する衛生士さんを、本当に頼もしく、皆

様の健康を支える存在になってほしいと心から願います。もう一度DVD貸して下さい、

復習しますので。・・というスタッフを応援したいと思います。ぶれずに進みましょう。

熊谷崇先生のつたえたいこと

10月27日のNHKプロフェッショナルの放送は大きな反響を呼び、当院にもお電話が

増えています。当院の患者さんは「痛くならないように通う」という習慣が出来ているの

で放送みても”当たり前”といった感じです。放送後初めて見える方は、まずご自分のお口

の中の資料とりにびっくりされ、それに基づいたお口の中の説明と治療計画をお話しする

と「こんなの初めて」とおっしゃいます。逆にこのようにしないで”どうして予防処置や

治療が進められるのか私達には不思議です”が初めていらした方々は、今までこんなこと

して自分の口の中を見たことないし、説明受けたこともない・・・という方がほとんど

で、なんだか”申し訳なくなってしまいます”。先週この荒れた天気の中、衛生士神子島

が、酒田の熊谷先生のオフィスにお邪魔して、日ごろの業務精度を上げるブラッシュ

アップのセミナーに行ってまいりました。いつもは皆でセミナーには行きますが、一人で

すべての器材を持っての旅は正直心配でした。「かわいい子には旅させよ」の思いで送り

出しましたら、にこやかに帰ってきて、二日間のセミナーは厳しかったようですが  “腹が

据わったのでしょうか?”「逃げないでやります」と宣言したので、頼もしく思いました

。今日は今日でこの寒い中人身で電車が遅れる中、それでもいらして下さる患者さん

方に受付・小室が「ぶれない・ぶれない」とにこにこつぶやきながら仕事していて、よい

仲間に恵まれているなぁと実感しています。17年前熊谷先生の勉強会に入った時、「一

日終わった時、今日もよい一日だったと思う歯科医としての一日を過ごそうよ」とおっ

しゃったことを心の芯にしてきました。「私達が逃げれば、患者さんのご健康が遠のく」

と先日のセミナーで言われたと神子島さんから聞いて、本当にその通りだと思います。

”お口の中から患者さんのご健康を守る” ご理解いただく患者さん方の応援を背中に

しょって、更に学んで続けてまいります。

患者が望む理想の医者(中学一年山田倫太郎君のことば)

重い心臓病を患う長野県の山田倫太郎君が、「医者になってお兄ちゃんを治す」と言い始めた4歳の弟宛に、自分の体験をもとにつづったものだそうです。医療現場にいるものとしても大変心動かされましたので、新聞から抜き出してみます。

倫太郎君の「理想の医者」8か条

①患者さんの家族、趣味など患者さんの生活全体を見て接しよう。

②患者さんは、誰もが自分の受ける治療や検査などに、不安を抱えている。しっかりわかりやすく説明してあげよう。

③患者さんは、いつ苦しみだすか分からない。大事なのは、その時に、君が患者さんの為にとっさに体が動かせるかだ。

④入院している患者さんにも、自分の生活がある。検査や治療は出来る限り患者さんの生活に合わせてやるべきだ。

⑤入院している患者さんにとって、ベッドは我が家のようなものだ。採血や問診に行くときは、人の家に行くような感じで行こう。

⑥患者や、患者の家族は、手術や検査の結果を心待ちにしている。終わったらすぐに知らせてあげよう。

⑦患者さんとの関係は、治療が終わればおしまいという訳ではない。

⑧医師はどんな状況でも諦めてはならない。思わぬ治療法があるかもしれないし、悪い状態は一時的なものかもしれないからだ。医師が絶望と思っても、患者さんや家族にとっては違うかもしれない。

これを読んだ長野県立こども病院の循環器小児科部長・瀧聞浄宏さんは「医者のことをよく見ている。ハッとさせられた」と。長年の倫太郎君の主治医は「彼の文章には生きることへの感謝と真摯な姿勢にあふれている。かみしめて読んでほしい」とコメントしています。

今年初め、弟の恵次郎君が人体図鑑を眺めて「お兄ちゃんを治したい」と言い始めた。それを聞いた倫太郎君は7月、弟を励まそうと、倫太郎君が思う理想の医者像をパソコンで一気に書き上げたということです。13歳でも生死の境を乗り越えて来た倫太郎君、今は午前中だけ普通学級で学び、文化祭の弁論大会で「命の尊さ」について語ったそうです。読んで一つ一つの項目が心に沁みました。私達も心して患者さんに接していきたいと思います。倫太郎君教えて下さってどうもありがとう。

 

小さな言葉かけ

3歳弱から93歳の方まで、本当に様々な年齢の患者さんに来院頂いています。ありがと

うございます。このところ急に寒くなって、風邪ひいてらっしゃらないか?血圧の具合は

如何か?手術の後のお食事は召し上がれているのか?気になることは山のようにありま

す。「オーラルフィジシアン」という立場で診療している当院では、患者さんの生活感

を大事にしますので、治療中のお病気の具合・服薬の状況・ご家族のことなど・・患者さ

ん方も協力下さりお話し下さって、全身の中のお口というスタンスで拝見しています。で

すのでスタッフも大変ですが、本を読んだり、セミナーに出たり、毎日の朝礼・終礼で連

絡し合うように心がけています。そうした毎日ですので、お迎えしたり、お送りしたりす

る時に、自然と言葉が出て応対しているのを見聞きするとスタッフ同士嬉しいものです。

例えば 「朝夕寒くなってきたのでゆっくりお布団から起き上がって、血圧が急に上がら

ないようにして下さいね」「胃の手術して、お食事を何回かに分けて食べてるかと思いま

すが、お手入れどうしてますか?」「糖尿病の数値は落ち着いてらっしゃいますか。宴会

シーズンですから、大変ですよね」「雨で滑りますから、気をつけてお帰り下さい」時に

はドアを出てから歩き出すまでお見送りするときもあります。先日は小学生のお子さんに

「むし歯にしないようにね。一生使う歯だから」と受付があたたかく話しかけていて、う

なづくお子さんをみました。小さな言葉ばかりですが、きっといつか心に届いて伝わる

と信じています。オーラルフィジシアンミーティング(酒田・熊谷崇先生主催)では、

歯科だけでなく、各業界で抜きんでた方をお呼びしご講演を聞く機会に恵まれます。日本

にとどまらず海外からの演者のこともあります。そのような前向きな方々にお会いしてい

つも思うことは、皆様礼儀正しく、教養のある言葉の数々と言葉が的確であたたかいとい

うことです。優れた通訳の賜物でもありますが、お話される姿・佇まいが既にステキで

す。このようにミーティングに伺って頂くのは歯科情報だけでなく、人として魅力的であ

ることもぬきんでた方々の特徴だという学びです。このようなたくさんの刺激も頂戴し

て、患者さんがたに折々いろいろな言葉がけが出来るようになることは、互いに嬉しいも

のです。自慢話になりましたが、私達オーラルフィジシアン(内科的歯科医院)は医療的

データーEBMだけでなく、その方の生活感バックグラウンドを踏まえてというナラティ

ブNBMを大切にしています。このNBMを進めるには、日ごろのお声がけと双方の会話を

通じた信頼関係以外にありません。これからも一言を大切に、患者さん方が安心してお話

し下さる医院づくりを目指して、みんなで学んでまいりたいと思います。アメリカ人の患

者さんに休日前「Have  a nice holiday」とお声かけしたら「Same to you」とおっしゃっ

て頂きました。ステキな習慣で、真似させて頂こうと思いました。学びは真似るです。

インフルエンザ流行です

例年になく11月からインフルエンザの注意報が出ていましたが、いよいよ学級閉鎖も始

まりました。A香港型は高齢者にとても重篤になるそうです。このタイプは変異しやすい

と伝えています。高齢者でなくともご注意です。歯科医院として、虫歯歯周病が感染症と

お伝えする立場として、お体の病気との関連も申し上げておりますが、インフルエンザも

外ではありません。お口の汚れはさまざまな病気の誘引となることが明らかですので

日々のお手入れと、定期的な歯科医院でのメンテナンスは、この時期特に有効です。イン

フルエンザに特化していえば、かかりやすい条件として三つのことがあげられます。①冷

え性方②口呼吸の方③お口に頻繁に手を当てたりする方です。そーんなこと!と思うこ

とばかりですが、重要視されています。つばのような飛沫を介して感染が言われますが、

又反対に、唾液がたくさんでてるとウイルスに抵抗性も高まります。免疫の強い人は十分

な睡眠・運動・栄養が取れているからで、とくに腸を健康にすることに注目が集まってい

ます。具体的にはお味噌・豆・キムチ・漬物・チーズ等、又食物繊維の代表の根菜類(

根・人参・ごぼう・レンコンなど)も腸の健康に貢献しますが、その方の身体状況によ

違うのでお確かめ下さい。いずれにしても、かからない・うつさないです。当院HPの

中ほどお知らせに”インフルエンザ”の項目ありますので、お役に立てれば幸いです。しっ

かり食べて、うがい・手洗いを丁寧にして、寒い冬を乗り切りましょう!

タンピン・カンリ

今日本のコンビニのサービスが、世界中から注目されているようです。日本型コンビニの

祖は有名なイトーヨーカ堂の鈴木さんです。ハーバードのビジネススクールでも最近

「タンピン・カンリ」という言葉で通るようです。びっくりです。客が欲しい時に欲しい

ものが手に入る。お客様の便利を優先したのが日本型コンビニです。以前のような十羽

ひとからげのサービス・皆と同じサービスでは生き残れない、という現代。いろんな意味

でゾゾっとします。サービスの提供側でもあり、時には客の立場になる自分としても思い

つくことはたくさんあります。ですけれど、やはりこれも誰かが旗振ってこうしましょう

と同じサービスしては元の木阿弥で、お客様が提供側に何を期待しているか?を感じるこ

とがまず大切です。

感じる心・感性は一口では言い表せず出来るものでもありません。ショートカットの

近道もありません。常日頃から自分が多くの人と関わること。アンテナを高くかざすこ

と。好き嫌いにかかわらずいろんなこと経験したり覗いてみて、楽しんだり、やだなー

と思ったり、イチョウの樹を見てワッきれいな黄色!と眺めたり、原宿のかわい系の

増田セバスチャンさんの舞台装置(ぱみゅぱみゅさんの専任の方)みてびっくりした

り!自分の好きなことばかりでなく、俗に言う”視野を広げる”がイイと思います。

日本型の主従のウエットな関係はダメだと思います・・と言いきる若い専門家に聞いてみ

たくもなりましたが、大変なチャンスとも感じています。どんなに便利になっても人間が

人間にサービスするのでここが大切です。いずれにしても大変な時代になりましたが、自

分がお客様の立場だったらと思うと、合点したり思いつくこともたくさんあります。工夫

することは楽しいことです。又その工夫を相手の方が喜んでくださった時には本当にうれ

しく思います。行ったり来たりのコミュニケーションですね。

 

再び あいうべー!体操です

出勤しようと思ったら、テレビでいい大人が揃って「あいうべー」とベロを思いっきり出

して笑っていました。よもや?と思ってみると”あいうべー体操”ではありませんか?

随分前にブログでご案内したと思いますが、今井先生という方がひろめたと記憶していま

す。もっとさかのぼれば、筑波大学の林啓子先生が、糖尿病患者さんになんとか進行を止

める手立てないかと”たこ焼きコロコロ体操”など、お口大きく開けて笑って免疫上げま

しょうと始められたのがきっかけだったと思います。有楽町の会場に糖尿病患者さんを

集め、専門医と林先生がただ治療でなく、患者さんご自身も楽しみながら家でなさること

ありますよと、会場に参加の私達も一緒に楽しく気楽に体操を教えて頂きました。壇上の

高名な糖尿病専門の先生も思わず笑ってしまうほど、和やかでした。これやっちゃダメ

あれやっちゃダメばかりの糖尿病患者さんも、今日は久しぶり思いっきり笑いましたと

ニコニコ顔で、食事も気をつけるようにします・・と前向きになられました。

さて「あいうべー体操」・変な顔体操とブログでご紹介したと思いますが、本当に変な顔

するんです。特に「べー」とベロ出す時はね。ヨガのライオンのポーズ?のようです。

お一人の時とか、お家の方に言っておいてなさって下さい。じゃないとびっくりしますの

でね。お風呂の中とか、朝歯ブラシ終わったら私はしていまーす。ちなみに歯ブラシする

時、私は爪先立ちしてやってます。時々足つります(笑)忙しいんですよ。

「あいうべー体操」は何が良いって、お口を大きく動かすので、”唾”=唾液がいっぱい

出ることです。唾液腺が刺激されますからね。唾液が出れば、虫歯も歯周病も助けてもら

えますし、この時期インフルエンザ予防に力を発揮します。唾液が沢山出れば、上気道に

ウイルスつきにくくなるからでしょう。口でなく”鼻で呼吸する”ようにすれば、鼻のフィ

ルターが雑菌をシャットアウトしてくれるでしょう。お口呼吸は、虫歯・歯周病にもよく

ない上、アレルギーを引き起こす・・とも言われています。小さいお子さんの「お口ポカ

ン」は何かのきっかけを作って早く”鼻呼吸”に改善して差し上げたいですね。

みんなで渡れば怖くない!と番組で言っていましたが、変な顔する「あいうべー体操」が

広まるといいですね。ただし運転中はやめて下さい。対向車も横の車も見てびっくりしま

すから・・。あいうベー体操で、唾をたくさん出しつつ、ニコッとお口の角も上げましょ

う。口角上がると元気になりますよ。お試しください。

世界一しか売りません

開業以来お世話になっているマニーという会社。手術用の縫合針・虫歯の根(根管)を処

置する細いドリル(ファイル)白内障手術に欠かせない眼科のナイフ等小物医療機器を製

造する会社。「品質世界一の商品しか販売しない」ときめ、年に2度「世界一か否か会

議」を開き。競合他社の製品に抜かれ、今後も引き返せないと判断されたら販売中止とな

るがこれまでこうした例はないそうです。マニーの製品は、医師が手先の感覚にこだわる

ような手術や治療に使われるものばかり。例えば、根管治療用リーマ・ファイルは、根管

削る十分な硬さに加え、微妙に屈曲している根管の形通りに、先端がしなやかに曲がる

という相反する特性が求められる。「世界一か否か会議」では、他社製品と比べる点数の

評価でなく、医師が重視する項目ほど重みを付ける。他社に劣る点が指摘されると、半年

後までに改良すべきアクションプログラムが策定され、進捗状況を報告しあうそうです。

世界一の品質を積み重ねた結果、リーマは世界シェア35%超、眼科ナイフ30%、微細

な欠陥を縫合する0・14ミリ以下の手術針はマニー以外は量産できず、クリントン大統

領の手術にも使われたそうです。世界一を達成するため17の「べからず」を作り、「世

界一になれる製品しか開発しない経営体制を整えてきた」結果、製造業では驚異的40%

近い利益率をはじき出しているそうです。歯科の治療で根管治療は、土台になる大切で繊

細な治療です。根管はまっすぐでないので、説明にある”十分な硬さに加え、しなやかに

曲がる”という説明には現場として本当に納得します。和風総本家というテレビに、よく

職人さんが登場されますが、ぜひ推薦したい気持ちです。根管治療(根治と呼ぶ根っこの

治療)は非常に腕の差のわかる細かな治療ですが、マニーのような優れた製品に支えられ

てのことだと痛感し、このような哲学ある会社に敬意を表します。よい製品の陰には見え

いスゴい経営努力があったことを知って感動しました。いつもお世話になり有難うござ

います。

 

「歯科衛生士 ”力”のみせどころ」

  ~患者さんと自身を守るインスツルメンテーション~

衛生士としてご活躍の薄井由枝先生の久しぶりのセミナー。当院も岡村・神子島両衛生士

12月の日曜ですが早速に申し込みました、薄井先生は本当にきっぱりしたよい先生で当

院が見て頂いている中山先生とも旧知の間柄、お二人ご一緒にお食事したこともあり、衛

生士ともども大いにお話しが盛り上がりました。このセミナーの薄井先生のコメントをご

紹介します。

私達は、幸運にも歯科衛生士という職種につくことが出来ました。口腔の疾患の予防・治療・健康維持及び増進が社会的ニーズとなっている昨今、まさに私達の日々の業務は「歯科衛生士”力”のみせどころ」といっても過言ではないでしょう。今回は、業務の中心をなす歯周治療を成功させるために、エキスプロ―リングテクニックからSRPまでのインスツルメンテーションスキルのポイントをご紹介します。又歯周ディブライトメントを中心とした有効なSPTを行うために、具体的に何がキーとなるかを文献や現在のアメリカで人間工学的に推奨されているインスツルメンテーションを紹介し、さらに効果的な臨床業務を行うヒントをご提案致します。

薄井先生はプロとしての立ち位置がはっきりした方で、実に明快です。その上衛生士を一

生の仕事にすべく、衛生士自身の腕や手や指や肩の心配までして、リスクのないポジショ

ン・器具のもち方など本当にきめ細かいご指導なさっておられます。このセミナーの前の

週末も神子島さんは勉強に出かけます。大変と思いますが、”早く一人前になるのでなく

「ゆっくりと一流になってほしい」ので応援したいと思います。皆さんも薄井先生のセミ

ナーのぞいてみてはいかがでしょうか?

ヤニとり

先ほど帰られた方、今まで歯の合悪くなっては受診・・という方でした。つい最近タバコ

はやめたとおっしゃるものの、歯の表面ヤニだらけ、歯茎はニコチンの定着が明らか、唇

の色皮膚のくすんだ感じ、どこを見ても長年の喫煙が伺えます。「ヤニとって欲しい」の

ご要望に”表面だけきれいにしても意味ない事。患者さんのからだのなか息までも汚さ

ていて、少しでも早くご縁を切らないと歯が残せないこと”など話しました。初診で

ヤニとりしませんでしたので、次の予約キャンセルかな?と思ったら来て下さいました。

でも、今までの歯科医院が、何も説明せずにクリーニングと称して、ヤニをとったり、研

磨していたようで、患者さんはそういうものだと思っていたようです。ヤニとりしても何

も解決しません。ヤニとりは医療でしょうか?ヤニをとってきれいにしてあげることも

モチベーションあげることにはなりますが、その連続ではお掃除屋さんにすぎません。

それをする歯科衛生士さんも気の毒です。

当院では喫煙者の患者さんに、たばこの害をお話しするときに、「患者さんの健康も心配

ですが、担当する衛生士のからだも守りたいのです」というとびっくりされます。家で吸

わなくとも喫煙所だけで吸っていても、ご自身の肺にたっぷりためたニコチンを周囲に

まき散らしてるんですよと丁寧にお話しして、減塩・禁煙に導いていきます。患者さんが

ご存じなくてJTのCMに惑わされている方に、きちんと事実をお知らせし、私達は患者

さんの歯も体も心配していますと伝えます。根気のいるアプローチですが、最近はご理解

が深まってきました。禁煙が達成されるとうれしいですが、再び吸ってしまうことがあっ

ても、3回くらいはあるようですねと寄り添い、でも禁煙に向かうようにサポートしま

す。歯科衛生士は仕事とはいえ、いろんなリスクにさらされます。一番大きいのが喫煙者

からの受動喫煙と感じています。守ってやらねばなりませんので、喫煙患者さんに禁煙支

援することは、同時に衛生士を守ることにもなりますし、その後のSRPにも貢献しま

す。喫煙してからの歯茎は”マスキングが取れて本当の状況を示す”ので、衛生士の腕の見

せ所です。ここで中山先生にご指導頂いたスキルが生きてきます。当院ではみんなで応援

します。冒頭に話した新患の患者さんは、まず早く直せ直せ!の一点張りでした。今まで

歯科医院が”お口を環境を整える”という認識で話してなかったのでしょう。患者さんも

幸でした。27日の熊谷先生のTVでも、まず直すでなく”お口の中をきれいに整える

の重要性”を伝えられたと思います。喫煙者はすぐにはきれいにならないけれど、こち

も根気よくお話しし、例を示し、患者さんの口腔内写真・レントゲン写真で実感を持

って認識いただけるよう努めなければなりません。その場その場で場当たり的にやること

は解決にはなりません。少なくとも歯科医療ですから、患者さんのお口の中を通して私達

は患者さんの健康を担うことがエンドポイントでなくてはならないと思っています。当院

に初めていらして、「早く処置を急いでほしい」という患者さんを、「お口の中を整えて

から致します、なぜなら・・」という説明に腐心するドクター・スタッフを手前味噌です

が誇りに思います。その方が帰られてから、会計をずっと待って下さった他の患者さんが

「あの方も中央歯科さんみたいに”悪くなってからでなく、悪くならないように歯医者に

通う”っていう歯医者さんに会ってたらよかったですよね。中央さんに来て、真実を知っ

てわかってくれればいいですね」と私共を慮ってフォローして下さるほどに健康感が上

がっていらして、感謝すると同時に嬉しくもあり、健康支援は、真のパートナーシップか

ら生まれると思いました。患者さん方に教えて頂くことが日々山のようにあります。有難

いことです。

プロフェッショナルの放送ごらんになって

かねてお知らせのように10月27日NHKプロフェッショナルに、山形県

酒田市の熊谷崇先生が出演され、望まれる歯科医療(世界ではスタンダー

ド)のあり方を全国に示されました。当院ではHPや診療室で放送のご案内

してましたのでたくさんの方が見て下さり、当院がずーっと申し上げている

ことを確認なさった上で、知り合いにも知らせた・ビデオを撮ったので友人

に見せるなど放送後も感動とあらためて、痛くならないように歯を維持する

ために受ける歯科医療というものの認識・自分たちは患者さんとしてどうあ

るべきかといったような共感が波のように寄せられています。私共も熊谷先

生に出会って最初、「むし歯も歯周病も細菌の感染症です」と教えて頂いて

から16年私達や当院の患者さんには当たり前のことでも、ご存じない方

が沢山いらっしゃることを頂く反響であらためて認識し、テレビご出演の意

義を痛感しています。ご覧になれなかった方はNHKオンデマンドでお確か

めください。もう一度再放送を望む声もたくさんお聞きし、皆様がご自分の

お口の健康にご関心の高さがうかがえます。これからも当院は患者さんのお

口の中の情報を患者さんご自身にご理解いただき、又オーラルフィジシアン

として、全身や生活習慣などを鑑みながら、お口の中をどうしたら気持ちい

いように維持しておけるかを念頭に、患者さん方とコミュニケーション取り

お話ししながらすすめていきたいと思っております。高齢になられてもご自

分で召し上がれお話しできて、日常にご不自由が少しでもない事を願ってお

ります。

プロフェッショナルに歯科・予防の熊谷崇先生登場されます

10月27日(月)午後10時からNHK総合 プロフェッショナル(仕事の流儀)に

満を持して、山形県酒田市の熊谷崇先生が登場されます。「ぶれない心・革命の歯医者」

として。1998年日本で初めて歯科予防の会が発足し、当院も早速に入会・勉強させて

頂き学びながら今日に至っています。痛みを治す歯医者から、痛くならない為の歯医者

へ。グループを内科的歯科医院・オーラルフィジシアンと名を変え、歯は全身と関係した

重要な器官と位置付けて、生活習慣とともに患者さんの日々の暮らしに寄り添い、お口の

トラブルに煩わされることなく元気にお過ごし頂くために歯科医はある、との考えから

20歳までにむし歯なしの子供を育て、ご高齢になってもご自分の歯で召し上がれる喜び

をお届けする。熊谷先生の確固たる信念に導いて頂き、多くの患者さんにご支持頂いてお

ります。熊谷先生は海外の歯科医からも注目され、現在酒田市民の10%が熊谷先生の

患者さんとか。メンテナンスを広めお口の健康から元気な毎日を願う熊谷先生の哲学。

1998年に虫歯も歯周病も細菌の感染症と初めて知り、基調講演が、免疫学者の

故・多田富雄さんのご講演だった日から16年。まだまだ歯科界は変わりません。私達も

信念をもってこの道を続けていこうと思います。遅い時間ですが、患者さんの幸せを思う

熊谷崇先生の哲学と診療の日々をぜひご覧ください。

オリンピックと口臭?

三連休前、思いがけず夜テレビつけたら、衛生士さんが歯石をとってるじゃありません

か?しかも本格的に出血までする症例。歯周病の特集でした。慌ててスタッフ仲間に

「見てみて!」とメールして、画面にくぎ付け。結構本格的です。

きけばこの患者さん、奥さんに「口臭ーい。”生ごみの臭い”する」と言われた由。いくら

なんでも”生ごみ”と言われたしにゃめげますね・・・・・。ほとんどの歯に6ミリ以上の歯周

ポケットあり、お口のケアしたことないとか。これでは口臭でても仕方ありません。丁寧

にスケーリング(ポケットの中の細菌ごと掻き出す歯石とり)・ルートプレーニング(歯

の表面のデコボコをきれいにして汚れが付きにくくする)をし、赤染めして残った汚れを

指摘していました。定期的にこのような歯茎のケアに通って、出血も口臭もなくなり、

歯茎もピンク色になったという顕著な例を見せていました。もう”生ごみの臭い”なんて

言わせないですよね。ご本人も出血なくなって何より気持ちがいいと、喜んでおられま

した。このところテレビでお口のケアの番組多いのですが、他の局で、海外でもお仕事さ

れるという方が、これからオリンピックに向かっておもてなしと言ってるのに・・・・・と。

何をおっしゃるかと思ったら、よく外人の方から言われるけれど、日本人と「ハグ」

すると「口が臭い!」と。「そんなにですか?」とスタジオのコメンテーター。よく海外

の方とお話しすると日本人の口臭よく言われますよ・・とのことでした。そういえばタバコ

の臭いと口臭、電車で隣の方がそうだったりすると最悪ですものね。ハグとなればもっと

でしょう・・。歯周ポケットの中でエサを食べた歯周病菌は”何かが腐ったにおい”出すんで

すよね。これが生ごみの・・と言われる由縁です。

みんなで、オリンピックまでに歯周病を成敗しましょう。これが一番のおもてなしかも。

 

アメリカのお土産です

昭和63年初診ですから、かれこれ26年 メンテナンス続けてらっしゃるアメリカ人の患者さん。いつもアメリカにお帰りの度、楽しいケアグッズをお土産に下さいます。今日は、クレヨン状の歯みがきペースト!いただきました。ふむふむ、クレヨンみたい。ミドリはjazzy apple, ブルーはblueberry burst, 赤はmelon blast. 虫歯予防のフッ素ペーストと書いてあり、フッ素濃度と共に、このペーストは6歳以下が使う場合は、正しい指導の下使ってくださいと、年齢を限って細かに書いてあります。アメリカのものはすべてきちんと表示され気持ちがいいくらいです。昼休みスタッフ皆でお味見?したところ、メロンはウオーターメロンで、その赤のスイカが一番人気!私的にはアップルでした。こうして、いかに楽しんでお口のお手入れをし、虫歯を防ごう。それには楽しくなければ!という意図が伺えます。長くメンテナンスご支持いただいた上、いつも勉強になるお土産をありがとうございます。パッケージにこうも書いてあります。

Less Mess  Less Waste  More Fun! なーるほど。楽しく予防ですね。

 

2014100312450000

フィンランドからのお便り

急に涼しくなったものの、まだまだ残暑のある日本ですが、今日思いがけず「サンタさ

ん」の切手はった絵葉書が届きました。親しくさせていただいる企業勤務の歯科衛生士さ

んから。どうもフィンランドに研修にいらしてるようです。これからヘルシンキの歯科教

育と高齢者施設を訪問予定。現地でも人手不足・職種間の連携の難しさなど話題に上って

いるようです。フィンランド研修の参加を促したのが、稚拙なこのブログの中の

「聞くと見るでは大違い」という言葉だったとお便りに書いてあって、大変恐縮すると同

時に、そのあとの言葉「日本とは異なる視野を持つことができ、参加してよかった」の

うれしい感想でした。自分の国を出て外から見てみると、本当に多くのことに気づかされ

ます。可愛い子には旅させよ・・を地で行くうれしいお便りに、今後の彼女の活躍をもっと

応援したくなりました。私も行ったことのないフィンランドの景色がたくさん載った絵葉

書は今の気温はどのくらい?夏なの?秋なの?トナカイは見れるの?想像するのも楽しく

思いを馳せました。現地の方と交流し十分楽しんで、気をつけて帰ってきてください。嬉

しいお便りありがとうございます。何度も読み返し夢見させて頂きました。

 

パッチ・アダムス

アメリカの俳優 ロビン・ウイリアムズの訃報が連日伝えられている。彼を惜しむコメン

トがたくさん寄せられているが、どれも彼の笑いに救われ、楽しませてもらった!と言う

感謝のコメントがほとんどであるのに、皮肉にも彼は重度のうつ病であったと。薬物や

アルコールの依存症でリハビリ施設に入っていたと聞いてはいたが、自死とは・・。

随分前になるが、日本医大・医療管理学教室で「癒しの環境研究会」というのが発足し

発会から参加して随分医療環境について多岐にわたり楽しく勉強させていただいた。その

中で、当時ホスピタル・クラウンとして有名だったのが、パッチアダムス、ロビンである

ロビンは患者をユーモアで楽しませる医師を演じ「パッチそのもののような人だった」!

映画にもなり、待望の来日した際には、本郷の龍岡ホームにお年寄りを訪ね、順天堂医院

小児病棟を訪問して子供たちを喜ばせ、私達の癒しの環境研究会では、昭和大学の大講堂

にパッチをお呼びして講演会を開いた。女子学生を含め老若男女。たくさんの方々が

会場を埋め、なんと65歳以上のチアガールまで飛び出し、やんやの喝さいを浴びて

会場にいたパッチもアロハシャツを着た大きな体で大喜びしてくれたことを今も思い出す

このパッチのホスピタルクラウンがきっかけとなって、今では日本でも、クラウンの活動

が広まりつつある。そのお一人高田佳子さんもすばらしいクラウンで、彼女は風船マジッ

クの達人でもあって、見事な風船アートで人々をびっくりさせつつ温かい活動されている

病気になっても笑いを忘れず、笑みを忘れずと身をもって教えてくれたパッチが、心を病

んでいたなんて・・。彼に救われた人は世界中にたくさんいたはずだから、繊細な彼自身は

疲弊してしまったのかもしれない。あの大きな体と心からの笑い。お会いした時のラフな

雰囲気も忘れない。人のことは全身全霊で楽しませるのに、自分が落ちこんだ時に誰にも

頼ることができなかったのだろうか?

スティーブン・スピルバーグ監督が「映画を撮りながら気分が落ち込むこともある。そん

な時はロビンに電話すると元気になれるんだ」と話していたことが伝えられた。

ありがとうロビン。そしてパッチ!

すばらしい習慣

一昨日、私事で静岡に行きました。誰もが知るお茶の産地です。

お食事すんでおトイレに行ったところ、ステキなご婦人がやおらお茶のペットボトルと

歯ブラシをバッグから出され、何なさるんだろうとみていると、まずお茶で歯ブラシを

濡らし、ブラッシング始めたのです!もうびっくり!丁寧に歯ブラシなさるたび、ペット

ボトルのお茶をつけて・・。びっくりしてお声かけると「あらっお茶で磨かないの?効果あ

るんですよ」と当たり前ですといった風情に思わず拍手でした。お茶にはカテキンはじめ

虫歯予防に有効といわれる研究が進んでいます。インフルエンザの時期にも、お茶のうが

いが有効で、静岡の幼稚園では積極的にされ効果をあげていると聞きました。早速このお

茶で歯ブラシ、当院の患者さんにもお伝えしようと思います。何がなきゃ・・歯ブラシ出来

ないではなくこの静岡の方のお知恵。早速にいただきです!

オシャレでステキな方がやってらっしゃって、なおステキでした。真似しよう!っと。

父のその後、おかげさまで・・

7月10日に倒れた父、皆様のご尽力で意識戻り、都内の病院に移りました。ブログに書

いてしまい、かえってご心配かけることになり失礼いたしました。足利日赤での手厚い看

護と摂食嚥下チーム・リハビリチームのご尽力も特筆すべきものでした。自分達含め

歯科からの発信不足を感じながらも、足利日赤のように日々奮闘されている状況、頼もし

く希望を感じました。私達も日々皆様にお口のケアと、生きる礎としてのお口の大切さを

今後どんどんお伝えしていきたいと思っております。

意識を失いさまよっている間に、お口の舌には、舌苔というカビが生え、嚥下性の肺炎も

おこし、教科書どうりのカンジタにもなりましたが、その都度タイムリーな処置により

今はきれいな口腔内に戻りました。でも入れてなかった総義歯はあわなくなり、病院

替わる前日に調整頂き、ようやく入れ歯が整ってお口に入った時、「これで人間に

戻りました」と言った父。この言葉を忘れないで仕事させて頂こうとおもいました。

入れ歯にならなければいいことですが、入れ歯になってしまった人にとって、「入れ歯」

がどんなに人の尊厳を維持しているか。大きな示唆をもらいました。嬉しそうに薄焼きせ

ンべいかじれた父の顔。決して忘れません。歯科は価値ある仕事。だからこそ、日々勉強

して、患者さんのヒストリーを大事にして生活感のある歯医者として、診療していきたい

と思います。今回父の入院で教えてもらうことばかりの毎日です。少しでも安寧な時間で

あるよう願います。

連携

先週父が倒れ緊急入院。すっ飛んで行ったものの予断を許さぬ状況に覚悟決めて待つこと

一昼夜。幸い皆様のご尽力で意識は戻ったものの何せ高齢で教科書通りにはいかず、

先生方もチーム組んでのご対応。昼夜関わらずの検討とご診療、摂食嚥下のチーム・リハ

ビリのチーム皆さま総出で、感謝感謝。おかげさまでかなり混乱しているものの

会話が戻りました。と言ってもかなりの行き違いも波もありまだまだ不安定です。ですが

歯科医・歯科衛生士・言語療法士の方々のみごとな手際よさと豊富な知識。日々患者さん

と向き合って急性期乗り越えてすぐ口腔ケアと義歯への取り組みやって下さり、本当に感

激しました。ここでは医科も歯科も互いに尊重しあい、本来の連携をしています。父が今

後どのような経過たどるかまだわかりませんが、生きること=食べることととらえて頂い

ていることに、心から感謝しつつ、回復を待ちたいと思います。まだまだの状況ですが、

医科と歯科が連携して居る様をまじかに見て、よい関係になって来たなあ!と心から喜び

ました。このような状況が全国各地に広まり、恩恵うける患者さんが増えることを願って

いますし、微力ながら私達も伝えていきたいと思います。皆さま有難うございます。

当院での器具の滅菌について

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5月18日付読売新聞に「歯を削る機器を7割の歯科医院で使い回し」との記事が掲載されました。大変残念な、又恥ずかしい記事で患者さん方ご不快・ご不安かと思います。

国立感染症研究所・泉福英信室長らの調査によるもので、患者さんごとに必ず交換しているという回答が歯科医院の34%とはまことに情けない残念な結果です。

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使用後、高温滅菌処置をした機器と交換することは、日本歯科医学会の診療指針で定められております。

又使用器具は、お一人お一人が当たり前です。歯科は感染症を扱っているのですから。

当院では以前より「消毒・滅菌は一番大切な部分」と位置づけてやってまいりましたが、

院内改装を機に、更に消毒・滅菌を徹底する為、ミーレ・ジェットウオッシャーで、器械によるハイレベルの洗浄をし、その後ヨーロッパ基準クラスBのオートクレーブ・「リサ」で滅菌します。使用した器具を手洗いでは長時間かかる上、個人差もあり一定した洗浄準を満たさない・又スタッフにケガ等リスクを伴うからです。

今回の問題の記事の「歯を削る器械」ももちろん使用後、一本一本、ミーレ内のスタンドに立てて器械洗浄後、一本ずつパックしてリサで滅菌し保管。使用する患者さんの目の前で開けさせていただき使用します。使用後は速やかに下げて、この上記の消毒滅菌作業に入りますので、一回一回、お一人お一人の使用となっております。ご安心ください。

詳しくは当院ホームページのクリニック案内をクリックいただき、そちらから「衛生管理と安全への取り組み」をご覧ください。今後とも皆様に安心して受診頂けますよう、常に検討と確認を徹底し、安全に進めてまいります。