口とは・・(結城先生から教えて頂きました)

口は人間にとってすばらしいものだ

 それは人間の情緒においても、日々の生活にとっても また人の責任にとっても・・。

口・・それは 今まさに、私が生きていることを表している

 もし動物が歯を失った時、その動物の死を意味する。 歯を失ったとき彼らは生き続け

 ることが不可能であり その生は終わりを告げ、やがて彼らは死んでいく

人間にとって、

口は会話を楽しみ愛を語り、しあわせ よろこび、怒り、悲しみを表わす

口は愛情の入り口であり、食べ物をとり、生き そうして人間は栄えていく だからこそ、

口はどんな犠牲を払おうとも、十分な注意と 管理を受けるだけの価値を持っている

                          Dr、ハロルドワース

これからの看護

 新春の新聞にも特集されていた、これからの看護。私達歯科にも通用することばかりで

したので、レジュメにしてみます。その中で”看護師に求められる素養の中で特に大切な

こと”として次のことがあげられています。

看護は「人」を相手にする職業でしょうが、その「人」は患者さんであると同時に、

一人の生活者です。どういう暮らしをされてきて、今患者さんとしてここにいるのか。看

護師は自らの体験をもとに考察し、実際の看護ケアの生かす「人間としての幅」が必要で

す。又医療の高度化に伴い、看護師にも高度な知識が求められる時代です。これは看護師

に限らず、医療関係の職種すべてに言えることです。さらにそれぞれの職種が専門性を

向上させるだけでなく、医師、看護師、薬剤師、作業療法士、理学療法士など、医療専門

職それぞれが、自分のもち得るスペシャリティを出し合い、補い合いながら「チーム医療

」と「協働」の姿勢を持ち続けることが大切です。知らなかったのですが、看護を学ぶ学

生と、他の医療系学部や学科の学生が同じ教室で授業を受け「共に学んだ仲間」という意

識を植え付ける取り組みもあるそうです。「インタープロフェッショナル・ワーク=専門

職連携の実践」の考えに基づき、他の医療職は何を勉強して、どんな役割を持って

いるかをお互い知り合えるようなカリキュラムが実践されているそうです。医療の世界は

日々進化しているので、学生時代に習得した知識だけでは太刀打ちできない時代が来る。

又看護を学ぶ人には、大学を卒業して医療現場に立った後にも、常に学び続ける姿勢を

学部にいるうちから身につけることが肝心です。そして不可欠なのが、コミュニケーショ

ン能力です。看護ケアの本質は、向き合う患者さんとかかわりながら、自分も成長してい

くことにあります。この点を踏まえ実習を大切にしますが、実習終えると学生さんは大き

く変わるそうです。目の前で成果が帰ってくる一方、時には患者さんに拒否されることも

あるような「自己を見つめざるを得ない環境」に身を置くことで、貴重な経験を得るよう

です。更に院内で疾患のケアを中心に行ってきた看護師の役目も継続的に指導助言を行う

ようになります。これからの看護師には、経験や勘だけではなく、患者さんの体の状態や

治療段階などの情報を総合的に分析・判断して、最良の看護ケアにつなげる「アセスメン

トに基づく判断力」も求められる、マネージメントする力が必要になるようです。書くと

大変ですが、要するに人と向き合うために必要な「人間としての幅」が求められることは

確実です。生活者としての患者さんとどう向き合っていくか。課題は大きいですが、医療

技術だけでなく他の素養も求められるのは、当然かもしれません。対象は病気でなく

病気を持った人ですから。看護の世界のこれからは、私達歯科医院に求められることでも

あります。医療提供者である自分も、ある日患者さんになるのですから、この記事にある

提言・示唆は本当に勉強になりました。

糖尿病

 

11月14日は世界糖尿病デーだったそうです。ご存じのように糖尿病には1型遺伝よ

るもの、Ⅱ型生活習慣病と区別されますが、現在糖尿病の合併症でなくなる方は7秒に一

人と聞くと、正しい情報を伝え出来ることはやっていく事が大事と感じます。特に昨今

20代の若い人に糖尿が増えていて、世界中で4億人の患者さん。このままだと6億人

になるかもと言われているそうです。それで世界糖尿病デーなんですね。もうみなさん十

分ご存じですが、注意するきっかけになればと書いてみます。

・おやつを必ず食べる

・脂っこいものが好き

・野菜・海藻は食べない

・お酒をたくさん飲む

・食事時間が不規則

・運動不足

・ストレスがたまっている  以上で〇が多いほど糖尿のリスクが高くなるそうです

合併症で怖いのは眼・腎臓・神経系です。すべて血液の流れが悪くなるからです。

又、健診で見つからない「隠れ糖尿病」にも注目が集まっているとのこと。これは

健診の時に前日から食事を抜いていくので、食後血糖を見られず,

健康人とかわらないと見過ごされてしまうようです。病気はすべて、早ければ早いほど

対応も簡単で予後もよいので、このような事実があるなら健診の方法に再考が望まれます

が、普段から自分で気にしておくことも大事かもしれません。歯周病は糖尿病とある意味

仲良しなので、当院では、現状を伺い、治療状況などもお聞きして、慎重にかつ注意深く

お口の定期ケアの対応をしています。歯周病のコントロールをきちんとすると、糖尿病も

進行せず落ち着く方が多いようです.

もう一度生活習慣見直してみると、案外簡単な解決策があるかもしれませんね。怖いのは

いいやいいやになっているうちに、「疲れてるから」「きょうは大変だったから」と自分

で理由をつけて、マンネリになってしまうことです。習慣は自分でつくるのですから。

 

怪我の功名ならぬ、風邪の功名ですね

 先日の患者さん、ずーっと禁煙支援してるのに、のらりくらりでタバコとのご縁の

切れない方でした。来院してすぐ、風邪ひいてしまって辛かったぁとのこと。すわっ!

禁煙と思うも、ぐっと我慢して言わずに通り過ぎようとすると(禁煙支援は押したり引

たりなんです)患者さんから「風邪ひいたらね。吸いたくないのよ。吸っても美味しくな

いんだろうけれど」とご自分でお話始めました。やったぁ!とはやる気持ちを抑えて、

「3時間・3日・3週間・3か月・3年がハードルなのよ。辛くないですか?」とお聞き

すると、「そうなの吸いたーいと思うんだけど、我慢しちゃうのよね」と語ってくださる

事すべてすばらしいにつきます。「よかったわ、風邪ひいて下さって(笑)きっと脳が

吸わなくてもいいよ!って言ってるのね。よかったよかった」と満面の笑みでお伝えしま

した。凄いわーっと。照れ乍らも「またすっちゃうかも・・」とのこと。すかさず「でも

きっとやめられます。今お出来になってるんですから。肌も髪もお口の中もよくなりま

すよ」とフォローに努めました。禁煙支援はタバコだけでなく、いろいろなことに自信が

お出来になって積極的になられとっても嬉しい活動です。行ったり来たりしながら禁煙

出来ればよいことですので、このようなチャンスを逃さず支援を続けます。風邪ひくのも

生活習慣見直すいいチャンスかもしれません。グッドチャンスにしましょう。

熊谷先生のご活動に学ぶ

 18日熊谷先生のお話しを聞く機会に恵まれました。私達と同じように先生も年齢を重

ねてらっしゃるはずなのにいつにかわらずお若いことといったら!確固たる信念を持って

日々過ごしてらっしゃるからだと拝察しました。この日もたくさんの学ぶことばかりで

したが、何よりうれしかったのは18年このような活動続けているお仲間の先生やスタッ

フと旧交を温め、診療コンセプトを共有確認できたことです。昨今の歯科への不人気と

衛生面でのご指摘(切削機械タービンを消毒滅菌してない歯科が相当ある件)は恥ずかし

いにつきますが、すべからく「虫歯も歯周病も感染症」と言うことを患者さんに伝えきれ

ていないからです。インフルエンザだって、正確に伝えられるようになったから、手洗い

うがい・予防注射などなど意識が変ってきたのに、歯科従事者の私達の力がまだまだ足り

ない証拠です。虫歯も歯周病も「つくってしまう」訳ですから、自分でやること・プロに

やってもらうメンテナンス・その他虫歯歯周病に大きな影響及ぼす「禁煙」含め、熊谷

先生は地元企業にも働きかけ、意識を変えて自分の体に関心を持ち、自分でコントロール

していくような意識改革に取り組んでらっしゃるとのことでした。地域への貢献はそれぞ

れの医院がなさっておられますが、中央歯科もこんな事ということも含め様々なところに

発信してますので、何かとご縁がつながってきて、直接歯科とは関係ないようでも「結局

はお口からよね!」とおっしゃる方が増えてきていることも大変うれしいことです。

歯科が単に治療だけが仕事でなくなった現在。生活者である患者さんの生涯にわたるご健

康に貢献しようと思うと、治療技術だけを誇っている時代ではありません。お口の中のバ

イオフィルムのコントロールする歯科衛生士は、更なる勉強も必要です。禁煙支援を随

分前からしている当院は、最近は特に禁煙支援の意義を感じ、患者さんに喜んで頂き、こ

れをきっかけにご自分のからだに関心持つようになられる患者さんを、すばらしい健康観

になられたなぁと賞賛したくなります。どなたでも自分の習い性を変えるのは辛いもの。

禁煙に踏み切る勇気と努力を称えたくなるのも、熊谷先生の強い気持ち。真の患者利益を

考えるという信念に共感するからです。当院を利用いただく皆様の「健康寿命」を支える

ために、お伝えする努力を続けます。皆様もお任せにしないで、医療者と十分コミュニ

ケーションとってこその受診とご理解頂き、積極的にご質問頂ければ幸いです。

子どもの いのちとからだの10か条

 治療を受ける心構えや命の大切さを子供に知ってほしいと、患者相談に取り組むNPO法

人「ささえあい医療人権センターCOML(コムル)」から小冊子が届き、主にお子さんの

いらっしゃるご家庭にお配りしています。

その中には「お医者さんには自分で症状を伝えよう」「わからないことはわかるまで聞い

てみよう」とあります。親任せでなく、自分の言葉で説明し尋ねることが、将来「医療

の主役は患者」という自覚につながるという意図でつくられました。20年前”大人用”が

出来た時にも患者さんにお配りしましたが、医者の言う通り患者さんは黙って聞くのみと

いう時代でしたので、なかなか伝わりにくかったことを覚えています。その当時は辻本好

子さんという方が画期的な活動されて新聞を賑わしたものです。多くの医療関係者も

協力している団体。以前ご縁のあった辻本さんのご子息が意思を継がれたようです。

患者の心構え子供版10か条、すばらしい活動に拍手!

2015011416440000

歳をとるってこういうことだったのね。

もう解散しましたが、以前50キャラット会議と言うところに参加させて頂いておりまし

た。各界で大活躍の方々が気楽にいろいろお話しやら、そのお仕事を披露下さるので、

大変魅力的でした。さすがプロ。どなたも非常にやわらかい心で、広いお気持ちの持ち主

で感動しました。出版したご本の中にあった文章、今でも、介護が始まった今だからこそ

「そうだなぁ」と心に残りましたので、ピックアップしてみます。

お料理するのが大好きな母でも、うっかりお鍋を焦がしてしまう。たび重なると自信を失

い、料理がおっくうになってしまうようです。歯が弱くなったり、消化力が落ちるのは誰

にもあること。けれどスプーン料理ばかりでは淋しいもの。手軽にやわらかくする料理の

裏技があれば、お箸で食べられるいつもの一皿を並べられます。薄味で統一したら、食

が進まない様子。食べてくれなくちゃ元も子もないと思う。季節の香味野菜でメリハリを

利かせたり、小鉢の一品は好みの味にしたりする。食欲は宝ですから。

体が老いるって、こんなことだったのね・・。(会員の実際のご経験)

「祖母はお皿の模様を箸でつついて、ハッと気づいては照れていました。視力が弱ると

色や立体感がわかりにくくなるのね」とある料理研究家。「うちでも同じことがありま

した。レストランで、テーブルの照明が十分でなかったせいもあって、お皿の模様を一生

懸命取ろうとしていたの。笑いながらも哀しかった・・・」と今は亡きお姑さんを語る方

もありました。50代といえども他人事ではありません。お店で伝票の金額が見えなくて

支払時に困ったことは再三再四。家でもお魚を下すときは、メガネがいるようになってい

ます。60代を迎えた人の中には、洗ったつもりなのに、汚れが落ちていないお皿に気

づいて、「食器洗浄機を買おう」と決意した人もいます。

いつもと同じ味付けなのに、今日のはアジが薄いね・・と言う。お薬味などで工夫して

見た目と香りで味を補う工夫をしました。又、塩分抑えて薄味にすることは確かに大切

だけれど、それで美味しくないから食べないでは元も子もないと、食欲の大切さも実感し

ながら伝えています。このように、親たちから学ぶ「食の底力」を生かしていくつになっ

ても誰かと食べる幸せを感じて頂き、美味しく召し上がれれば、脳も活発になれるので

いい事尽くしです。お一人でも多くの高齢者がそのようになられることを祈って、引用さ

せていただきました。食べ方上手は、生き方上手かもしれませんね。

患者さんと共に

先ほどメンテナンスにご来院の患者さん。ながーく糖尿を患っています。40代後半で

お一人暮らしの男性。お食事のコントロ―ルが難しいのが見てとれます。10年以上

当院に律儀に通われ、その間、歯科なりにお食事のこと、特に外食(コンビニ弁当や

立ち食いそばに至るまで)女子栄養大学の手引書などを参考にご説明して、サポートに

努めてきました。HbA1cが11もあった(!!!)時よりだいぶ下がりそれでも7~8

台。歯茎のケアをしているせいか。又ホームケアも頑張っているせいか、まあまあなんと

かコントロールできていました。そうはいっても「早食い大食い」とご自分でおっしゃる

ように、忙しいを理由に考えて食事をとるのは相当大変なようです。今朝いらして開口一

番、「年末に糖尿の数値上がりすぎて、2週間入院しました」、みればお顔つきも少々

スッキリ、足取りもすこーし軽やかです。「あらっスッキリなさって、お体軽いんじゃな

いですか?」「そうなんです。まだまだですけど」とご気分も違うようです。担当衛生士

にケアの前伝えてあったので、うまくフォローしてくれ、患者さんも状況を話して「入院

食も随分よくなってそんな嫌な入院じゃなかった・・」とポツリ。「足のマッサージも

したら気持ちいいんですよね」とおっしゃるので、以前筑波の林先生に、糖尿患者さんの

サポートを教えて頂いたことがあって、”フットマッサージが有効”と聞いたので、このこ

とをお話しして、街中でも足のマッサージあるのでお勧めしました。ただし衛生面の整っ

たところでなさって下さい!と念を押して。なぜなら糖尿患者さんは感染が一番怖いから

です。糖尿病性の網膜も心配なら、足の壊疽も心配です。ですので、ビジネスルールには

外れますが、ソックスも黒でないものをお勧めしています。思わぬケガやぶつけただけで

もわずかな出血を見逃さないためです。出血は怖いのです。歯科医院でなんでそこまで!

と言われても、ご注意にこしたことはありません。お口の中を診させていただくことは

お体全体の縮図でもあるので、全身状態に配慮し、又全身に及ぼすお口の炎症をコント

ロールするためにも、様々な正しい情報の提供をして、患者さんご自身の喚起を促すこと

が大切です。そうして初めて自分の体はご自分で面倒見るというお気持ちになられ、改善

も進むと信じています。オーラルフィジシアンは、患者さん皆様のご協力あって進められ

る意味のある診療体系です。歯科衛生士のコントロールと患者さんのたゆまぬケアによ

り、落ち着いていることは何より安堵です。油断は禁物なことは患者さんもおわかりで

す。ケアを終え歯ブラシを取り替えて帰られる患者さんの恙無い毎日を今後もサポートさ

せて頂きます。医療情報現在の状況をつぶさに伝え、協力を仰ぎながらです。

歯周病という慢性疾患は、患者さんの協力なくして改善はありません。患者さんとパート

ナーシップで臨むものと認識しています。歯周病は全身と切っても切れない、侮れない病

気ですが、理屈を理解して対応間違えなければ、改善可能な病気です。頑張りましょう。

 

マスクのつけかた

ンフルエンザが猛威を振るっているようです。皆様は大丈夫ですか?まさにパンデミッ

ク。外国人から見ると「マスクをした日本人」は異様に見えるそうですが、この季節

マスクは欠かせません。皆さんはマスクつけるとき、どうしてますか?私達はゴムの

ついてる方が”裏”と判断して、鼻に合わせひだを顎まで広げて「バッチリ」と思ってまし

たら、そうすると広げた”ひだ”が受け皿のようになって、そこに埃やウイルスがたまるん

だそうです。なので専門家が「裏表関係なく、マスクを広げた時にひだが下向き。要する

にたまらない向きに広げて下さい」とのアドバイスでした。図解できずすみませんが、

「ひだに溜まらない向き」と覚えて下さい。まっ説明が理に適っているので、長年のつけ

方を変えてやってみようと思います。何でも、いいことはまずやってみましょう!インフ

ルエンザ罹りたくないですものね。ついでに又外国人の話ですが、駅などで大勢がマスク

して歩いてくると、脅威にさえ感じるとのこと。普段マスクをつける習慣ないので、とっ

ても”怖-い”んだそうです。国によって違うんですね。びっくり!

自分の深堀をやめないで

 若い人は、グローバル時代に乗り遅れないように英語力や交渉力を鍛えなくてはと言う

でも、完璧な英語力はネーティブには敵わないし、通じればそれで十分です。それより、

グローバルで抜きんでていくのは、究められたローカルです。そこそこ世界基準に追い

ついた商品より、例えばその土地にしかない郷土色や代々の職人さんのお仕事のように

徹底的にその地元でしかできない個性が世界市場で勝てるのです。仕事をする人も、

平均を超えた偏差値に追いつこうとするより、自分の実力と個性を一つにする努力をする

べきでしょう。勘違いしてはいけないのは、仕事の個性とは、社会で通用する公の能力ま

で育てなければ意味がない。役に立つ個性を掘っていかなくてはなりません。ツイッター

などで「こんな映画が好きです」「私的にこれがヒットすると思います」などと私見を

つぶやくレベルでは、仕事の足しにはなりません。「私」らしく生きていけばいいとい

う、私生活の個性とは土俵が違います。仕事の個性を支えるには技術的な土俵がいりま

す。営業力や話す力、人をまとめる力、書く力、物を作る力、デザインする力など、

きっと誰もが何か持っている。それを面白いとこだわっていくと、突き抜けていくもの

です。昨年の資料を整理していたら、あのカッコいいジャーナリスト・安藤優子さんの

言葉でした。小見出しは「仕事を知らずに終わるな」。安藤さんがおっしゃればこそ

グンと心に迫り、やはりカッコいい!と思いました。日々の歯科医院としての仕事も

まさにそのとうり。特に当院のように内科的歯科医院(オーラルフィジシアン)では

患者さんとのコミュニケーションが重要な位置を占めます。専門領域だけでなく其々が

個性を生かしハーモニーとって進めていきたいものです。

 

 

お医者さんは何も言わなかったよ

本日急患の男性。お薬手帳お持ちくださいね・・と見れば、降圧薬というより、腎機能に

問題あるらしき投薬。聞けば前立腺も治療中、2か月前膀胱のオペも受けられてました。

にもかかわらず毎日20本の喫煙。手術する時、こうしてお薬出していただく時、「言わ

れないですか?」「何を?」「タバコのこと」「何にも言わないよ、医者も」

お口は10年以上放りっぱなしでケアの経験なし。お顔には皮膚にも喫煙者独特のしみ・

大きなほくろ・唇の色など長い喫煙習慣が見て取れます。

嫌がられない程度に喫煙のお口へのリスクをお話しし、禁煙支援診療室であること、ス

タッフ全員でサポートすること、タバコをやめられないのはその方の意思が弱いのでなく

「依存症」(ニコチン・ディペンダンス)であること。脳がニコチン要らないよ!と

切り替わってくれるようにすれば、タバコと縁が切れますよ・・とお話しすると

「エッそうなの・・」とパンフレットを大事に持って帰られました。こんなにTVで

「お医者さんと禁煙しましょう」と言ってても、おっしゃらないお医者さんの方多いんで

すよね。リスクをおっしゃらずに投薬しても・・。嫌われるから言わない・・と言う歯医

者がほとんどですが、お医者さんもそうなんですね。今日の患者さんが禁煙なさるきっか

けになったら嬉しいです。減煙・禁煙と同時に歯茎が本来の姿を現すので、逆に歯茎から

出血とかあると思うので、おっしゃって下さいねとお送りしました。長いお付き合いに

なりそうですが、来院を機にご自分のお体を大切になさるきっかけになれば嬉しいです。

うがいと手洗い

インフルエンザが流行っています。この地区では珍しく中学校から学級閉鎖が始まりまし

。高熱のようで辛いでしょうね。

当院ではもう何年も前から、来院されたらコートなどを取ってから、パウダールームで

うがいと手洗いをお願いしています。歯ブラシも出来るようになっています。今時

手洗いが上手なのはなんといっても幼稚園児と小学生。学校で徹底されてるからです。

逆にぞんざい!と言ってはなんですが、ちょっといい加減なのが団塊世代以上の高齢者

です。高齢者ほどインフルエンザのリスクが高く、かかると重症化しやすいのも伺えます

す。又手洗いがぞんざいだったり簡単な方は、歯ブラシもテキトー(笑)なことが多く

一時が万事と見て取れ、メンテナンスの衛生士につなげると、なーるほどといった感じで

す。面白い考察ですが結構当たっています。

このようにしょっちゅう、パウダールームを使っていただくので、いつもきれいにしてお

くのは容易ではありませんが、スタッフがちょっとでも手が空くと、又自分が使った折

パッときれいにしてくれているので、気遣いを感じています。インフルエンザのこの時期

出たり入ったりの度に、”うがい手洗い励行”し、寒い冬を乗り切ってください

 

「からだをゴシゴシ」やめて

先日来、「スキンテア」という新しい言葉で、高齢者の皮膚のもろさをお伝えし、看護や

介護の現場などでのご注意を書きました。たくさんの方がお読み下さり、お役に立ってい

れば嬉しいことです。冬になると皮膚の角層がとてつもなく乾燥します。湿度が60%を

切ると角層から水分が失われていくそうです。この時期温かいお風呂は気持ちいいですが

気をつけないとかえって乾燥を進める一因になります。入浴すると角層に含まれる保湿成

分が湯に溶けだすので、お風呂から上がるとすぐに乾燥が始まり、入浴前を100とする

と、20分後には80まで下がるそうです。ですのでお風呂から上がったら、出来るだけ

早く、10分以内には保湿剤を塗りましょう。お年寄りは特に注意が必要です。スキンテ

アで話したように、高齢者の皮膚は薄く、保湿成分や皮脂を作る能力も低いので、乾燥し

やすいのです。乾燥による刺激が続くと、かゆく感じるようになり、皮膚をひっかくとバ

リアー機能が低下してるため傷になりやすいです。また70歳以上の世代は、高度成長期

に家風呂とナイロンたわしが普及したため、体をゴシゴシ洗う習慣がついていて、強く洗

うので余計傷つき、かゆくなってしまうようです。ユニクロの普及でフリースや化学繊維

防寒下着を直接着て赤くなる人は、薄手の”天然繊維”の下着の上から着ることをお薦め

します。昨今は”毎日石鹸で洗うのは、首から下は脇の下と股だけ、お風呂から上がった

ら顔も体も3分以内に化粧水で水分を、保湿剤で角層の保護をする・・が”美魔女世代

ではの常識”のようです。このようにちょっとのお手間がきれいですべすべのお肌を維持

して、かゆみやざらつきもなく落ち着くようです。歯も肌もお手入れ次第ですね。でも

高齢になると、すべてが変化してくるので、骨や筋肉だけでなく、皮膚にも神経配って

上げましょう。そして何より、まんべんなくいろいろなものを食べることによって、様々

な栄養素を取り組み、内からも外からもデリケートな皮膚を大切にしましょう。

牛乳に漬けて・・

寒いですね。北海道に限らずなんという大雪でしょう。ご年配の方が屋根に上り雪下ろすニュースに、こんな時こそ国は援助の手を差し伸べないのか?と思ってしまいます。

弱い立場にある人が我慢を強いられる国です・・。

「子供は風の子」は昔の話でしょうか?寒くとも雪降れば外に出て遊び、氷が張れば長靴がビショビショになっても楽しんだものですが、今のお子さんはいかがでしょうか?

大好きな公園の”滑り台”も”遊具”も寒いと表面が凍っていたりして、思いがけず落ちたり、転んだりという子供の事故があります。すると歯を折ったりぶつけて抜けたりすることがあり、今までに何度かそのようなお子さんが飛び込んで見えました。ないに越したことはないのですが、そんな時覚えておいて欲しいことがあります。

牛乳です。

抜け落ちた歯は”牛乳に漬けてお持ちください” とっさに出来ないかもしれませんが牛乳のたんぱく質に保護されて、歯の周りの薄い組織が保たれれば植え直すことが出来ます。

状況によりますがダメもとと思って、まず牛乳に漬けてお持ちください。もちろん転んだり遊具から落ちたりしたお子さんの意識や、出血、外傷を確かめた上ですけど・・。

覚えておいてご損ないと思います。血が出てたりするとびっくりして慌ててしまいますが覚えておかれると役立ちます。凍ってなくとも、着膨れしていて、体も硬くなっているので、思いがけず転んだりします。

子供は風の子、元気が一番ですけれど気をつけて下さいね。

熊谷崇先生のつたえたいこと

10月27日のNHKプロフェッショナルの放送は大きな反響を呼び、当院にもお電話が

増えています。当院の患者さんは「痛くならないように通う」という習慣が出来ているの

で放送みても”当たり前”といった感じです。放送後初めて見える方は、まずご自分のお口

の中の資料とりにびっくりされ、それに基づいたお口の中の説明と治療計画をお話しする

と「こんなの初めて」とおっしゃいます。逆にこのようにしないで”どうして予防処置や

治療が進められるのか私達には不思議です”が初めていらした方々は、今までこんなこと

して自分の口の中を見たことないし、説明受けたこともない・・・という方がほとんど

で、なんだか”申し訳なくなってしまいます”。先週この荒れた天気の中、衛生士神子島

が、酒田の熊谷先生のオフィスにお邪魔して、日ごろの業務精度を上げるブラッシュ

アップのセミナーに行ってまいりました。いつもは皆でセミナーには行きますが、一人で

すべての器材を持っての旅は正直心配でした。「かわいい子には旅させよ」の思いで送り

出しましたら、にこやかに帰ってきて、二日間のセミナーは厳しかったようですが  “腹が

据わったのでしょうか?”「逃げないでやります」と宣言したので、頼もしく思いました

。今日は今日でこの寒い中人身で電車が遅れる中、それでもいらして下さる患者さん

方に受付・小室が「ぶれない・ぶれない」とにこにこつぶやきながら仕事していて、よい

仲間に恵まれているなぁと実感しています。17年前熊谷先生の勉強会に入った時、「一

日終わった時、今日もよい一日だったと思う歯科医としての一日を過ごそうよ」とおっ

しゃったことを心の芯にしてきました。「私達が逃げれば、患者さんのご健康が遠のく」

と先日のセミナーで言われたと神子島さんから聞いて、本当にその通りだと思います。

”お口の中から患者さんのご健康を守る” ご理解いただく患者さん方の応援を背中に

しょって、更に学んで続けてまいります。

二の字のジンクス

当院では禁煙支援に力を入れており、禁煙に成功された方々からご苦労を伺うと「本当に

やめられてよかったなぁ」とつくづく思うと同時に、「なぜもっと早く教えてくれなかっ

たんですか?」という言葉も頂きます。タバコというとまず肺がんを思い浮かべますが、

タバコは唇ではさんで吸うので、一番の被害はお口の中です。わかっていることなのに言

わない歯科医が多いから伝わりませんし、歯科医でも未だに吸っている方も多いです!実

際喫煙者の方は、歯茎の血流が悪くなっているため、歯茎の色もどす黒いですが、歯周病

が進んでいるのに、歯茎からの出血さえないので気づきません。口臭もあるのにタバコ臭

の方が強いので気づきません。こうしてすべての歯周病の症状を隠してしまうのでタバコ

の被害がないと思いこんでしまいます。ましてや定期的に通っている歯科医院が本当のこ

とを言わないのですから知る由もありません。本当のことを言わないのは、「言うと嫌わ

れて来なくなるから・・」がほとんどです。本当のことを言わず、ただ表面の汚れを取っ

て予防しているというのは、患者さんに真実を伝えておらず、患者さんの歯を残して差し

上げようということにはなりません。

さて「二の字のジンクス」はタバコをやめる際のことなんだそうです。やめようと決心し

ても、二時間たつと吸いたくなる。そこを我慢してやりすごすと今度は二日後に猛烈に吸

いたくなる。気を散らしてそのピンチを切り抜けると次は2週間後で、最後の関門は二か

月後だという。二か月後を無事に通過できれば、やめる大変さが自分の身にしみるせいか

もう大丈夫らしいのです。

禁煙支援を始めた頃、聖路加の禁煙支援チームの方に教えて頂きましたが、喫煙者が禁煙

できないのは「本人の意志が弱いのではないこと」依存症ということを丁寧にお話しして

くださいと教えて頂きました。その頃は、3日・3週間・3か月続けば大丈夫。3年経て

ばもうすっかり卒業ということでしたし、当院の禁煙できた方々もそのような行ったり来

たりを繰り返され、その都度「仕方ないですよね。でも続けましょう。必ず禁煙できます

から」と応援支援しております。伴走が大切です、その間お口の中、特に歯茎の変化に素

早い対応して、一本でも多く歯が残るように衛生士・ドクター・助手・受付までが一体と

なって支援します。好きだったものを辞めるのは大変ですが、タバコは百害あって一利

なしです。周りにも受動喫煙の害は計り知れません。2020年の東京オリンピックに向

けて一番進まないのが禁煙という話もあります。きれいな空気で世界中のお客様をお迎え

したいものです。

低栄養早くから気にかけて

粗食が健康のよい」というイメージが広がっていますが、それは40〜60歳代前半の中年期までのこと。高齢になるとたんぱく質を分解する働きが強まり、体の骨や筋肉になるべきたんぱく質がエネルギーとして使われるので、「粗食」を」心がけていると、低栄養に陥ってしまいます。そのような低栄養の方が65歳以上で約15%・75歳以上では約20%もいるそうです。低栄養は筋肉減少・脳機能の低下・骨密度の減少を招きます。多くの高齢者は次第に食が細るなどして、ゆっくりと低栄養になりますので、早くから食事の重要性を意識することが大切で、周りの人や社会全体でこのことを知って、元気なうちから周囲が気にかける社会にしていくことが大切と高齢者の健康を研究している、新開省二先生が言っておられます。

・中年期は 生活習慣病の予防が目標

      食べ過ぎに注意

      野菜をしっかり食べる

・高齢期は 老化予防(心身機能の維持)が目標

      食事量の不足に注意

      肉・魚・卵はしっかり食べる

団塊世代だけでなく介護が必要な方をかかえる方に少しばかり参考になる記事を転用書き致します。

・親に作り置くご飯のコツ

     飲み込みやすくするなど調理を工夫

     たれや缶詰等市販品も利用して負担減

     自分の生活に組み込める範囲で

     作りすぎない押し付けない

     容器にメモ添えコミュニケーション

      (シチュー温めて3日までに食べてね)(けんちん汁は冷蔵庫に)

      (シューマイは冷凍して作り置きました)など

・実家に出向く 出来る範囲無理せずに

     日持ちするものや、温めるだけで食べられるもの(卯の花・ひじき煮

     ピクルス・シチュー・ロールキャベツなど)

     帰り際には、青野菜(ほうれん草・小松菜・青梗菜など)を食べやすい大きさ

     柔かさに茹でて、一回分ずつ冷凍しておくと助かるようです

  サポート側もあくまでも自分の生活の中で出来る範囲で無理しないを心がけるといいようです

・冷凍して送る手もあります(高齢者は買い物や調理が面倒になり質素な食事になるこ           とがあるので、冷蔵庫や冷凍庫にストックがあると心強いそうです。ヤマト運輸さんによると、荷物を出す前に十分に冷やしてパッケージしてほしいとのことです)

参考図書 「つるかめ食堂 子が親に作り置くごはん」ベターホーム協会

     「50歳を過ぎたら粗食はやめなさい。低栄養が老化を早める」新開昇二

私の例で恐縮ですが、86歳の母・94歳の父を時々サポートしています。体力的には衰えてきても、気持ちはまだシャンとしているときもあり、アレアレという時もあります。ですけれど、戦争を潜り抜け大変な時代を生きて来た苦労に思いを馳せるとき、同情心よりよくやっていらしたなぁという尊敬の思いを持って年長者の尊厳を傷つけずに、温かなサポートできればと思います。互いにイライラするときもありますが、多少の言い合いは元気な証拠と割り切って、肩の力を抜いて・・と思うようになりました。歳とることは不自由が増えること。さぞや情けないのではないでしょうか?そのような思いをくみ取りながら、無理のないサポートという上記のアドバイス身に沁みます。ひとつ便利な商品見つけました。「一人鍋」という電気鍋です。鍋と鉄板の二つついていて、高齢の二人には大きさも手軽さもぴったり。この鉄板でお肉やプチトマトを鉄板焼きのように食べてね!と誘ったらとても喜んでいます。洗うのも簡単ですし、プチトマトを鉄板焼き風にすると甘くて体にもよく、思わぬ美味しさです。熱いのでフーフー言って喜んで食べております。いつか来ると思っていた老老介護。肩ひじ張らず無理なくの助言は本当にありがたく感じました。老いた自分に腹も立つんでしょう。そばに居ると学びがたくさんです。

”赤子叱るな来た道だもの 年寄り叱るな行く道だもの” ですね。

 

患者が望む理想の医者(中学一年山田倫太郎君のことば)

重い心臓病を患う長野県の山田倫太郎君が、「医者になってお兄ちゃんを治す」と言い始めた4歳の弟宛に、自分の体験をもとにつづったものだそうです。医療現場にいるものとしても大変心動かされましたので、新聞から抜き出してみます。

倫太郎君の「理想の医者」8か条

①患者さんの家族、趣味など患者さんの生活全体を見て接しよう。

②患者さんは、誰もが自分の受ける治療や検査などに、不安を抱えている。しっかりわかりやすく説明してあげよう。

③患者さんは、いつ苦しみだすか分からない。大事なのは、その時に、君が患者さんの為にとっさに体が動かせるかだ。

④入院している患者さんにも、自分の生活がある。検査や治療は出来る限り患者さんの生活に合わせてやるべきだ。

⑤入院している患者さんにとって、ベッドは我が家のようなものだ。採血や問診に行くときは、人の家に行くような感じで行こう。

⑥患者や、患者の家族は、手術や検査の結果を心待ちにしている。終わったらすぐに知らせてあげよう。

⑦患者さんとの関係は、治療が終わればおしまいという訳ではない。

⑧医師はどんな状況でも諦めてはならない。思わぬ治療法があるかもしれないし、悪い状態は一時的なものかもしれないからだ。医師が絶望と思っても、患者さんや家族にとっては違うかもしれない。

これを読んだ長野県立こども病院の循環器小児科部長・瀧聞浄宏さんは「医者のことをよく見ている。ハッとさせられた」と。長年の倫太郎君の主治医は「彼の文章には生きることへの感謝と真摯な姿勢にあふれている。かみしめて読んでほしい」とコメントしています。

今年初め、弟の恵次郎君が人体図鑑を眺めて「お兄ちゃんを治したい」と言い始めた。それを聞いた倫太郎君は7月、弟を励まそうと、倫太郎君が思う理想の医者像をパソコンで一気に書き上げたということです。13歳でも生死の境を乗り越えて来た倫太郎君、今は午前中だけ普通学級で学び、文化祭の弁論大会で「命の尊さ」について語ったそうです。読んで一つ一つの項目が心に沁みました。私達も心して患者さんに接していきたいと思います。倫太郎君教えて下さってどうもありがとう。

 

インフルエンザ流行です

例年になく11月からインフルエンザの注意報が出ていましたが、いよいよ学級閉鎖も始

まりました。A香港型は高齢者にとても重篤になるそうです。このタイプは変異しやすい

と伝えています。高齢者でなくともご注意です。歯科医院として、虫歯歯周病が感染症と

お伝えする立場として、お体の病気との関連も申し上げておりますが、インフルエンザも

外ではありません。お口の汚れはさまざまな病気の誘引となることが明らかですので

日々のお手入れと、定期的な歯科医院でのメンテナンスは、この時期特に有効です。イン

フルエンザに特化していえば、かかりやすい条件として三つのことがあげられます。①冷

え性方②口呼吸の方③お口に頻繁に手を当てたりする方です。そーんなこと!と思うこ

とばかりですが、重要視されています。つばのような飛沫を介して感染が言われますが、

又反対に、唾液がたくさんでてるとウイルスに抵抗性も高まります。免疫の強い人は十分

な睡眠・運動・栄養が取れているからで、とくに腸を健康にすることに注目が集まってい

ます。具体的にはお味噌・豆・キムチ・漬物・チーズ等、又食物繊維の代表の根菜類(

根・人参・ごぼう・レンコンなど)も腸の健康に貢献しますが、その方の身体状況によ

違うのでお確かめ下さい。いずれにしても、かからない・うつさないです。当院HPの

中ほどお知らせに”インフルエンザ”の項目ありますので、お役に立てれば幸いです。しっ

かり食べて、うがい・手洗いを丁寧にして、寒い冬を乗り切りましょう!

再び あいうべー!体操です

出勤しようと思ったら、テレビでいい大人が揃って「あいうべー」とベロを思いっきり出

して笑っていました。よもや?と思ってみると”あいうべー体操”ではありませんか?

随分前にブログでご案内したと思いますが、今井先生という方がひろめたと記憶していま

す。もっとさかのぼれば、筑波大学の林啓子先生が、糖尿病患者さんになんとか進行を止

める手立てないかと”たこ焼きコロコロ体操”など、お口大きく開けて笑って免疫上げま

しょうと始められたのがきっかけだったと思います。有楽町の会場に糖尿病患者さんを

集め、専門医と林先生がただ治療でなく、患者さんご自身も楽しみながら家でなさること

ありますよと、会場に参加の私達も一緒に楽しく気楽に体操を教えて頂きました。壇上の

高名な糖尿病専門の先生も思わず笑ってしまうほど、和やかでした。これやっちゃダメ

あれやっちゃダメばかりの糖尿病患者さんも、今日は久しぶり思いっきり笑いましたと

ニコニコ顔で、食事も気をつけるようにします・・と前向きになられました。

さて「あいうべー体操」・変な顔体操とブログでご紹介したと思いますが、本当に変な顔

するんです。特に「べー」とベロ出す時はね。ヨガのライオンのポーズ?のようです。

お一人の時とか、お家の方に言っておいてなさって下さい。じゃないとびっくりしますの

でね。お風呂の中とか、朝歯ブラシ終わったら私はしていまーす。ちなみに歯ブラシする

時、私は爪先立ちしてやってます。時々足つります(笑)忙しいんですよ。

「あいうべー体操」は何が良いって、お口を大きく動かすので、”唾”=唾液がいっぱい

出ることです。唾液腺が刺激されますからね。唾液が出れば、虫歯も歯周病も助けてもら

えますし、この時期インフルエンザ予防に力を発揮します。唾液が沢山出れば、上気道に

ウイルスつきにくくなるからでしょう。口でなく”鼻で呼吸する”ようにすれば、鼻のフィ

ルターが雑菌をシャットアウトしてくれるでしょう。お口呼吸は、虫歯・歯周病にもよく

ない上、アレルギーを引き起こす・・とも言われています。小さいお子さんの「お口ポカ

ン」は何かのきっかけを作って早く”鼻呼吸”に改善して差し上げたいですね。

みんなで渡れば怖くない!と番組で言っていましたが、変な顔する「あいうべー体操」が

広まるといいですね。ただし運転中はやめて下さい。対向車も横の車も見てびっくりしま

すから・・。あいうベー体操で、唾をたくさん出しつつ、ニコッとお口の角も上げましょ

う。口角上がると元気になりますよ。お試しください。

世界一しか売りません

開業以来お世話になっているマニーという会社。手術用の縫合針・虫歯の根(根管)を処

置する細いドリル(ファイル)白内障手術に欠かせない眼科のナイフ等小物医療機器を製

造する会社。「品質世界一の商品しか販売しない」ときめ、年に2度「世界一か否か会

議」を開き。競合他社の製品に抜かれ、今後も引き返せないと判断されたら販売中止とな

るがこれまでこうした例はないそうです。マニーの製品は、医師が手先の感覚にこだわる

ような手術や治療に使われるものばかり。例えば、根管治療用リーマ・ファイルは、根管

削る十分な硬さに加え、微妙に屈曲している根管の形通りに、先端がしなやかに曲がる

という相反する特性が求められる。「世界一か否か会議」では、他社製品と比べる点数の

評価でなく、医師が重視する項目ほど重みを付ける。他社に劣る点が指摘されると、半年

後までに改良すべきアクションプログラムが策定され、進捗状況を報告しあうそうです。

世界一の品質を積み重ねた結果、リーマは世界シェア35%超、眼科ナイフ30%、微細

な欠陥を縫合する0・14ミリ以下の手術針はマニー以外は量産できず、クリントン大統

領の手術にも使われたそうです。世界一を達成するため17の「べからず」を作り、「世

界一になれる製品しか開発しない経営体制を整えてきた」結果、製造業では驚異的40%

近い利益率をはじき出しているそうです。歯科の治療で根管治療は、土台になる大切で繊

細な治療です。根管はまっすぐでないので、説明にある”十分な硬さに加え、しなやかに

曲がる”という説明には現場として本当に納得します。和風総本家というテレビに、よく

職人さんが登場されますが、ぜひ推薦したい気持ちです。根管治療(根治と呼ぶ根っこの

治療)は非常に腕の差のわかる細かな治療ですが、マニーのような優れた製品に支えられ

てのことだと痛感し、このような哲学ある会社に敬意を表します。よい製品の陰には見え

いスゴい経営努力があったことを知って感動しました。いつもお世話になり有難うござ

います。

 

再びスキンテア

当ブログをお読みいただきありがとうございます。9月20日 高齢者の皮膚について介

護中腕をつかんだだけでも・・の文中、「スキンテア」という言葉をご紹介させて頂いた

ところ、たくさんのアクセスいただきました。先週、ある病院の排泄専門の看護師さんに

会いましたら、広く知らせてくれてありがとうとお礼を言われ、私も父達の介護が始まっ

て知っただけですから、一人でも多くの方にと思っただけですよ・・とお答えしました。

今のおむつは吸収力がイイから、おしりは濡れないんでしょう?とお尋ねがよくあるそう

ですが、実際にパッドを広げてペットボトルから1リットルほどの水を注ぐと、たちまち

吸い込まれま、すぐ手を当ててみると、しっとりした湿り気を感じるそうで、それがお尻

の下にあることを想像してかぶれを理解してほしいそうです。紙おむつは皮膚への「戻

り」が少ないものが増えたそうですが、通気性は綿パンツより悪い。消化酵素が多く含ま

れる大きいほうの排泄物は特にかぶれの原因になるとのことです。”スキンテア”でご案内

したように、高齢者はごしごしふき取るのは厳禁!です。高齢者の皮膚はとても薄く、炎

症を起こしやすいからです。前述の看護師さんから、高齢者にバンドエイドたくさん気軽

に貼るなんて考えられない。剥がすときのリスク考えて、それほど傷つきやすいの。この

ことは広く伝えないとと言われました。患部やおむつかぶれを洗う時にも、弱酸性の洗浄

剤をよく泡立てその泡でやさしく洗って下さい。その後乾燥しないように、保湿剤(塗り

込むことも刺激なので、ローションタイプのもの)を塗ってほしいとのアドバイスでし

た。高齢者の皮膚は清潔にして、たやすく傷ができることを理解して、傷により感染しな

いように気をつけたいものです。

ヤニとり

先ほど帰られた方、今まで歯の合悪くなっては受診・・という方でした。つい最近タバコ

はやめたとおっしゃるものの、歯の表面ヤニだらけ、歯茎はニコチンの定着が明らか、唇

の色皮膚のくすんだ感じ、どこを見ても長年の喫煙が伺えます。「ヤニとって欲しい」の

ご要望に”表面だけきれいにしても意味ない事。患者さんのからだのなか息までも汚さ

ていて、少しでも早くご縁を切らないと歯が残せないこと”など話しました。初診で

ヤニとりしませんでしたので、次の予約キャンセルかな?と思ったら来て下さいました。

でも、今までの歯科医院が、何も説明せずにクリーニングと称して、ヤニをとったり、研

磨していたようで、患者さんはそういうものだと思っていたようです。ヤニとりしても何

も解決しません。ヤニとりは医療でしょうか?ヤニをとってきれいにしてあげることも

モチベーションあげることにはなりますが、その連続ではお掃除屋さんにすぎません。

それをする歯科衛生士さんも気の毒です。

当院では喫煙者の患者さんに、たばこの害をお話しするときに、「患者さんの健康も心配

ですが、担当する衛生士のからだも守りたいのです」というとびっくりされます。家で吸

わなくとも喫煙所だけで吸っていても、ご自身の肺にたっぷりためたニコチンを周囲に

まき散らしてるんですよと丁寧にお話しして、減塩・禁煙に導いていきます。患者さんが

ご存じなくてJTのCMに惑わされている方に、きちんと事実をお知らせし、私達は患者

さんの歯も体も心配していますと伝えます。根気のいるアプローチですが、最近はご理解

が深まってきました。禁煙が達成されるとうれしいですが、再び吸ってしまうことがあっ

ても、3回くらいはあるようですねと寄り添い、でも禁煙に向かうようにサポートしま

す。歯科衛生士は仕事とはいえ、いろんなリスクにさらされます。一番大きいのが喫煙者

からの受動喫煙と感じています。守ってやらねばなりませんので、喫煙患者さんに禁煙支

援することは、同時に衛生士を守ることにもなりますし、その後のSRPにも貢献しま

す。喫煙してからの歯茎は”マスキングが取れて本当の状況を示す”ので、衛生士の腕の見

せ所です。ここで中山先生にご指導頂いたスキルが生きてきます。当院ではみんなで応援

します。冒頭に話した新患の患者さんは、まず早く直せ直せ!の一点張りでした。今まで

歯科医院が”お口を環境を整える”という認識で話してなかったのでしょう。患者さんも

幸でした。27日の熊谷先生のTVでも、まず直すでなく”お口の中をきれいに整える

の重要性”を伝えられたと思います。喫煙者はすぐにはきれいにならないけれど、こち

も根気よくお話しし、例を示し、患者さんの口腔内写真・レントゲン写真で実感を持

って認識いただけるよう努めなければなりません。その場その場で場当たり的にやること

は解決にはなりません。少なくとも歯科医療ですから、患者さんのお口の中を通して私達

は患者さんの健康を担うことがエンドポイントでなくてはならないと思っています。当院

に初めていらして、「早く処置を急いでほしい」という患者さんを、「お口の中を整えて

から致します、なぜなら・・」という説明に腐心するドクター・スタッフを手前味噌です

が誇りに思います。その方が帰られてから、会計をずっと待って下さった他の患者さんが

「あの方も中央歯科さんみたいに”悪くなってからでなく、悪くならないように歯医者に

通う”っていう歯医者さんに会ってたらよかったですよね。中央さんに来て、真実を知っ

てわかってくれればいいですね」と私共を慮ってフォローして下さるほどに健康感が上

がっていらして、感謝すると同時に嬉しくもあり、健康支援は、真のパートナーシップか

ら生まれると思いました。患者さん方に教えて頂くことが日々山のようにあります。有難

いことです。

くも膜下出血が増えているそうです

急に強烈な頭痛に襲われるくも膜下出血が若い方にも増えているそうです。遺伝的なもの

もあるようですが、いつもと違う頭痛があったら、ためらわずに救急車を呼びましょう。

日常のちょっとした下記のご注意が言われています。

①冬に向かい寒くなるので、起きるときに一気にガバッと起きず、ダラダラしながら起き上ってください

②起きたら温かい飲み物(コーヒーでもOK)をゆっくり飲

③トイレは暖かくファンヒーターをつけましょう

④お風呂に入る時、あらかじめお風呂場の床にお湯をかけておいて冷やッとしないように

こんな些細なことも役に立つそうです。当院では血圧の高い方は、冬になってくると早朝のご予約を控えて頂いています。朝早く寒いうちから急激に動いて、お体の負担を考えてのことです。お口も大切ですが、お体全体に響いては何にもなりません。ご無理なさいませんように。

プロフェッショナルの放送ごらんになって

かねてお知らせのように10月27日NHKプロフェッショナルに、山形県

酒田市の熊谷崇先生が出演され、望まれる歯科医療(世界ではスタンダー

ド)のあり方を全国に示されました。当院ではHPや診療室で放送のご案内

してましたのでたくさんの方が見て下さり、当院がずーっと申し上げている

ことを確認なさった上で、知り合いにも知らせた・ビデオを撮ったので友人

に見せるなど放送後も感動とあらためて、痛くならないように歯を維持する

ために受ける歯科医療というものの認識・自分たちは患者さんとしてどうあ

るべきかといったような共感が波のように寄せられています。私共も熊谷先

生に出会って最初、「むし歯も歯周病も細菌の感染症です」と教えて頂いて

から16年私達や当院の患者さんには当たり前のことでも、ご存じない方

が沢山いらっしゃることを頂く反響であらためて認識し、テレビご出演の意

義を痛感しています。ご覧になれなかった方はNHKオンデマンドでお確か

めください。もう一度再放送を望む声もたくさんお聞きし、皆様がご自分の

お口の健康にご関心の高さがうかがえます。これからも当院は患者さんのお

口の中の情報を患者さんご自身にご理解いただき、又オーラルフィジシアン

として、全身や生活習慣などを鑑みながら、お口の中をどうしたら気持ちい

いように維持しておけるかを念頭に、患者さん方とコミュニケーション取り

お話ししながらすすめていきたいと思っております。高齢になられてもご自

分で召し上がれお話しできて、日常にご不自由が少しでもない事を願ってお

ります。

ワンちゃんにも歯ブラシ!

今週からテレビで、ライオンさんが画期的な商品案内しています。そうです

ワンちゃん達の歯ブラシ・しかもツインヘッド!スゴイ。見るとゴムのよう

な長いブラシでお口の奥の方まで汚れをとり、反対側のいわゆるブラシで

歯茎ケアをしましょうと提案です。10年ほど前ミ二チュアダックスフント

を二匹飼っており、獣医さんがお口のケアを言って下さる方でしたので、当

時から丈の短い仕上げ用のブラシで、二匹に歯ブラシしますと、出てくるは

出てくるは奥歯の方に貯めているご飯の残り!リスじゃないんだから(笑)

と思うほどの量で、ブラシ後は吹っ飛んでお水を飲みに行き、お水のボウル

は食べかすだらけでした。ブラシしなかったらあのご飯の残りをずっとお口

の中に入れといたのかしらと思うとぞっとしました。こんな体験もあって

窓口でワンちゃんの為に、子どもの仕上げ用の歯ブラシを使うことをすすめ

ました。結構評判になって、飼い主の皆さんにペットのケアが広まりその後

デンタルフロスとは言えないまでも、ペット用のフロスの束もお分けして

大変喜ばれ、遊びながら紐の束をカジカジしてるとペットの口が臭くなくな

った!という嬉しいお知らせもいただきました。要するにデンタルフロスで

す。この度ようやく、ペットのブラシが商品化と聞いて、ペットもお口の

ケアが必要な時代になったととてもうれしく思っています。昨今獣医さんで

人間と同じように超音波で歯石とりするようですが、全身麻酔をするので、

その麻酔にアレルギーのあるペットも多く、やもすれば命に係わる歯石とり

になりかねません。日ごろから飼い主さんがお手入れすればそんなにひどい

事にはならないと思います。

ペットも飼い主も口臭ないほうが、互いに気持ちいいですものね。

 

 

目のちらつき

歯科のメンテナンス続けてらっしゃると、自ずからご自分の体に関心がわい

て他科受診の相談をちょくちょく受けます。日頃ネットワークはり、

十分にされて治療を進める、専門の医師に紹介するように心がけています。

最近視野に蚊が飛んでいるように見えたり、暗い場所なのにちかちかと光が

見えるとのお訴えがあります。多くは加齢や近視によるもので心配ないよう

ですが中には失明の原因となる網膜剥離の兆候の場合もあり、眼科で眼底

検査受けて治療が必要か調べたほうがいいようです。治療が必要ない「生理

的飛蚊症」でなく、網膜剥離を引き起こす「病的飛蚊症」は出血したり網膜

が剥がれたりし、その時の出血が墨が飛び散ったような影としてみえます。

影が突然複数見えたり、増えたりする場合は出血してる恐れがあり要注意と

のことです。若い人でも近視が強いと飛蚊症になりやすく「パソコンやスマ

ートフォンなど明るい画面を見る機会が増えたせいか、最近は20〜30代

でも飛蚊症が増えている」そうです。また目は脳の状態を示してもいるので

配でしたら、きちんと検査をして説明下さる眼科医の受診がおすすめとの

とです。歯も大事ですが目も大切ですね。

不調を招く「歯の接触癖」にご注意ください

以前にも書きましたが、上下の歯、無意識に接触させる癖ありませんか?

歯が長時間触れていると、あごの関節や歯に負担がかかり、かみ合わせの違

和感や入れ歯の不調につながることがあるそうです。通常、口を閉じていて

も上下の歯は接触しておらず、わずかな隙間があるのが普通ですが、顎が痛

い、開かないといった顎関節症の患者約500人を調べた医科歯科大の木野

準教授によると、約8割に歯を接触させている共通の「癖」が見つかったそ

うです。軽い接触は長時間化しやすくぐっと食いしばるより問題は深刻化す

るようです。この癖をTCH(Tooth Contacting Habit)と名付けられまし

た。TCHがあると、口の周囲の筋肉が緊張を続け、関節に力が加わり続け

歯や歯肉にも影響が出るようで、通常は、疲れを感じた脳が「歯を離せ」と

命令を出すが、TCHの方はこの命令を抑え込んでしまい、脳が命令を出さ

なくなってしまうのだそうです。「口は閉じていても、歯は合わさっていな

い」と認識ください。この改善には依然お話しした”付箋”が役に立ちます。

”付箋の紙”に「歯を離す」と、気づかせてくれるようにご自分が力を入れが

ちな所、例えばパソコンの周囲や車内、女性でしたらキッチンのお料理する

ところなどに貼ってください。そして貼った紙を見たら力を抜く。これを

繰り返すと次第に上下の歯を離すまでの時間が短くなり、触れると同時に離

れるようになるそうで、コツをつかめば、約3か月で条件反射が戻り治る方

が多いそうです。不安やストレスが高まると顔の周りの筋肉も緊張しTCH

につながるそうなので、ゆっくり呼吸するとか、周りの景色を見ながらの

ウォーキングなどを進めています。他にも原因不明の歯や舌の痛みもTCH

が関与している場合もあるようなので、お口の症状の解決には多方面からの

アプローチが必要です。このようなことがお悩みとなって、眠れないなどの

症状から、誘眠剤・抗不安薬など気軽に飲み始めてしまうケースもままあり

ます。お口の中には体全体からのサインが症状として出たり、生活習慣・

TCHのような何気ない癖が、大きな症状として出る場合もありますので

痛みや違和感は、感じる場所に原因があるとは限らないと承知して、2人

以上の歯科医あるいは医科に受診することうぇおおすすめします。

もしかして

  上下の歯を離そうとすると、まず口が開く方

  上下の歯を離した状態にすると、違和感がある方はTCHかもしれない

ので、まず上記の方法で、付箋を貼ってリラックスを試してみてください。

お口は閉じても、歯は離す” でリラックスしてくださいね。

 

 

 

 

お若くても脳梗塞!

今朝TVはタレントの磯野貴理子さんが50歳で脳梗塞と伝えていました。

幸いご主人がそばに居て早くに気づき功を奏したようですよかったです。エ

ボラが世間を騒がせていますが、お昼間は暖かくも朝夕急に寒くなって、

脳梗塞は誰でもなりうるので以前もブログに書きましたが、今一度

FASTのことを書こうと思います。覚えてらっしゃいますか?

F face お顔の表情です。特にお口周りが左右どちらかに傾いてませんか?

A arm 両腕を上げていただき、どちらかが下がりませんか?

S     speech 言葉が出ない、ろれつが回らない?

T   time 急いで救急車を!★発作がおきた時間をメモって伝えて下さい!

発症から4時間30分内(ゴールデンタイム)なら、血の塊を溶かす薬が使えます。様子見ないで一刻も早く救急車を!

あいにく時間がたってしまっても、8時間以内ならカテーテル治療ができると言われていますが、いずれにしても時間が勝負です。

高血圧・脂質代謝異常・糖尿病・喫煙・・などがリスクと言われていましたが

”女性ホルモンの低下”も大きなリスクと伝えています。女性ホルモンは血管を守る働きが大きいので納得です。女性は若くとも35歳くらいから既に女性ホルモンの低下が言われますので、当院でもお口の不具合・乾燥などいつも注意しています。元気で活躍のお若い磯野さんも、ちょうど50歳と節目の年だったんですね。油断は禁物と今朝のニュースで今一度自覚しましたので、再度FASTのことを書きました。昼間は汗をかくようでも朝夕の気温差が大きいので、皆様も注意ください。 

プロフェッショナル

お知らせしたように、昨夜NHKプロフェッショナルに私どもオーラルフィ

ジシアンを率いる熊谷崇先生が初登場されました。1989年発会早々「短

針は使わない」と宣言したように、スプーンエキスカという器具で慎重に対

応され、”数ミリの削り方の差で歯の寿命が違う”と大事なメッセージをおっ

ゃいました。いつも熊谷先生は理想の形を追求し、手綱緩める妥協はなさい

ません。常に正攻法でブレずに王道を行かれます。最初にお会いした時か

変わらずに更に極めるのも、エンドユーザーである患者さに恩恵もたらす

く歯科医療を提供したいという思いにほかなりません。今までこのような

診療をご存じなかった方も「自分のお口の中と歯を知り、患者さん自ら考え

るようになられると、うそのようにお口の中も変わっていきます」。その為

には私どもが初診時、又折に触れ患者さんのお口の中の資料をそろえて提示

し、患者さんにご自分の口の中に関心持っていただき、共同作業でお口の健

康を守って行くことが肝心です。患者さんだけでも、歯科医院側だけでも駄

です。最後に熊谷先生は”ライセンス(免許)持った者の責任”をおっしゃ

ました。常に前進なさっている熊谷先生の空気に触れると、”プロ”の意味

を痛感し考えます。一度とったらチェックも何もなく通ってしまう国家資格

だからこそ、互いに学びあい検証しあい一歩でも二歩でも前進している

必要です。学ぶことをやめるときは仕事を辞める時と心得ます。大切な患者

さんのお口を診させていただくのですから、プロもその位の覚悟が要りま

す。と同時に患者さんにも権利と同時に義務と言っては恐縮ですが、生

じることをお伝えして、互いに健康維持のパートナーとなれれば嬉しいこと

ですご自分で口の中をコントロールできる、意識の高い患者さんが増えて

くださるように私どものも努力し、プロとして信頼頂くに足る町医者であり

たいと思います。

 

 

 

子供の外傷

小学校で一番多いけがは、擦過傷とのことですが、病院を受診するケガで案外多いのが

口腔内のけがです。友達の頭が当たって歯がぐらついた。転んで唇と歯肉から血が出た、

遊具に歯をぶつけたなど、大出血や歯の喪失がみられるほどではないものの、必ず歯科

医院を受信しています。特に生えかわったばかりの永久歯の場合は、根っこの状態も

よく診てもらい、子供にも親御さんにも一生使う歯だから大事にしましょうと、あらゆる

場面で伝えることも大切と、学校歯科医会もコメントしています。

とはいっても、子供ってまだまだ力加減や、すべて加減ということができないものです。

当院にも保育園・幼稚園・小学校から時々お友達同士でぶつかった!あるいは自転車で転ん

だなどありますが、歯の根が大丈夫かその時点で確認しておけば、そんなに大事には

ならないことが多いようです。意外と多いのが滑り台から落ちて歯が抜けた!とかの、

例です。このような時は、あきらめずに抜けた歯を探して、冷たい牛乳に歯を浸して

持参のうえ、できるだけ早く歯科医院を受診ください。歯の根の部分には、歯根膜という

歯を支える組織があり、とても乾燥に弱く口の外での生存は30分以内といわれていま

す。抜けた歯を触る際にも、できれば歯の根の部分を持たないように気をつけてください

どんなに最良の処置をしても、植えなおした歯が失われる場合もありますが、やってみる

価値があります。いずれにしても、子供が小さいうちはいろいろなことが起こりますが

常日頃から、お食事をよく噛んでおいしさを教え、なんでも喜んでご飯が楽しいという子

供に育ってくれれば御の字ですが、なかなかお母さま方苦労してらっしゃいますよね。

そんなに手をかけたお料理でなく、素材を生かしたシンプルなおかずのほうが存外

喜ぶものです。根気よく頑張ってください。またお家でのお手入(ホームケア)と定期的

な歯科医院でのお手入れ(プロのケア)も、生活習慣としてお続けください。

 

 

薬飲んだら、ぜんそく症状が

最近時々聞くことですが、アスピリンなどの解熱鎮痛薬で、ぜんそく症状の出る方がある

ようです。アスピリンなどで発作が引き起こされますが、その仕組みは諸説あってよく

わかっていないようです。薬が体内に入って30分から2時間の間に、鼻水・せき・呼吸困

難の症状などが出ることを言います。飲み薬だけでなく、坐薬・注射でもあり、湿布や

塗り薬などは皮膚から成分をゆっくり吸収するので、時間たってから発作が起こるようで

す。副鼻腔炎の方でぜんそくのある方には多く見られるようです。息苦しいときや席が止

まらない時には、呼吸器内科を受診してください。その際飲んだ薬を持参ください。症状

を放置して薬を使い続けると、重症の発作を起こす危険もあります。また呼吸困難など

重い症状出た場合はすぐ救急車を呼びましょう。このような方は、食品や保存料でも発作

が誘発されることがあるそうです。歯磨き粉・ガム・のど飴などの強いミントがきっかけの

方もあるようで、当院でご案内の歯磨き粉には、ミントのないものもありますのでご相談

ください。また、お薬手帳を有効に使って、お薬とお薬が重ならないように、のむお薬に

関心持って、医療者とよくお話の上のむことも大切です。自分の体ですから。

人はなぜ甘いものに惹かれるのか?(女子栄養学長・香川芳子さんのお話から)

赤ちゃんから大人まで、また人間以外の多くの動物や昆虫も甘いものが大好きです。甘い

ものに魅了されるのは、生き物としての本能かもしれません。動物にとってエネルギー源

になるものの中で、脳ですぐ使うことができるのがブドウ糖。そのブドウ糖をすぐに作れ

るのが、ブドウ糖と果糖が結合した砂糖です。エネルギーとなる糖をとると脳はすぐさま

反応し、たとえば泣いていた赤ちゃんが泣きやんだりします。「エネルギー源になる甘い

ものがほしい」と脳が特に欲する典型的な例は、おなかがぺこぺこの時、そしてくたくた

に疲れているときなどでしょう。エネルギーが枯渇しているときの甘いものは脳を喜ばせ

、時には体を奮い立たせる効果をもたらします。私たちは普段、何もしなくとも1分間に

1Kcal程度のエネルギーを必要とします。砂糖は1g役4kcalですから、10gで40分

程は持つ計算になります。おなかがすいていて力が出ない、疲れ切っていて何も考えられ

ないというときに、口にした少量の甘いものがエネルギーになるということは充分あり得

ることです。

しかし「脳が喜ぶ、体が元気になる」といっても、とりすぎればそれは害になります。

甘いものを食べ過ぎ、「必要なエネルギーを補う」というレベルを超えると、それは

体内で脂肪として蓄えられるからです。また甘いもののおいしさにおぼれ、脳がその快感

を覚えると、それ以外のものは欲しくなくなってしまう危険も見逃せません。甘いものを

適切に楽しむのはかまいません。でも食べ過ぎると栄養バランスが悪くなることを忘れず

にいてください。食べるなら食事の最後に少量を味わい、それに満足することが、甘いも

のの魅力におぼれないための秘訣かもしれません。

★当院でもお話ししておりますが、食事の後にデザートとして甘いものをとる方法は、虫

歯を予防するためにもぜひおすすめしたい方法です。甘いものがほしいからとちょくちょ

く食べていると、そのつど歯の表面は溶けますので歯にもよくありません。今はやりの

「オフィイスグリコ」というシステムは、会社にいていつでも小腹がすいたらお菓子を口

にできるシステムで好評のようですが、香川先生のお話にあるように、いつでもちょこち

ょこ食べていると、肝心のお食事をきちんと取らなくなるということにもなりかねないの

で、甘いものに限らずちょこちょこ食いはご注意下さい。以上わかっていてもやめられな

い甘いものの体への仕組みをお伝えしました。

肺の病気 「COPD}

タバコを長年吸っていると、咳や痰が出やすくなります。慢性閉塞性肺疾患(COPD)

かもしれません。自覚症状が少ないので、息苦しくなってから受診する方が目立ち、風邪

や喘息と混同され、発見が遅れる場合が多いようです。当院は禁煙支援診療室ですので

折に触れお話ししておりますから、随分皆さん関心を持たれ、禁煙された患者さんまたは

ご家族も多くなりました。いったんCOPDになると健康だった頃の肺には戻れないから

です。COPDは灰に入り込んでいる気管支が炎症でむくんだり、その先で酸素を取り込

む肺胞が壊れたりして、酸素を取り込みにくくなった状態を言います。長期にわたって

ゆっくり進行するため、気づかないうちに徐々に悪化します。最後は命に係わる呼吸不全

に至ります。喫煙者の約20%がCOPDになるとされ、禁煙後に症状が現れることも少

なくありません。また、非喫煙者が受動喫煙によってCOPDになる例も報告されていま

す。当院では禁煙支援するときにも、「残念ながら吸っていた期間がチャラにはならない

のですよ。ですから少しでも早く禁煙を・・」と勧めます。

40歳を過ぎて咳や痰が続くようなら、呼吸器内科のある医療機関で肺年齢を調べて下さ

い。又お口は開けば唇や歯茎の色ですぐ喫煙者かどうかわかります。ですからすべての

歯医者さんがもっと禁煙支援に積極的になれば、かなりの喫煙者を救うことができます。

タバコは虫歯・歯周病の最大のリスクでもありますから、歯科医院がもっともっと親身に

なってお話しして、禁煙できるように力を貸さねばなりません。喫煙していてお口の中は

きれいにはなりませんから。又ご本人の意思が弱くて禁煙できないものでもありません。

依存症ということを踏まえ、早くタバコ(ニコチン)から離脱でき、口臭のないきれいな

お口になるよう願って、当院は禁煙支援を続けて参ります。詳しくはHPインフォメーシ

ョンの禁煙支援ページをご覧ください。一人でも多くのかたが、ちょっとでも早く禁煙の

機会をものにできますように、一本でも多くの歯を残すことが出来ますように、支援し

お役に立ちたいと思っています。ご相談ください。

食べる楽しみをもう一度

先週のプロフェッショナル(NHK)は、訪問管理栄養士の中村育子さんでした。

食は人生を映し出すと、さりげなくさりげなくアプローチして、気付いたら自然に

食べられていた・・という風でしたが、そこまでに周到な準備と検証なさっていました

昨今いわれる、嚥下性肺炎は本当に怖いので、このような管理栄養士だけでなく

摂食嚥下の専門歯科医も携わっていました。中村さんの地道な活動が、寝たきりで

外へ出られなかった方に、「食べるということで人に底知れぬ力を与える」ことを

示しています。しかも強制でなく、本人のやる気を引きだす話術の見事さ。それは

意図してできるものでなく、「何とかして差し上げたい」というお気持ちの表れでした

「口から食べるって、どんなにうれしいかね」とさりげなくにこにこなさる温厚なお顔に

このような方に支えられているんだなあと、老々介護中の私は、頭が下がる思いでした。

接触嚥下の専門、日本歯科の菊谷教授も、「いや素晴らしい。僕たちの知らないことばか

り教えていただいています」と謙虚でした。皆様それぞれに頑張ってらして、私達も

少しでもいただいた知識・知恵をお伝えしようと思います。みんなで種まき種まき・・。

プロフェッショナルに歯科・予防の熊谷崇先生登場されます

10月27日(月)午後10時からNHK総合 プロフェッショナル(仕事の流儀)に

満を持して、山形県酒田市の熊谷崇先生が登場されます。「ぶれない心・革命の歯医者」

として。1998年日本で初めて歯科予防の会が発足し、当院も早速に入会・勉強させて

頂き学びながら今日に至っています。痛みを治す歯医者から、痛くならない為の歯医者

へ。グループを内科的歯科医院・オーラルフィジシアンと名を変え、歯は全身と関係した

重要な器官と位置付けて、生活習慣とともに患者さんの日々の暮らしに寄り添い、お口の

トラブルに煩わされることなく元気にお過ごし頂くために歯科医はある、との考えから

20歳までにむし歯なしの子供を育て、ご高齢になってもご自分の歯で召し上がれる喜び

をお届けする。熊谷先生の確固たる信念に導いて頂き、多くの患者さんにご支持頂いてお

ります。熊谷先生は海外の歯科医からも注目され、現在酒田市民の10%が熊谷先生の

患者さんとか。メンテナンスを広めお口の健康から元気な毎日を願う熊谷先生の哲学。

1998年に虫歯も歯周病も細菌の感染症と初めて知り、基調講演が、免疫学者の

故・多田富雄さんのご講演だった日から16年。まだまだ歯科界は変わりません。私達も

信念をもってこの道を続けていこうと思います。遅い時間ですが、患者さんの幸せを思う

熊谷崇先生の哲学と診療の日々をぜひご覧ください。

オリンピックと口臭?

三連休前、思いがけず夜テレビつけたら、衛生士さんが歯石をとってるじゃありません

か?しかも本格的に出血までする症例。歯周病の特集でした。慌ててスタッフ仲間に

「見てみて!」とメールして、画面にくぎ付け。結構本格的です。

きけばこの患者さん、奥さんに「口臭ーい。”生ごみの臭い”する」と言われた由。いくら

なんでも”生ごみ”と言われたしにゃめげますね・・・・・。ほとんどの歯に6ミリ以上の歯周

ポケットあり、お口のケアしたことないとか。これでは口臭でても仕方ありません。丁寧

にスケーリング(ポケットの中の細菌ごと掻き出す歯石とり)・ルートプレーニング(歯

の表面のデコボコをきれいにして汚れが付きにくくする)をし、赤染めして残った汚れを

指摘していました。定期的にこのような歯茎のケアに通って、出血も口臭もなくなり、

歯茎もピンク色になったという顕著な例を見せていました。もう”生ごみの臭い”なんて

言わせないですよね。ご本人も出血なくなって何より気持ちがいいと、喜んでおられま

した。このところテレビでお口のケアの番組多いのですが、他の局で、海外でもお仕事さ

れるという方が、これからオリンピックに向かっておもてなしと言ってるのに・・・・・と。

何をおっしゃるかと思ったら、よく外人の方から言われるけれど、日本人と「ハグ」

すると「口が臭い!」と。「そんなにですか?」とスタジオのコメンテーター。よく海外

の方とお話しすると日本人の口臭よく言われますよ・・とのことでした。そういえばタバコ

の臭いと口臭、電車で隣の方がそうだったりすると最悪ですものね。ハグとなればもっと

でしょう・・。歯周ポケットの中でエサを食べた歯周病菌は”何かが腐ったにおい”出すんで

すよね。これが生ごみの・・と言われる由縁です。

みんなで、オリンピックまでに歯周病を成敗しましょう。これが一番のおもてなしかも。

 

前歯のお悩み・・

9月の終わり街頭インタビューで、比較的前歯が出てお悩みの方に、インタビューしてい

ました。「前歯の出ている人は痩せている」ということの検証のようでした。何人かの通

りがかりの該当者に、食事してもらったところ、ミニトマトは噛める・ブロッコリーの茹

でた小さな一かけは、口に入れてもうまく噛めない!(結構小さいのですが・・)いつま

でもお口の中にあるとのこと・ルッコラ(新しい野菜・ごま風味でピリッと風味あるもの)

は最後まで噛めないとのことでした。何人かの方が同じご不自由さをおっしゃられ、普段

何でも食べられている私はびっくり致しました。内科の先生からは、「うまく噛めないの

で、唾液も出ず、逆流性食道炎の方も多い」とのことでした。又「下の顎が引っ込んでい

るので、熟睡できない方も多いようです」と、思いがけないご指摘もありました。やはり

お口って大事なんですが、人知れずお悩みの方も多いようです。。

PCやスマホが離せない昨今、逆に咬みこんでいる方も多く、バイトプレート作る方も

増えてきました。このように生活習慣によって、噛み合わせ・お口の中は大きく変わり

ます。お子さんでお口が閉じられず、電車の中でも常にお口を開けている様子も見受けま

す。いつもお口をあいていて鼻呼吸ですと、虫歯も増えるんですよ。前髪を目にかかる

ほど延ばしていると、歯のかみ合わせが変わっちゃうよ!とご指摘の矯正医もいます。

かみ合わせが悪くお友達とお弁当食べたり、給食の時に食べにくいものがあったりするの

も気の毒です。

どうぞあきらめずに、歯科医にご相談ください。又噛み合わせ、矯正など治療を急ぐ前に

まずお口の中のケアをして、良い状態にしてスタートされることをおすすめします。

ノーベル賞快挙

日本人3人のノーベル物理学賞受賞、おめでとうございます。スゴイことですね。

それにLEDのブルーライト。どれだけ私たちの身近に貢献しているか計り知れません。

すごい!すごい!

3人のおひとり、中村修二博士は、この青色ダイオウLEDに成功した当時一介の技術屋

さんで、勤めていた会社は相当な恩恵手に入れたのに、当の中村さんには

手当たったの2万円!!

これでは日本で物理学者が育たないと、会社相手に訴訟を起こされイイも悪いも評判に

なりました。当時私はこの行為に「潔い方だなあ」と思ったものです。その後画期的な

裁判の結果をもって、多少妥協なさったようですが、行動起こした意味はあるとお考えに

なって日本を捨て?カリフォルニア大に移られ教授となられました。今日の受賞の知ら

せに、ご本人だけでなく、ご兄弟ご家族皆様が、この10年の歩みを誇らしげに、感慨深

くインタビューに答えていらして、家族皆さんが生きる矜持をお持ちと感じ入りました。

この中村先生の10年の歩みは、きっと後に続く若い研究者に大いに励みとなるでしょう

85歳の若々しい赤崎教授・フランクな天野教授、どちらも謙虚でいらして、研究が楽

しくて楽しくて仕方ないといった風情でした。2000年の受賞者、カミオカンデの小柴

昌秀先生が、「本当に素晴らしい研究で、価値があります」と嬉しそうにコメントしてお

られました。実は私は小柴先生の隠れたファンで、受賞後わかった小柴先生のお人柄に

すっかり魅了されました。ご出身は横須賀だそうで、高校時は僕は不良だったのよ!と笑

わせ、試験でわからない時もあるほど勉強嫌いでね、「この問題の意味が分からん」と

書いて教室出たこともあるの・・とおっしゃるノーベル賞受賞者で、いっぺんにファンにな

りました。その後お祝い金を、後進のために寄付なさって基金を作られるなど、本当に

素晴らしい方です。STP細胞のあと、何かと物議を醸しだしていた基礎の分野で

このような3人お揃いになっての受賞は、日本人としてまことに誇らしい思いです。

錦織君の活躍といい、世界に通ずるグッドニュースは元気を頂戴しますね。

おめでとうございます!

ボケない薬は食卓にあり

日本人は平均寿命が男女平均84歳と世界一長寿一方、日常生活を制限なく送れる

“健康寿命”との差が広がっていると言います。要介護となる原因の2割近くを占める認知

症について、食事での予防法を精神科学者・功刀(くぬぎ)浩さんのお話です(栄養と料

理11月号より抜粋です)

・こころと体は切っても切れない

・エネルギーと塩分の取り過ぎに注意

・肉か魚なら魚をすすめるも、偏るのは本末転倒

・バラエティ豊かな食事を楽しむことが大事

・介護が必要となる原因は様々だが、男女平均で最も多いのは脳血管障害・次いで認知症

特に男性は脳血管障害、女性は認知症が最も多い原因

そこで、功刀さん作成の「ボケない為の食生活習慣10か条2014」です

1 食べ過ぎて おなかは出ても 脳萎縮

2 海の幸 エイコサドコサ 脳の華

3 だしじょうず 減塩和食 +(プラス)乳

4 ビタミンE サプリでなくて 食事から

5 赤ワイン お茶とカレーで 老い知らず

6 カナメでも とりすぎ注意 鉄サプリ

7 寝る前の 水分補給で 命拾い

8 適量の お酒は○でも たばこは✕

9 歯を保ち 食事はよく噛み ゆっくりと

10 知ってても 意志が弱けりゃ 意味がない

サプリメント利用も増えているが、特にビタミンEは食事からとる重要性が指摘されており、又鉄・銅などのサプリは取りすぎるとアルツハイマー病のリスクが高まることが指摘されているので現状は「食事からとることを優先した方がよい」というのが功刀先生の見解です。どうぞ参考になさって下さい。まずは出来ることから実践!でしょうか。詳しくは雑誌「栄養と料理」を参照ください。私達歯科でも、医科・栄養・言語療法士など医療の各分野の方々との連携が始まっています・・・。

 

目も若く・紫外線や喫煙は敵のようです

最近お菓子の包みの中に商品案内が入っていたりすると、結構洒落ていて、茶色の紙に金

文字だったりして、友人の間でも読みにくくなったという声を聞きます。これは「水晶体

の濁り」のせいだそうです。水晶体は、クリスタリンという透明なタンパク質でできてお

り新陳代謝はなく、生まれた時のまま、一生使うのだそうです。透明な水晶体は、加齢に

より次第に濁り、濁りによって視力の落ちた状態が「白内障」です。この濁りを防ぐには

まず、紫外線予防。UVカットメガネで目に入る紫外線は3割減。帽子や日傘を加えると

8割も減るそうです。又、ビタミンCが有効のようで、食事でビタミンCをよくとる人は

少ない人より白内障のリスク4割少なかったそうです。サプリメントではこのような

効果はないそうです。

喫煙は最悪です。白内障だけでなく、失明につながる加齢黄斑変性のリスクも4〜5倍に

跳ね上がるそうです。ビタミンCたっぷりのお食事に禁煙。紫外線予防。気になる症状あ

る方は少しでも早くなさった方がいいですね。

ユマニチュード

今年の夏は本当に暑かったですね。病院にいる両親を訪ねる際、地下鉄降りて地上にあが

ってちょっと歩くだけでも、しっかり腕など真っ黒に日焼けしました。皆様はいかがでし

ょうか? その暑い中とびっきりの本に出会いました。ちょうど93歳の父をみている

私には、目からうろこ! すばらしい本なのでダイジェストでお伝えします。

フランス人の体育学者イブ・ジネストとロゼット・マスコッティが開発し、日本の認知症ケ

アに於いて近年急速に注目されている技法です。いささか眉唾と感じる向きもありましょ

うが、なにしろ、手におえない暴力的な人が穏やかになり、拒んだ食事や入浴を受け入れ

るようになり、寝たきりだった人が立ち上がって歩き出す、というのですから本を読んで

技法の細部を知れば納得できるでしょう。

「見つめること」「話しかけること」「触れること」「立つこと」を基本として150以

上の具体的な方法論があるようです。また日本の介護現場での実践を否定するものでもな

く「人間とは何か?」という哲学のもと、いま目の前にいる人と、いかに関係するか。こ

の「現実性」と「固有性」への配慮、すなわち知覚・感情・言語による包括的コミュニケー

ションに基づいたケアの技法です。

病院はどなたもご存知の”病気を治す場所”です。しかし患者さんが脆弱な高齢者である場

合、疾患を治しても、その方の健康を取り戻すことは出来ない事を、多くの方が実感して

います。例えば肺炎で10日間入院の間に歩けなくなったり、食べられなくなったり、認

知症状が出たり、治療の意味がわからず自分で点滴を抜いてしまう方とか・・。

このような状況が普通のことになりつつあります。要するに入院の直接の原因となった

疾患は治っても、自宅での生活に戻ることができなくなる場合が少なくないそうです。

そもそも今までの医学は、治療の意味が理解でき検査や治療に協力してもらえる人を

対象とし、高齢で認知機能が低下した方々にどのようにすればいいかわからなかったので

す。Humanitude(人間らしくある状況)とは、様々な機能が低下して他者に

依存しなければならない状況になったとしても、最後の日まで尊厳をもって暮らし、その

生涯を通じて”人間らしい”存在であり続ける事を支えるために、ケアを行う人がケアの

対象者に「あなたのことを、私は大切に思っています」というメッセージを常に発信する

つまりその人の”人間らしさ”を尊重し続ける状況こそが「ユマニチュード」の状態です。

人は他者から人として遇されなければ「人たる特性」を持つことができません。あなたが

私を人として尊重し、人として話しかけてくれることによって、私は人間となるのです。

私がここにいるのは、あなたがここにいてくれるからです。逆に、あなたがここにいるの

も、私がここにいるからです。何が中心にあるべきか?誰かのケアをするとき、その中心

にあるのは「その人」ではありません。ましてや、その人の「病気」ではありません。

中心にあるのは、私とその人との「絆」です。「人と人との関係性」に着目したケアの

技法・ユマニチュードをご紹介しました。

肺炎が増えているそうです

秋のお彼岸も過ぎ急に涼しくなりました。お昼間は陽ざしも強いですが、夕方になると

ポトンと一気に涼しくなり、羽織るものが必要ですね。風邪ひいてる方もおおいようです

昨日の呼吸器専門医によると、この一週間で肺炎が倍増とのこと。1週間で急変し死亡す

る例もあるです。肺炎あなどれません。

その原因の一つに抗生物質の乱用指摘されていました。日本では簡単に手に入り、風邪気

味で内科に受診するとまず「抗生物質出しときましょう」となるけれど、風邪は本来抗生

物質で治るものでないことを覚えておいてほしいとのことでした。

こんな症状があったら、受診くださいというのを書きます

・緑色の淡がでる

・2週間以上乾いた咳が出る

・寝ているときに咳込んで目が覚める

・普段の呼吸で胸が苦しい

・顔色が悪く紫色っぽい

上記の症状お心当たりあれば受診なさったほうがいいようです。

昨今広く伝えられている”誤嚥性肺炎”を防ぐことも大切です。これには何よりお口の手入

れ、歯磨きです。お口の中を丁寧にやわらかい歯ブラシで毎食後お手入れすることは。

肺炎予防にもなるんですよ。部分入れ歯の方・総義歯の方にも当院では、念入りな

お手入れをお願いしています。

また当院ではスタッフと「あいうべー体操」をやりますが(すごい顔ですよ!)

この日は”あかんべー体操”というのを進めていました。舌を少しだした状態で、そのまま

5回唾を飲み込みます。この運動?結構大変です。ぜひ肺炎予防のためにやってみて

ください。秋の味覚もにぎやかに店頭に並び始めました。色の濃い野菜や土の下の野菜

(根菜類)など旬のものは栄養価が高く美味しいです。私たちの体は食べたものでできて

いますね。最近はずいぶん知られましたが、「肺炎球菌ワクチン」も有効です。自費で

9000円ほどかかりますが5年有効です。ぜひかかりつけの先生にお願いしてワクチン

取り寄せていただき接種を受けてください。お口のケアは、肺炎・心臓病すべての病気の

予防につながります。ぜひ習慣になさってください。

当院に頂いた日野原先生からの色紙の言葉を久しぶりにご紹介いたします。

      「習慣がつくる、心もからだも」です。

高齢者の皮膚の傷・介護中、腕をつかんだだけでも!

高齢者は腕や足を軽くぶつけたり、こすっただけで、皮膚が裂けるほどの傷になることが

あります。加齢や薬の副作用などで皮膚が薄く、もろくなっているためです。こうした

外傷を「スキンテア」と呼んで、予防に力を入れる動きが広まっています。日本では

まだよく知られていないそうです。看護師さんや家族が、高齢者の腕や足に傷があるのを

見て「虐待されたあとではないか」と誤解するケ―スもあり、介護する人たちに実態と

予防法を知ってほしいということで概略をお知らせします。高齢者に多い皮膚の外傷

として豪州などで注目されてきたが、日本では知られおらず、実態調査が始まったところ

だそうです。

日常の何気ない刺激が引き金になり、例えば、ベッドの柵に手足をぶつける、着替えで

衣服がこすれる、絆創膏をはがす、などです。介護する人が腕を強くつかんだだけで

起きる場合もあるそうです。高齢者の肌は、新陳代謝の衰えや弾力を保つコラーゲンの

減少の為薄くなっており、皮膚各層の結合がもろく、はがれやすくなっているのだとか

特に注意したいのは、ステロイドや抗凝固剤・抗血小板薬を使っている人たちで、ステ

ロイドは長く服用すると皮膚が薄くなる副作用があるそうです。抗凝固剤などは皮下出血

がおきやすくなり、いずれもスキンテアになりやすいようです。

そしてスキンテアの場合、処置にも注意が必要なので、皮膚科の専門医を受診する方がい

いようです。ガーゼ交換を素人考えでやって一緒に皮膚をはがさない為です。デリケート

なんですね。

予防として、普段から「肌の保湿も心がけて下さい。その際クリーム状は肌になじませる

こと自体が刺激になり、逆にスキンテアの原因になりかねないので、高齢者の肌の保湿に

はローション・スプレー状のものが望ましい。大事なことは肌に余計な刺激を与えないこ

とだそうです。ベッドの柵はタオルで覆い、体位を変えたり車いすに移したりする時には

なるべく二人以上で支えて腕や足をぶつけないように注意が必要。

スキンテアは注意すれば防げるので、このことを広め伝えて認識することが必要とのこと

でこの場でお伝えすることにしました。

詳しくは日本創傷・オストミー・失禁管理学会サイト

    http://www.etwoc.org/ の「テアについて」に載っていますが、専門家向け

    なので、訪問看護師や皮膚科専門医にご相談下さいと案内されています。

一人でも多くの方が知っていることで、ご高齢者の安全とQOLが保たれればよいですね

 

デザイン

2年くらい前だろうか?軽井沢に全寮制のとてつもない学校ができると聞いて、その代表

が小林りんというステキな若い女性と聞いてまたびっくりしていた。又、エドワード鈴木

いうこれまたカッコいい方も参加すると耳にして、いったいどういう学校なのか?と興味

津々でした。いよいよ8月末開校したそうで生徒の7割は留学生だそうです。インターナ

ショナルスクール・オブ・アジア軽井沢(ISAK)変革をもたらすリーダーを育てる

全寮制国際高校だそうです。大きな特徴は「デザイン思考」を教育に取り入れていること

で、デザインというと、日本では製品デザイン言う狭義の意味にとらえがちですが、空間

サービス・そして社会と実は広い。自ら問題を発見して実現可能な解決策を考えるのが

デザイン思考というそうです。

リーダーに求められるのはまさにこの問題設定能力と、失敗を恐れず取り組む実行力だそ

うで、デザイン思考を通じて身に着けてほしいというのがこのスクールの大きな目的。

こういう経験を経ると、何でも変えられるんだという実感、いわば全能感のようなものが

出てきて、一人ひとりの子供がそうした感覚を持てば、世界は確実にかわると思うとのべ

ておられます。デザイン思考は「教室で教えて終わり」ではなく。全生徒、全教員、全ス

タッフが日々実践し続けるものとの徹底した取り組みは世界からも注目のようです。でき

ないと思うからできない。むしろ変革の機会なんだと捉えることが大切と説く若きリーダ

ーが、とてもさわやかで力強く感じたことでした。今後が楽しみですね。

いやぁ、参りました!

休日、介護中の両親訪ねるべくタクシーに乗りました。とても感じいい運転手さんで

あっよかったと思ったのもつかぬ間。「○○タクシーの△△と申します」とあいさつ下さ

った瞬間、フワーッと漂う強い口臭! いやぁ参ったなあーと思うと同時に喋る喋る・・。

きっとご本人はご自分の口臭など気にもされていないのでしょう。「エアコンに強いので

窓を開けさせて下さい」とスルスルと窓を開けて息つきました。すると運転手さん。「エ

アコン強いなら弱くしましょうか?」とあくまでもご自分の口臭の強さにお気づきでない

ご様子。「いいえ、風に当たりたいの。今日は気持ちがイイから・・。」と必死な私でした

た。寝たふりして居りましたが、話し好きの運転手さんしゃべる喋る・・。とうとう私さり

げなくお話ししようと決意し、「私歯科医院で仕事しているんですが、最近は痛くなくと

もさしたるご不自由がなくとも皆さん定期的にケアにみえ、必ず次のケアの予約を取って

帰られます。今は2歳くらいのお子さんもお母様達に連れられて、楽しくケアに見えるん

ですよ。気持ちがいいと言っていただけて、こちらも喜んで頂けてうれしいんです。特に

昔歯槽膿漏と言った歯周病は、沈黙の病気で、症状出さずに進行するし。糖尿病・心臓病・

骨粗鬆症などおからだとの因果関係がはっきりしてきたので、皆さん随分気をつけておら

れ、ご理解が深まって嬉しい限りです」と話しましたら、「そうか、そういえば歯医者さ

んって随分行ってないナア。どうやっていい歯医者さん探せばいいんですか?」と嬉しい

質問が来ました。「そうですね。まずお口全体をよく見て、患者さんのお口の状況の資料

をとり、説明してくれるところ。急いで削ったりましてやすぐ歯を抜いたり、詰めたりし

ないところ。勉強している歯科衛生士さんが常駐している事。表面だけでなく見えないと

ころの歯石を丁寧にとってくれるところ。歯だけでなく病気の事・飲んでるお薬などに配

慮してくれるところ。自分のできない治療は専門家に紹介してくれる先生」と思いつくだ

けお話ししました。この間も車内には十分な(笑)口臭が充満です! 「そんな歯医者い

ないですよ」「いいえ、私達の仲間だけでも全国にいるので探してみて、ダメっと思った

らさっさと替えて大丈夫です。大切なご自分の、からだの一部であるお口を診てもらうの

ですから・・とお話しするとおわかりになったようで「ありがとうございます、勉強になり

ました」とおっしゃいました。余談ですが、ご主人様が退職しておうちにいられるように

なって、奥様方が一番気になるのが「口臭」という調査もあります。そばに居るようにな

るとにわかに気になる口臭。今では若い方で口臭を気にしない方は皆無と言っていいでし

ょう。あえて団塊の世代の皆様、一度歯科医院にいらしてお口のケアを受けさわやかなお

口で、元気に楽しくお過ごしください。この口臭の強い運転手さんと長距離でしたら多分

私卒倒してました。いやー久しぶり横綱級の口臭!

あの狭いタクシーの車内ですからね・・。電車の隣の席に口臭の強い方がいてあくびでもさ

れたら、息止めますよね!他のスタッフからもよく聞く話です。電車内でもそんなんです

から、タクシーの狭い車内。サービス業以前の問題ですね。

 

ファシリティ・ドック

先ほどまでお問い合わせで、ホームページつながらなかったそうです。今朝のTBS放送

ファシリティ・ドック。どなたも関心持ってご覧になったことでしょう。盲導犬・聴導犬と

は異なるこのファシリティドックは、病院など毎日同じ施設に勤務するスタッフとして

扱われ、業務として活動行っている点です。まだ日本ではたった2頭。その理由もお話聞

けば聞くほど納得致しました。ぜひ価値が認められ広まるように、私共も微ながら協力し

たいと思いました。今朝初めて知った情報を、HPから引用させて頂きご紹介します。

・ファシリティ・ドック

ストレスを抱いた人々に愛情と安らぎを与えるように専門的に訓練された犬です。主な仕

事は、知らない人に自分のからだを触ってもらい、それを楽しんでもらうことです。特に

子供は動物を抱きしめることが大好きで、このスキンシップには子供たちのストレスを減

らし、元気づける効果があると研究により明らかにされています。大きな特徴は、病院な

ど毎日同じ施設に勤務し、その施設の個々のニーズに合わせた活動を行え、多くの時間を

同じ犬と繰り返し過ごして頂けること。勤務する施設のスタッフとして扱われ、患者さん

との交流などを業務として行うことです。

2010年1月 静岡県立こども病院に 犬の名前 ヨギ が

2012年7月 神奈川県立医療センター 犬の名前 ベイリー が 緩和ケアチームの

一員として活動を開始しました。そのハンドラ―は、お二人とも臨床経験ある看護師で

犬とともにハワイで訓練を受けました。この犬の選定に当たっても、5代にわたり調べて

からなど、非常に慎重に条件をクリアしたうえでなされる訓練だそうです。現在日本で

「シャインオン・キッズ」という名前で活動されており、前身はタイラー基金。タイラー

という子供の患者さんのお名前からスタートし、ICCCPO(国際小児がん親の会連盟

)とタイアップされている非営利NPO法人です。受け入れ病院の看護師さんによると

ファシリティ・ドックが来て以来、小児の患者さんがオペする際も鎮痛の麻酔だけで済み

鎮静の麻酔は不要になるなど、大きく貢献しているようです。ただいてくれる安心感は

凄いものですとおっしゃっていました。世界でもまだ100頭だそうです。

日本に未だ2頭しかいない実情には、様々な困難があるからでしょうが、今日の放送で

ひとりでも多くの方に伝わったと思いますので、小さなことでも出来ることがあれば是非

にご協力したいと思いました。ダックスフントの夫婦を17年にわたり飼わせてもらった

私達も、どんなに言い表せぬ癒しをもらったか計り知れません。ましてや小さなお子さん

の厳しい病気が増えている現在です。すばらしいトレーニングを受けた犬が、ご理解い

だける人々に迎えられ、病魔と闘う小さい子供たちにお行儀よく寄り添うのです。今日

初めて知ったその”ファシリティ・ドック”という犬の存在を、このブログ読んで下さった

お一人でも多くの方に伝わったら嬉しいことです。

私も拝見できてラッキーでした。

フィンランドからのお便り

急に涼しくなったものの、まだまだ残暑のある日本ですが、今日思いがけず「サンタさ

ん」の切手はった絵葉書が届きました。親しくさせていただいる企業勤務の歯科衛生士さ

んから。どうもフィンランドに研修にいらしてるようです。これからヘルシンキの歯科教

育と高齢者施設を訪問予定。現地でも人手不足・職種間の連携の難しさなど話題に上って

いるようです。フィンランド研修の参加を促したのが、稚拙なこのブログの中の

「聞くと見るでは大違い」という言葉だったとお便りに書いてあって、大変恐縮すると同

時に、そのあとの言葉「日本とは異なる視野を持つことができ、参加してよかった」の

うれしい感想でした。自分の国を出て外から見てみると、本当に多くのことに気づかされ

ます。可愛い子には旅させよ・・を地で行くうれしいお便りに、今後の彼女の活躍をもっと

応援したくなりました。私も行ったことのないフィンランドの景色がたくさん載った絵葉

書は今の気温はどのくらい?夏なの?秋なの?トナカイは見れるの?想像するのも楽しく

思いを馳せました。現地の方と交流し十分楽しんで、気をつけて帰ってきてください。嬉

しいお便りありがとうございます。何度も読み返し夢見させて頂きました。

 

娘達からも感謝しております

昨日ご来院の奥様。もう何年のおつきあいになるでしょうか?この方は昭和8年生まれ

ご主人様は昭和6年生まれ。お二人そろって2病息災?ですが、お元気になされて

きちんとお口のケアに通われています。それにしてもご主人様いつもおしゃれでらっしゃ

いますね?と申し上げると、若いころは洋服の仕事してたので着るものにはうるさいんで

すよ、とのこと。納得!いつもこぎれいにされ、帽子もかぶってこられ脊柱管狭窄症が

あるとはいえ、いつも穏やかになさっておいしく召しあがっているようです。そうそう

中央歯科さん・院長先生にお礼を申し上げねば・・とおっしゃるので、何のことかとお聞き

すると、この夏娘達がお盆で帰りました時、”あれほど、多いときは2箱吸っていた

タバコ。お父さんよくやめてくれたね。歯医者さんのおかげだね”というんですよ。本当

にこうして食事もとれてまあまあ暮らせるのも、あの時禁煙させてくださったから。あり

がとうございましたと深々と頭を下げられました。かえって恐縮しました。HPの禁煙コ

ーナーにも書きましたが、当時の禁煙サポートは、「支援」とは程遠く、「指導」そのも

の。禁煙させてあげたいという未熟なサポートで、ずいぶん失礼もあったかと思います。

でもご理解くださって禁煙成功された。歯もたくさん残って、お孫さんに「おじいちゃん

臭ーい」といわれることなく、おいしく召し上がって、元来のおしゃれな方がお歳召して

もきれいなされている。娘さんたちに喜ばれ歓迎されている。このことだけでも禁煙

支援していてよかったなあと思ったことでした。つたない支援を受け止め、お元気に

していてくださりこちらこそ感謝です。これからもお元気な毎日をお送りいただけるよう

にご一緒にまいりましょう。

 

歯医者さんにほめられる歯に (CMより)   うん?

最近、気になっているCMがあります。

何人かの歯医者さん・歯科衛生士さんが患者さんに、「ここ磨けてませんねェ」「ここ汚

れていますよ」と細かに指摘するCM.挙句の果てに上記のような

”歯医者さんにほめられる歯に” というコメントが流れるのです。

ギョッとしました。

私達こんな風に、プレッシャーかけているのかしら?

歯をみがくのは誰の為? 歯医者さんにほめられるため?

へそ曲がりの私は、しばし考えました。予防歯科?なるものが広まって、定期的に

歯科医院を受診する方が増えました。それはそれでいいことですが、何のため?

誰の為?でしょうか・・・。

ほめられないより、専門家にほめられた方が嬉しいけれど、私達、臨床の現場では

CMのように申し上げても、前後の会話があります。例えば、前回ご指摘した○○

よく磨けるようになりましたね、おうちで鏡を見て頑張られたんですね・・・とか。

ここに汚れ残っていますが、どなたでも磨きにくい個所ですよね。ここにはこのような

ブラシを使えば届きますよ・・・とか。例えば頑張ってらっしゃるのに、思うように汚れが

取れない高齢者の方などには、よくやってらっしゃることをお伝えし、入れ歯についてる

汚れ、歯の汚れが「見えていらっしゃらない場合も多い」ので、お気持ち損ねないように

お伝えする様にしています。歯ブラシを握る握力ない方も増えていますし、ペットボトル

のキャップが、あんな簡単なことなのに開けられず難儀する方も多いようです。先日

ブログに書いた「サルコぺニア」「フレイル」の状況かもしれません。それにこのCM

ちょっと引っかかるのは、歯医者さんだってそんな偉そうに言えません。私共専門に仕事

しているものですら、自分のお口の中を完璧にきれいにできる人はそう多くはないはずで

す。こう言うと「なーんだ!」ということになってもいけませんが、そんなに偉そうに言

えるほど、お口の手入れ簡単ではありません。だからこそ専門の私たちが居てお世話さ

せていただくわけですが、CMのように当院では申し上げられません。それより

なぜ磨きにくいか?どうしたら汚れを落とせるか?汚れが残っているとなぜまずいのか?

ご本人のお気持ち察しながら、プレッシャーや嫌にならぬようにお話したいと考えていま

す。もしそうでない時にはどうぞご指摘ください。話し方・説明の仕方を勉強し直し工夫

したいと思います。

歯科の予防の目的は何か!

患者さんの消化器の一部である大切なお口を、生涯にわたって美味しく召し上がれるよう

に整えるお手伝いを「プロとして」して差し上げることです。食べるだけでなく、大きな

お口を開けて口臭などなく大笑いできること、楽しくおしゃべりできること、明瞭なお話

が出来て意思疎通がはかれ、ご高齢者になっても尊厳もって生きていかれることのサポー

ㇳです。ですから当院は、オーラルフィジシアン(内科的歯科医院)として、お一人お一

人の生活場面を伺いながら、ご存じない事をお知らせし、お口のお手入れなど無理のない

生活習慣の改善をご案内して、お役に立ちたいと思っています。お話しすることご案内

するお手入れが少しでも効果をあげて、大切なことは”続けていただくこと”です。今後も

其々の生活状況・身体状況・他科の受診状況・服薬状況などを伺いながら、皆様にお役に立

つ、生活に根ざした中央歯科でありたいと思います。当院でもお役に立てないこともある

かもしれませんが、ご不安・お悩みありましたら遠慮なくお問い合わせください。