失った歯が再生!

7月6日、BS7でショッキングな情報が流れました。
「失った歯が再生するというニュース」です。

京都大学ベンチャーの、トレジャスバイオファーマの高橋克さんと、喜早ほのかさんが共同創業者です。今回世界的な反響あったと!

何でも、人の永久歯の奥には、「第三の歯がある」そうで、体内にその成長を阻害するタンパク質がありそれを妨害していたそうです。

2030年ころには、インプラントとか言ってないで、
「歯生え薬にしますか?」と言うようになる日も夢ではないそうです。

実際、無歯症(先天的に歯の生えない)の患者さんなどに役に立てば・・とのコメントもありました。この薬、有名なオプジーボと同じカテゴリーの薬になるかも?だそうです。

テレビ番組からでした。
「歯生え薬にしますか?」・・ビックリですね。

 

 

マスクのつけ方 

エアロゾル感染の放送で、伺った内容の続きです。

マスクは「フィットしてるかどうか?」が大事だそうです。
顔にピッタリしてないと、意味がありません。鼻を出してのマスクは
全く意味を成しません。結構医療者でも(病院にもよりますが)この鼻だしマスクの方多くて、エッと思うことしばしばです・・。ましてやエレベーターでご一緒したくないですね。

細かく言えば
 N95のマスク
 医療用サージカルマスク
 不織布のマスク   これら3点は小さな飛沫にもかなり有効性あり

 布やガーゼ     以上3点に比べると かなり効力落ちる

 ウレタン      有効性は1%以下で、”若い人の感染理由”は
           正直ウレタンマスク?とまで仰ってました。
         ※ ただし、不織布マスクの上にウレタンマスク
           を重ねた場合は、密閉性が増すので有効と。

また、ウイルスはマスクの繊維の中にいるそうです。

これから、ますます蒸し暑くなりマスクは辛いですが、不織布マスクは有効なようなので、上手に使って感染予防に努めたいものです。長引くコロナで、情報も随分精査されてきたようです、臨機応変により良い解決に向かうよう、やれる事はやってみましょう。大変ですけれど、感染してご苦労された方の現場からの声は、聞きしに勝る大変さですし、亡くなられた方がたくさんおられるわけですから・・。

再警戒はエアロゾル!

オリンピックを間近に控え、感染拡大が止まりません。7月6日、アメリカCDCに居た、西村秀一先生による感染経路のお話をテレビで見ました。

スーパーで買ってきた商品の表面をアルコールで拭くなど、物の表面からの感染より、やはり「エアロゾル感染」が脅威だそうです。

エアロゾルは、咳・くしゃみ・会話(1~2メートル以内の)からで、
のどや鼻からウイルスを吸い込んで感染だそうです。1~2メートルと言ったように、近づけば近づくほど感染力は強いと。

又近い距離(1~2メートル)とともに、15分以上この状態でいるかと言う時間も定義されました。
更に、2メートル以上離れていても、換気が悪ければ✖だそうです。

ですので、当初ダイアモンドプリンセス号での感染が、“接触感染”と言われてましたが、→ウイルスを含んだエアロゾルが循環した「エアロゾル感染」と判断されたそうです。

コロナ発生来、様々な検証経て「屋外でも、マスクを外して騒ぎ続けたり、密になるとエアロゾルが留まっている可能性が大きい」と指摘していました。

この15分以上対面・・と言うことですが、ペルーの方で”ラムダ株”と言う変異が起き始めており、このラムダ株の場合、対面で1分30秒で感染!と、とても怖い情報が7月7日のネットのニュースで報じられていました。

エアロゾル!見えないから本当に困りますが、マスクはなるべく外さないように、換気して、距離を取って、会食はしばらく我慢して、最少人数の個食(孤食)もやむを得ないのかもしれませんね・・。

どなたかが言ってました、ウイルスにペンキ塗って欲しいわ!と。
感染から復帰なさった方々の、その後のご不自由さなど聞くたび、
今少し、自分で出来る感染予防は、きっちりとやろうと思います。

会食中の感染対策 呼びかけ 6/27

6月27日付 朝日新聞掲載の記事を紹介します。
「口の細胞にもウイルス感染!」と言う副題です

舌や唾液腺など、人間の口内の細胞にも新型コロナウイルスが直接感染していることを、米ノースカロライナ大等の研究チームが突き止めた。口内でウイルスが増え、唾液を通じて感染を広げる可能性があるという。専門家は”会食等飲食の場での感染対策”に、一層の注意を呼びかける。

新型コロナウイルスは肺や喉の細胞に感染し、肺炎を起こして呼吸困難による重症化を起こす。PCR検査に使う唾液の中にも、ウイルスが存在することはわかっていたが、口内の細胞に直接感染しているのかは不明だった。ノースカロライナ大や、NIHなどの研究チームは、健康な人の舌や歯肉、唾液腺などの細胞を詳しく調べ、肺などと同様に、ウイルスが細胞に侵入するのに使うたんぱく質が存在することを特定した。

次に、新型コロナウイルスで亡くなった患者から提供された唾液腺や、軽症患者の唾液を調べ、ウイルスが口内の細胞に感染し、増殖している様子を確認できた。このように唾液が感染を広げることを証明できた。

”無症状の新型コロナ患者でも、唾液からは3週間以上ウイルスが検出された”例もあり。味覚嗅覚がなくなった患者の唾液からは、ウイルスが見つかりやすい傾向もあった。

こうした結果から、研究チームは、口内の細胞に新型コロナウイルスが直接感染すると結論付けた。口内の細胞が、気づかぬうちに感染し、唾液を飲み込んで気管や肺などにウイルスが侵入したり、他人に飛散させたりする「培養装置」になっているとしている。この論文はネイチャー・メディスンに掲載された。

国内では昨年4月、日本歯科医学連合会が「口腔は、鼻腔とともに咽頭や軌道より先んじて感染するのだと推測される」と注意喚起し可能性を指摘してきた。当会では
「ウイルスを含む飛沫は見えないので、”マスクを適切につけ”唾液の飛沫が口に入る可能性が高まる飲食の場では、さらに注意が必要になる」と話す。

再びの感染拡大が懸念される今日、基本的なリスクを今一度一人一人が自覚して、自分を守り他人を守りする努力を続けたい。マスクもただするのでなく、”鼻まで覆って”せっかくのマスクを、暑い中つけるのですから尚の事、マスクの意味を生かしてつけましょう。

誤嚥性肺炎 NHKチョイスより

 

NHKチョイス!の「誤嚥性肺炎予防(戸原先生)」がとても素晴らしい番組でしたので、再度ご案内します。最近では新聞の死亡欄に「誤嚥性肺炎で」という訃報が度々載るようになりました・・。

この番組で戸原先生は「呼吸と嚥下」の大事さを何度もおっしゃっています。今更ですが、この当たり前の、普通に何気にしている呼吸とのみこむということが、不自由になる方が増えているのです。

予防には三つ大事なことがあるそうで
       ①口の中をきれいにする事
       ②口と喉の機能を保つこと
       ③体力を保つこと     の三つです

今では、療養中の患者さんに、医科の先生・歯科医の他、歯科衛生士や言語聴覚士、口腔内科医なども加わって、口の中は元より、体全体をマッサージしたりして誤嚥の予防するようになってきたそうです。特に活動できずベッドに横になっている方、麻痺などあってご自分で口の中をきれいにできない方などに、食後だけでなく、「食前のお口のケアも大事」ということでした。

身体がご不自由な方の口の中をきれいにするステップは以下です
 ①潤す ブクブクうがいをする
 ②磨く 歯と舌を磨く、入れ歯の方は入れ歯もよく洗う
 ③除去 ブラシやスポンジブラシなどを使って汚れを取る
 ④保湿 保湿剤でお口全体を潤す

又戸原先生は、ブラシの当て方も、誤嚥性肺炎を予防するために

・”奥から手前に磨く!” ことを勧めておられます。
 手前から奥へと磨けば、汚れを奥に押し込むことになりますから
 誤嚥の危険を増しますね。

・舌の舌苔(カビ)を取ることも勧めていますが、やり過ぎは禁物
 微妙に白いのは通常で、薄白いのは取る必要はないそうで、くれ 
 ぐれもやり過ぎないようにと。
 
・以上のように磨いた後は、唾液中に細菌が多いので、よくブクブ   クうがいをお願いします。

・又特に誤嚥予防のために、朝起きたら朝食前に必ずお口のケアを
 と勧めています。(寝ている間にお口は細菌がいっぱいです)

☆口の汚れが増える原因は、お手入れ不足・チョコチョコ食い飲み・お薬の服用、口呼吸とかいろんな原因がありますが、一番大きいのは唾液が出ていないことで、→唾液の不足は

  ・汚れがたまる
  ・食べにくい
  ・虫歯・歯周病になりやすい
  ・粘膜が傷つき易い   に繋がります

そこで、番組内で戸原先生は、唾液を出すために「梅干を思い出したら如何でしょうか?」と仰ったので、私はクスッと笑ってしまいました。と言うのも先日他の番組で、今の若い方は、「酸っぱい梅干は食べない」ので、梅干しのおにぎりなどNO!と聞いたからです。若い方が梅干しと言えば「はちみつ漬け」か今はパイン酢!と言うのもあるそうです。ビックリ!でした。

ですから、空港のPCR検査で、梅干し・レモンを思い出して下さいとあるそうですが、俗にいうハブロフ反射(条件反射)は高齢者だけかしら?等と思ってしまいました。(これらを思い出して唾液を出すのは無効という向きもあるようですが・・)

美容の世界では、お顔の周りをマッサージしますが、三大唾液腺
耳下腺(耳の下)・顎下腺(顎の下のゴリゴリ)・舌下腺(ベロの下奥)のマッサージも有効のようです。

何れにしても・口の中をきれいに保つ
      ・機能を保つ
      ・美味しく安全に食べる
      ・活動的な生活を保つ 等など、

今まで当たり前に出来ていたことを、キープする努力をしましょう・・と言うことでした。未だ私は大丈夫でなく、先日ご案内の

・大きく口をあけて「あ」を10秒続ける 

こんなことも、普段のお口の手入れに加えて始めてみませんか?

嚥下障害

4月前半に口を10秒開けているトレーニングを紹介しました。
あれから一カ月半を過ぎ、私も随分効果が出てきました。

時々忘れることもありますが、一日に一回は「あ~っ」と10秒キープやってみました。あら不思議。起きてすぐのゴロゴロうがいが、以前より長く出来るようになりました。効果あり!

もう一度、おさらいで書きますね。

  ①大きく口を開けて口開け10秒キープ(顎舌骨上筋)

  ②顎を手前に力一杯引く (オトガイ舌骨筋)

どうぞ無理ない範囲で、落ち着いてなさってみて下さい。

又お食事でも、体に良いとされる植物性たんぱく室の「高野豆腐」「がんもどき」のような美味しい日本の食材も、意外と嚥下には難しいのです。と言うのも、だいたいあまじょっぱく煮て調理することが多いので噛むと汁が出ます。これでまずむせるようです。

思いがけないことですよね。普段では何でもない汁物なども注意が必要ですので、気をつけましょう。

①と②もご無理のない範囲で、なさってみて下さい。

大事なこと忘れました。是非にお口のケアを忘れずにお願いします。

 

脳梗塞の兆候 FAST!

随分前にも書きましたが、再びの登場です。

F face   お顔、特に口の周りがゆがむ

A   arm       両手を水平に上げ、どちらかが下がる⤵

S  speech  ろれつが回らない

T time  急いで救急車呼んでください(発作が起きた時間をメモ 
                    していく)

     発作起きて4時間半以内なら(血液を溶かす薬が使えると
                    いわれています)

とにかく FAST 早く気づいて病院へ!   

 

 

「野外飲み」のリスク

野外のバーべキューで、コロナ感染が起きた!というニュース。

昨秋、スーパーコンピューター「富岳」を使い、会話時の飛沫のとび方や飛沫量を計算したという記事がありました。豊橋技術科学大学の飯田明由教授(流体力学)は「台風レベルの風なら別だが、近距離の場合、屋外でも飛沫が届くリスクは変わらない」と話す。

会話をすると、飛沫は屋外でも、1・5メートル先まで届くという。富岳の計算では、1・7メートル先まで届く場合もあった。

対策として効果的なのはやはrマスクだ。マスクでしっかりと口を覆ってる場合、飛沫の量が減り、勢いが落ちるという。飯田教授は「屋外だから安全という訳ではない。一番良いのは家で静かに過ごすことだ」と話した。

☆専門家らが指摘する「屋外飲み」のリスク
 ・飲食でマスクを外した時に、飛沫がかかる
 ・近くで話すことで飛沫が届く
 ・大声を出すことで飛沫量が増える
 ・近距離でマスクなしの会話をしてしまう
 ・皿などの共有物を使うことでウイルスに接触 等指摘があ
  ります。

今更ですが、今一度気をつけたいものです。

 

依存症のリスク 

長年、禁煙・受動喫煙防止活動をしていると、「依存症」の文字が気になってしまいます。このお酒もしかりです。

何でも「ストロング系」と言われるアルコール度数7%以上の缶チューハイが売れに売れてるそうです。安さと飲みやすさが強みだそうですが、アルコール依存症との関係も指摘されてきたようです。

缶チューハイは、炭酸などで割らなくてもすぐ飲めることから
RTD(Ready To Drink)と呼ばれ、調査会社によると2020年の販売額4300億円は過去最高額だそうで、その6割をストロング系が占めてるそうです。

最近人気の発酵レモンサワーは度数7%、RTD特有のアルコールくささを抑えさらに無理なく飲めるよう工夫されてるようです。

この様に各社が飲みやすさを競う一方で、依存症との関係を指摘する声は強いようで「お酒が苦手な人でも飲めるため、依存症の入り口が広がった。酔う為の手段として飲まれる側面がある」と国立の薬物依存研究部の松本部長さんは指摘されています。

厚労省の指針では「節度ある適度な飲酒量」は一日平均純アルコール20グラムで程度で、度数7%の350㎖缶一本分に当たります。500㎖かんは約28gあり、一本の飲めば優に基準を超えます。

メーカーも問題を認識していても、成長が見込める市場で、販売をやめることは難しいようです。

このような現実ですので、タバコ同様、つい飲みなれると段々量が増え、ないと困る状況になってしまいますので、ぜひ、毎日常用はやめて、たまに美味しく飲むという風になさったらいかがでしょうか。

タバコもつい一本が、習慣になると(例えば、朝起きたら一服・PC開けたら一服・ご飯食べたら一服・・)というように生活習慣に入り込んでしまうと、なかなかやめるのは難しくなります。

たかが缶チューハイ・たかがレモンチューハイでも、毎日・しょっちゅうになれば=なくてはならないもの!になってしまいます。

最近スーパーで買い物してると、野菜やお肉、お惣菜等買った後にビール売り場による女性も増えてると感じます。そういう私も、買い物のついでに第三のビール、ホワイトベルグ5%を1~2本買います。でも最近は休肝日週に二日でなく、「飲むのを週に二回位」に減らしました。そうしたらアルコール頂く日の感動!と言ったらありません。よりおいしく感じます。

依存症というのはとても怖いです。
そしてそこからはい上がるのは、とても大変です。アルコールもタバコも、お菓子も、何でもそうですね。

止められない方の意志が弱いのでなく、知らないうちに依存になってしまうことを知って、「今日はやめておこう!」と一回うまくいけば、明日も明後日も行けると思いますので、ついついの一杯が、”なければなっらない一杯になってしまう”ことを知って頂ければ幸いです。

たまに飲むと美味しいものですよ!やってみて下さい。

タバコの汚れは高くつく!

週刊誌のIQOS宣伝です。「内装屋激白!」とあります。

・ヤニ汚れの実態を目撃

内装屋を営んでいます。自分も紙タバコを吸っていましたけど、愛煙家のお宅の仕事は正直辛いものがありますね。木枠の拭き洗いだけでバケツの水がコーヒーみたいに真っ黒になりますし、壁紙を剥がすと柱にヤニがべったり付着してすごいことになってる。
紙タバコってヤバイじゃんと思っちゃって、ヤニは天井・壁だけでなくて、実は床にもつきますからね。リフォーム代も会社員の月給が飛ぶくらい高くつきますし、賃貸だと敷金も返りづらくなる。売買にも不利になる。だからこれから引っ越す方は、IQOSに替えるチャンスだと思いますよ。と言うものでした。

まだ続きます・・

IQOSは最初こそ味に戸惑いましたけど、すぐに慣れました。雑味がしないのがいいですね。使いすぎても、紙タバコと比べて口の中が気持ち悪くなる感じる事もなかった。普段吸う場所も、昔は家の外でしたけど、今はリビングで。多少はにおうでしょうから「大丈夫?」って確認しましたけど、紙巻きたばこと違ってあんまり嫌じゃないようで。なので、車の中でも楽しませてもらってます。
”一度、妻に、窓をスッて開けられましたけど(笑)”

お気に入りは新発売の・・・・・。めちゃくちゃ美味しいです、コクと深みがあって、紙巻きたばこ派の友人にも勧めたぐらい。本体とスティックを貸してあげたりしてね。なんでそこまで?って思うかもしれないですけど、ほんとは自分のため。隣で吸われると苦しいから、「ガツンと来る?」とか「酒飲むと物足りない?」とかはじめは疑問だらけだと思いますが、僕自身すぐに慣れて満足できたからお勧めできるんです。と。

このページの下には

⇒「加熱式タバコの煙(蒸気)は、周りの人の健康への悪影響が否定できません。健康増進法で禁じられている場所では喫煙できません。加熱式たばこの煙(蒸気)は、発がん性物質や、依存症のあるニコチンが含まれるなど、あなたの健康への悪影響がひていできません」とわざわざ書いてあります。

このページの副題には ”いいおとなの、いい選択”とあります。

長年禁煙・受動喫煙防止のために、お口の中を通じて患者さん方に様々なアプローチを試み、多くの禁煙成功者を経験し、お口の中の改善・その後の前向きともとれるお仕事などのご発展の様子も拝見してまいりました、また、禁煙しても残念ながら進んだ病魔に勝つことができず見送った方も居られました。

相変わらず掲載されるこのような広告に、複雑な思いで居ります、あなたはどう思われますか・・・?

米・メンソールタバコ禁止へ R3/4・30付

米食品医療品局(FDA)はメンソールタバコや風味付きの葉巻を国内で製造や販売を禁止する方針を示し、来年中にタバコの製品基準の改定案をまとめるとのことです。

FDAによると、メンソールはたばこ製品の不快感を覆い隠すことで、中毒性を高めて吸い始めるのを容易にし、特に若い世代への影響が大きいと言っています。

いかにスタイリッシュにして、若い世代、特に女性の心をくすぐる商品展開が見受けられ、困ったことだなぁと感じておりましたので、この決定は遅きに失した様でも、良かったです。

どんなに、仕様がステキになろうとタバコはタバコ。身体に良いことは一つもありません。

少しでも体に良いものを探そうとしても、良いものなどあるはずないのです。ご自分のからだを大切にするあなた。吸わないことが一番です。身体にも美容にもいいことはありません。必ず禁煙は出来ます。ご自分を大切になさってください。応援団は沢山います。

こんなときから口腔内写真が撮れました

こんなちっちゃいのに、一人でユニットに座り、お口を開けて口腔内写真のミラーを入れさせてくれました。

担当歯科衛生士がことのほか感動してしまい、有り難くて泣きそうでした。いつもママやお兄ちゃまがやるのを見てましたから、頑張れたんだと思います。こんなちっちゃくても解るんですね。

大事に受け止めて歯を守ってあげねば!と強く思った事でした。

歯ブラシの練習

ママに抱っこされて、小さな歯ブラシがお口に入る練習でした。

随分前からママのメンテナンスに一緒に来てそばで見てたから安心してるのでしょう。無理やりはしないで、少しずつ馴れていければいいことだと考えて、やっておりました。

あせらないで、ゆっくりゆっくり、嘘は禁物です。

子ども達の鉛筆、2Bが標準になった理由

テレビを見ていてビックリ!です。子供たちが学校で使う鉛筆の標準が2Bになったそうな!?

えッHBじゃないの?と見ていてなんでなんで・・!と。

何でも手を使わない毎日にどっぷり浸かった結果とか。それってお年寄りに懸念される「フレイル」と同じじゃないのかしら?子供たちも・・!

子ども達の筆圧が弱くなっていて、HBでは薄くて読めないのだとか。標準鉛筆が2Bになったというこの状況を危惧した関係者は、手は立派な感覚器であり、又運動器でもある。HBの鉛筆使って訓練した方がよい!と仰っていました。子供のころからこんなに握力もなければ大変だと!

そう言えばいつぞやブログに書きましたが、例の吹き流し(へび笛)。高齢者の嚥下予防・お口の機能強化のために当院でご案内してた際、幼児や小学生に「やってみて!」と言っても吹けない子供が結構いて唖然とし、ゆっくりお教えしておりました。まだまだ腹式呼吸等できないにせよ、「フーッ!」と言うことすら難しい子供がいて、ショックでした・・。紙風船もおんなじ状況で!

今高齢者に注意を呼び掛けていることが、同じく小さい子供にも・・と思うと複雑な気持ちです。どんどん便利になる一方で、体の部品を使わないで済んでることは、身体能力の低下どころか、もっともっと大きな問題を含んでいると心配してしまいます。

出来ないから、やり易くする!でなく、もうちょっと頑張ってできることは減らさない努力が必要と私は思います。やれば出来ることですから・・。あきらめないで、やれば出来ることだと思いたいです。

ドライマウス

 

最近よく言われるドライマウス!

眼で言われるドライアイと同じ現象です。

お口の中の場合は、主に唾液の現象です。と言っても自覚症状ない方も多いようです。高齢者ばかりと思われがちですが、若い方でもあります。

服用薬の副作用であるとか、治療中の病気によるものの他に、柔らかいものが好まれるようになった社会現象のような趣きもあります。忙しい世の中になってせわしく食事なさってるのでしょうか?食事中に飲み物が離せない方も要注意です。噛む前に飲み物で流し込んでいてよく噛んでいなので、唾液が出ていないのです。
飲み物で流してるから気づかないことも多いようです。

いずれにしても、唾液が少ない事、お口の中が渇いていると、思わぬ事故に繋がります、誤嚥したり、肺炎リスクが高まるなどです。

良くアメをなめる方も要注意です。口が乾いてることに気づかずアメを常用していてお口の渇きに気づかない事もあります。

歯科医院では唾液検査を取り入れるところが増えてきましたので、ぜひなさってご自分の口の中が乾いていないか?調べて下さい。お口の渇きは結構重要です。

「ポカン口!」よくお口を常に開けている方・子供もいます。
鼻がつまっていることもありますが、ポカン口はさらにお口の中を乾燥させ虫歯も増えます。鼻の病気がないかどうか?調べるのも必要かもしれません。

キシリトール100%ガムを、”お口を閉じて”噛んで!鼻呼吸のトレーニングをすることもお勧めです。

お水を飲めば治るものでもありません。

よく噛む
お口をよく動かしてしゃべる
顔や喉・首周りの唾液の出る箇所をマッサージする のも有効

どうぞお口の中が、舌が砂漠の様にならないよう、ご注意ください。

確実に歯石をとらえないと!

コロナ以前の真夏のケア風景です。
個室のドアもオープン。
静かにケアを受けてらっしゃいますが、障害のあるかたでした。ここまで受診出来るようになるまでいくつかのステップ踏みましたが、特別なことはありませんでした。

患者さんはそうでもないのに、医療提供側の私達が、特別な人!と構えてしまうことがいけないのかもしれない・・と学びました。それでも初診を担当した歯科衛生士と院長は大変であったのでは?と察してはいます。

でも難しい患者さんはあまりいらっしゃらず、こちら側の対応次第・・と反省も沢山ありました。
今でこそですが・・。

コロナで虫歯が増えてませんか?

長く続くコロナ禍で、皆毎日の生活が随分変わりました。
最初は戸惑っていた日常の変化は、もはや、当たり前の日常になりつつあります。
仕事の仕方も変わり、在宅も増え、会社での仕事から自分の裁量で過ごす様になったので、規則正しい・・が緩やかになった方も多くなり、おっつけ食事やおやつ、飲物(お茶お水以外の)チビチビも増えたようです。

半年程前に、自粛で休校になり、子供達の虫歯が嘗てないほど増えた!と言う歯科医からの警鐘ならす投書がありました。
虫歯は口開けてすぐわかるようだったら、かなり進んだ状況です。そうなる前に、食事、おやつをしたら、面倒でも必ずお手入れしましょう。

だらだら食いや、薄甘くともチョビチョビ飲みは、虫歯にない易いですよ。

歯ブラシの際は、必ずフッ素の歯磨きペースト頻回につかいましょう。せめてせめて、甘味のある飲物飲んだら、お水飲むか?うがいだけでもしましょう。

定期メンテナンスの折りには、目視だけでなく、このようなレーザーで虫歯を調べられる器械で確認してもらいましょう。


早いうちの虫歯なら削らず済む場合があります。初期の虫歯を
侮ってはもったいないです。

又マスクしてると渇くせいか、飴をなめてる方が増えました。
のど飴と言っても虫歯を増やしてるようなものです。
気をつけて下さいね。

歯も大事な、指一本と同じくご自分のからだの部品です。

お大事に症候群

震災後10年を迎え様々報道される中で、未だお身内が見つからない方、生活もままならない方、声にならない悩みを抱えておられる方など伺うと、日々普通に暮らせ、愚痴こぼしたりわがまま言えてる自分が恥ずかしくなります。

様々な分野で復興が進んでいるようですが、ある基礎研究してる大学の先生が、震災後、放射能の心配あってなかなか農業に復帰できない方たちに、ある植物の育成を進め商品化にこぎつけているテレビを見ました。普段ラボにいる方が、このような積極的な取り組みを推進する姿に感動しました。

震災当時、体育館などの床に、マットも引かれてない床に、被害受けてやむを得ず集う人々を報道で見涙しながら、高齢者を中心に「お大事に症候群」が増えているなどと、ブログに上げさせていただいた私は、今10年経ってとても恥ずかしく思っています。その時、家を壊され、流され、着の身着のまま命だけ助かった方たちの気持ちも考えず、失礼なコラム書いた・・と。
動かないと、体を動かさないと、歩かないと・・動けなくなる「お大事に症候群」になるなど、その身にならないのに随分安直に物言ったものだと大いに反省しています。

たしかに、動かないでいると動けなくなるのは、今「フレイル」と言ってとても危惧されている状況です。ですが、あの未曽有の震災では、命からがら避難所にたどりつくのが精一杯の人々の気持ちをちっとも察していなかった・・と反省しています。

10年経った今、避難所の床に寝るのはどれほど辛かろう・・と、段ボールベッドや様々開発され、先日その担当者が、床に寝ていたのでは、トイレに起きるにしても立ち上がるのが難しかっただろう、ましてやお一人のスペースも満足にない状況で・・と。なので段ボールで頑丈な土台をつくったベッドなら、起き上がるのも、降りるのも楽だし、寝返りも出来る、そうすればトイレにも起きやすくなるし、動くようにもなり、生活不活発病(お大事に症候群)は減るのでは?と言ってらっしゃって、ハッとしました。

この震災を踏まえてさまざま商品開発するには、便利さだけでなく、その当事者皆さんの現状、更に「おもい」を想像し、理解しようと努め、それこそ寄り添わねば絵に描いた餅なのだと知りました。

過去に「お大事に症候群」にならないよう気をつけましょう!等と簡単に言ったわが身を恥じ、その場にならなければわからないことが多いのだと知りました。
同情するのでなく、想像力と思いやりを携えて進めなければならないと心に留めました。震災後10年の今日この頃です。

「あ」を10秒

ひと昔までは想像できませんでしたが、最近新聞の死亡欄に、たびたび「誤嚥性肺炎」と載るようになりました。、

「誤嚥」という言葉も、一般の方もご存じになってきた昨今です。

病気の状況による場合もありますが、やはり喉に限らずお口まわりの筋肉が使われなくなっている現状もあります。歳とると自然と柔らかい・食べやすい食事になりがちですね。ですのでおっつけ食べられなくなっていくのです。

ひと昔前は、ご病人には「お粥」が当たり前でしたが、検証が進んで、お粥でなく「限りなく柔らかく炊いたご飯」が良いと薦められています。

人は食事の前に眼で見て判断するそうで、「お粥」だと噛まなくていいな!とすすってしまうそうです。それで、むせったり、せき込んだりして危険なんですね。

「柔らかく炊いたご飯」でしたらご飯粒が見て取れますから「噛まなくちゃ」と認識するそうです。見た目って大事なのです。

そうなる前に、日ごろの何気ないお口まわりの体操が必要です。よく聞く「ぱ・た・か・ら体操」はまた別にご紹介しますので、先ずは大きくお口を開けて、「あ」を10秒続けていてください。声を出しても無音でもいいですよ。結構きついです。(無理なさない範囲で)

人のいない場所でお願いしますね(笑)すごい顔になりますから。
「あ」を10秒です。

目も自然と開きますから、瞼が下がりがちの予防にもいいかもです。

そうそうコロナ禍で、うがいも大切ですが、うがいには二種類あります。「ゴロゴロうがい」と「クチュクチュうがい」です。喉と口の周りの筋肉使うので、日ごろのストレッチと思ってなさってみて下さい。うがいでむせるようでしたら、くれぐれもお気をつけて。

コロナ前はこうでした・・

コロナ前は、フェイスシールドもキャップもガウンも着けておりませんでしたが、口腔外バキューム置いて、万全を期しておりました。


勿論器具は診療直前にお一人お一人にパックされた滅菌袋を目の前であけ、グローブ、エプロンなども勿論お一人ずつディスポです。
何より患者さん方に、診療前に「うがい手洗いを必ずお願い」し、習慣にしてくださっていた事が、この後のコロナ感染予防のお願いに大きく”寄与”しました。
すべからく患者さんの健康観の高さと意識の高さの賜物でした。積極的なご協力いただけました。感謝致します。

(2020年1月コロナにより、職員全員、グローブ・マスクに加え、ガウン・シールド・ヘアキャップが加わり、お一人終えるごとに、使用キット等すべて従前どおりクラスBの消毒滅菌行き、ユニット・ワゴンおよび周辺は十分な薬液で拭き掃除して、すぐ次の方をお呼びしないように致しました。勿論待合室の本や雑誌も封鎖しました)

 

アルフォンス・デーケン先生のことば

喜び、悲しみ、苦しみを
分かち合う人間関係がないと
イラついたり、むかついたりする

喜びも人に話せば二倍
悲しみも人に話せば二分の一となる
まわりの人は有難い    

           アルフォンス デーケン

コロナ禍でリモートの仕事となり、新入社員でありながらたった一回しか出社せずとも仕事はできているが、精神的にいっぱいいっぱいになっている女子社員のドキュメンタリーを見ました。いいタイミングで、だいぶ年の離れた先輩が気遣って下さり、「一度山形の実家に帰って、そこからリモートで仕事したら?」と言われ、帰省し実家で母の手作り料理を食べ、姉の子供と遊び、生まれた土地の自然に触れ、そうこうしてるうちに生気を取り戻して仕事にもどれた・・と。

そのテレビを見て、このデーケン先生の言葉を思い出しました。生身のコミュニケーションなくとも仕事は出来るようですが、一人暮らしの方・新卒社員などに、言葉かけはぜひ必要です。仕事をこなしているから大丈夫ではないのですね。

どこかのタイミングで、誰かが声がけして、一人でないことを実感いただいたらよろしいですね。

まだまだ続くコロナ対応の毎日。
その黄色信号に気づいて、手を差し伸べ声かけして「みんながいますよ、一人じゃないよ」と伝えましょう。

先ずは、挨拶からですね。
道で会っても、「こんにちは」「いいお天気ですね」
変な人!?と思われてもいいじゃないですか?

お子さんなど、マンションのエレベーターで元気に挨拶してくれますよ。この間は聞くともなく「このバッグね、誕生日にもらったの!」と嬉しそうに自慢してくれました。「アラッそう!ステキね」と言ったらとっても嬉しそうでした・・。

「気をつけて行ってらっしゃい!」こんな感じかな?

このコロナ禍、しんどいのは皆さん一緒ですから。

ロイテリ菌

1998年歯科予防の会が発足してから、当時国立予防研にいらした花田信弘先生には、様々な情報を頂き勉強させていただきました。「むし歯も歯周病も細菌の感染症である」と熊谷崇先生が会発足当時発表し、集まった我々は驚愕したものです。基調講演が、免疫の富田先生でしたから尚びっくりもし「サイトカインストーム」等など、知らない言葉に面食らって、必死に勉強したのもつい先日のことのようです。

花田先生はその後も研究を進められ、お口の中のオーラルフローラ(花畑)という概念も発表され、その後大学に籍を移され研究を続けておられます。

三月のはじめ、テレビの健康番組に懐かしい花田先生を発見!以前よりふっくらされていましたが、この日のテーマは「ロイテリ菌」でした。

数年前から、ロイテリヨーグルトというのが売り出され、「歯周病菌に有効」とのキャッチコピーに飛びついた私ですが、なかなか売ってなくて、近所で買えなくなり途絶えていました。確かメーカーは「オハヨー」です。

今回の番組では、乳酸菌の中でも「ロイテリ菌」が口の中の菌に効果を発揮するとのこと。歯周病菌だけでなく、虫歯菌まで抑制し☆彡、口腔内を正常に保つというのが、今回のトピックのようでした。普通の乳酸菌では歯周病菌は抑えられないんだそうです。

ロイテリ菌は既に2006年スウェーデンでペリオ(歯周病)患者さんに有効との研究があったそうです。

ロイテリ菌が赤ちゃんの口に定着すれば、虫歯は予防できるわけで、赤ちゃんの免疫が未だない頃、お母さんの母乳が有益だそうです。母乳から発見されたんですね。

ロイテリヨーグルトは、噛みながら食べると尚いいそうです(約20秒)。そういえば昔小さい頃牛乳も噛んで飲みなさい!と言われたような・・?やりませんでしたが(笑)

ロイテリヨーグルト、皆様も見つけたらお試しください。なかなかいいお味でした。

大人の虫歯が増えています!

昨今のオーラルケア(虫歯や歯周病の予防)の意識の高まりを受けて、子供たちの虫歯は年々減り続け、虫歯罹患率は一本を切りました。

一方、成人の虫歯は増加傾向で、高齢になるほど顕著です。

実は、昭和50年代半ばの小中高生は、ほぼすべての人が虫歯を経験しています。つまりこの世代、現在40代以上の大人は、このような虫歯の経験から、再び虫歯になるリスクが高いという見方が出来ます。又予防の意識が浸透し歯科医療技術の進歩により、自分の歯を維持できる人が増え、年齢重ねても残存する歯が多くなった今だからこそ!虫歯の予防が不可欠な現状です。

近年特に、大人の虫歯として注目されている「根面う蝕(むし歯)」は、さまざまな要因で歯茎が下がり、歯の根元の象牙質が露出した部分に発生します。象牙質は非常にデリケートで、歯冠部(歯ぐきから上)の表層を覆う、エナメル質に比べて酸にとても弱いのです。加えて根面う蝕は、自分では気づきにくい上、進行しやすく、歯を失う原因になりやすいのです。又、当時の虫歯の経験から、金属などの詰め物が多く、詰めたから安心、虫歯にならないと思っている方がまだまだ多い現状です、

予防のためには、日々の、毎回のブラッシング時に、デンタルフロス・ワンタフトブラシ・歯間ブラシ・適正量(大人なら1450ppmf)のフッ素の歯磨き剤を頻回に正しく使うことです。
昔ながらの横磨きをして歯を削らない事。硬いブラシは使わないこと等です。

そして、その方のお口の中の状況によりますが、予防に通じた歯科衛生士のいる歯科医院で定期メンテナンスを受けることです。

このように、痛くなくとも、不具合がなくともプロのケアをきちんと受け、次の定期ケアまで、日々ご自分でセルフケアの手を抜かない習慣を実行なされば、快適なお口の中をキープできるかと思います。

よく噛んで食べる・・など、お口の中を快適に保つに必要な要件は数々あれど、まずはご自分でご自分のお口の中を面倒見ることです。その際、自分好みでケアグッズを選ばず、
定期ケア受ける歯科医院で、ご自分の口の中に有用なグッズを選んでもらい、楽しんで続けて下さい。気持ちのいいお口の中になると、気分爽快です!

そうしていても、生活環境・ストレス・病気になるなど、お口の状況が大きく変わることが起きます。その際でも、定期メンテナンスしていれば、小さな変化や不都合にまずご自身が気づき、かかりつけの歯科医院や、病気でかかる医師達と連携も出来、口の中に手当てができます。

自分の口の中をご自身が知っていること。
プロのケアとセルフケアで現状把握し、歯を失う速度を遅らせましょう。その為にやることはたくさんあります。ですが、出来ることばかりです。
いかに生活習慣に取り入れるかどうか・・です。

応援してくれる歯科医院を味方につけて、頑張りましょう!

なさればどうにかなります!
やらなければ、歯は失う方向に近づきます。
なさってみて下さい。

ソフトバンク2020・10月全面禁煙!

すばらしいニュースです。

あのソフトバンクが、社員の健康増進の為、2020年10月新社屋への移転をめどに、全国の事業所内の喫煙所を撤廃すると表明しました。あのソフトバンクのこの英断に、大きな拍手を送りたいと思います。それと同時に、ガンの通院治療が必要な社員に対し、治療の為の休暇を設けるとのことです。大きな拍手!

これに先立ち、2019年4月から、プレミアムフライデーの就業時間中!?の喫煙を禁止!10月からは毎週水曜日にも喫煙禁止となるようです。と言うか就業時間中の喫煙があったことが驚きでもありますが・・、この決定には拍手したいと思います。

大和証券グループに続き、野村フォールディングスも・・既に実施しているようですが、ソフトバンクではこの決定とともに、社内にCHO(最高健康責任者)を置いて進めていくようです。

海外に比べ遅きに失した感ありの日本の禁煙対策ですが、こうして有名大企業が決断することによって、多くの会社が続くことを願っております。

禁煙対策とがん罹患社員への応援体制は、例のアフラックに出てらっしゃる岸田さんの活動が、多くの人々を動かしているようです。マギーズ東京の鈴木さん、そのほか芸能人の方等様々な体験者が、ご自分の経験を踏まえ、予防とがん検診を呼びかけています。特に
AYA世代のがん患者さんへは、理解と協力が特に必要です。二人に一人と言われるがんの罹患。自分事としてみんながとらえるようになるといいですね。

禁煙支援・受動喫煙防止をうたう、朝霞中央歯科としては、ソフトバンクの英断に拍手しながら各社が続くことを願い、祈りたいと思います。

「タバコをやめられないあなたが悪いのではありません」→タバコをやめられないのは、脳の依存だからです。医師や専門家を受診することによって、適切な治療が受けられ、禁煙は出来ます。私達歯科医院でもご協力できます。

どうぞ早くタバコとご縁を切って、きれいな空気を味わって下さい。

 

 

COPD

先日12日にアップした「大きな新聞広告」というブログで、COPDでなくなった師匠が、肺気腫の管を鼻に入れながら高座に上がられた写真で、禁煙を呼びかけてらっしゃり、亡くなられてもなおこのように公共に訴えられ、ご立派なことだと拝察しブログに上げさせていただきました。その翌日には新聞に、樹木希林さんとこの師匠が、社会に向かって発信されること自体に、本当に大きな意味がある!という記事がありました。

先日はテレビで、COPDの特集しており、偶々見ることが出来ましたが、やはり今でも530万人の患者数があり、その中でCOPDの治療を受けているのはたった26万人!と。

まずは禁煙ですが、正直医療関係者の中にも、まだまだ喫煙者が居り、率先して啓蒙すべき立場の人達が出来ていない状況です。恥ずかしいことです。禁煙支援せずして「高血圧ですね、心臓の具合が悪いですね・・」と生活習慣に関わらず・踏み込まずして検査と投薬だけのドクターがいらっしゃるのも現実です。その医療関係者がご自分の健康管理せずして、喫煙していては説得力はありません。

例えば糖尿患者さんが、好き放題食べたり飲んだり、運動もしないでいて、糖尿の薬を出したところで意味はありません。

私達歯科医院も、ご自分で自分の口の手入れもしない方に、からだを考えない食生活の方に、いくら口酸っぱく言って、定期メンテナンスに来ていただいて汚れを取っても、それは気休めの一回限りの「掃除」でしかありません。患者さんご自身が日々のホームケアをなさり、生活習慣を見直される。その上で、プロのケア(細菌のコントロールは単なる掃除ではありません)を定期的に受けてこそです。なぜなら生活習慣の上で起こるのが、むし歯・歯周病だからです。喫煙習慣と似ています・・。

喫煙は、ND(ニコチン・ディペンダンス)ニコチン依存症と呼ばれます。ですので改善が可能です。早い対応が必要です。タバコの害に熟知し、禁煙・受動喫煙防止に力を入れている医療機関は未だまだ多くはありませんが、全国に結構居られます。きちんとサポートして下さる医療者を見つけて下さい。

COPDは呼吸が出来なくなる病気ですので、ともかく早い取り組みが大事です。喫煙してる方はもちろん、禁煙された方も是非一度検査を受けてください。できれば呼吸器内科か禁煙治療していますというクリニックを受診ください。

対応できることが沢山あります、改善できることも山ほどあります。要はアンテナ貼って現実をきちんと把握し、サポートするプロの医療者を見つけ、自分の生活習慣を見直す機会になさればよろしいようです。
今一度、生前日野原先生に頂いた言葉をご紹介します。成人病と言っていたのを「生活習慣病」に変更される先鞭切った方でした。

     習慣がつくる

     こころも

     からだも            日野原重明

男性の喫煙率3割切る!

厚労省は9月11日公表の2017年国民健康・栄養調査で、成人男性の喫煙率が初めて3割を切り、29・4%・女性は7・2%。成人全体では17・7%で過去最低になったと報じました。タバコやめるのは大変ですのに、喫煙者にご理解が広まってきたこと、そして禁煙する方が増えてきたこと本当にすばらしいと思います。

当院でも、当初は歯周病に取り組む上で始めた禁煙支援でしたが、それだけではない!と内科的歯科医院(オーラルフィジシアン)の活動通して、歯科医院だからこそ言えること、お伝えしなければならないタバコによる健康被害(特に口腔内)と、ずっと禁煙支援続けて)おります。

今回の調査は20歳以上の男女6600人に「タバコを毎日吸っている」「時々吸う日がある」と答えた割合の算出です。男性では30代・40代が40%位と高く。女性では40歳代が12%と、50代が9%・30代が8%と続きます。若い喫煙者がまだまだ多いのは危惧されます。
喫煙者の内、タバコをやめたいと思う男性は26・1%。女性は39%だったそうです。

過去1カ月以内に受動喫煙の機会があったか?の質問には、飲食店が42・4%と最も多く、遊技場37・3%、路上31・7%。職場30・1%でいずれも3割を超えていたとのこと。
ご存じのように、”受動喫煙の方が更なるリスクがある”のです。飲食店や遊技場は行く人だけですが、路上や職場は空気は選べません。路上は幼児や妊婦さんもいます。空気は誰もが吸いますから、漂うたばこの煙に大きな健康被害があることを認識頂き、喫煙者は今少し気配りを願います。自分の身体も傷め他人にも被害を及ぼすのがタバコです。
禁煙支援している私達ですが、タバコを吸う方のからだを一番に心配しています。

対話する医療

「医療のAI化が進む現代では、患者さんとの対話がより重要になる」孫大輔先生と言う方の本から抜粋です。

2000年代に入ってから、医学教育にコミュニケーションが本格的に導入され、OSCEと言うロールプレー二ングによる実技試験も行われ、一定レベルに到達しないと進級できず、ようやくコミュニケション能力が重視される時代になりました。

こうしたコミュニケーション教育がなされる前と後の世代では、患者さんや医療スタッフへの接し方や基本的なマナーが明らかに違うと言う声が現場から数多く上がっていて、教育の効果が再認識されているようです。

元々日本の医学は実験医学を中心としてきたため、コミュニケーション教育はなく、もっと早くコミュニケーションを学んでいれば、患者さんにより的確に接することが出来たのに・・とこの孫先生でも思われているそうで、学んでいれば、患者さんが何を求めていて、どういう対応が適切なのかを考えられた・・と振り返られています。

今後の医療について、患者さんと医師の関係性がよりフラットに近づいて行くと述べておられます。両者の関係は、昔は医師が良いと考える治療法を一方的に伝えるパターナリスティック・モデルでしたが、その後、患者さんに情報を提供して、詳しく説明するインフォームド・モデルなどが提唱されてきました。今後は、患者さんと医師が対等の立場でお互いの考えを理解しあう形の、デリベラティブ・モデルが潮流となると仰っておられます。

かつて医師は地域コミュニケーションの中に溶け込み、病気を治すだけでなく患者さん一人一人と対話し、病気を抱えながらもより良く生きていくのを支えていましたが、医療の高度化とともに医師は病院に集約されていきました。

しかしこれからは先進医療をAIで行うような時代です。本来医師に求められていた「人が人を診る」部分が、改めて大事になってくると孫先生は述べておられ、人のつながりが健康に及ぼす影響・患者さんの立場から見た理想の医師像・共感力による治療効果などにも言及しています。

耳の老化は、抜け毛だった!?(イヤホン・ヘッドホンご注意)

T たかな→さかな
S しろじ→いちじ
K かとう→さとう
P パック→バック
H 拍手→握手
 
これらは左の言葉を言って、聞こえたのが右の言葉だそ
うで、年配者だけでなく若者にも起きてるそうです。
これらTSKPHは高音域が聞き取りにくいのだそうです

これがいわゆる耳の老化で、耳の奥の蝸牛と呼ばれるカタツムリみたいな
部分に生えた「毛」(0・005ミリ)が抜けるのだそうです。
➀長時間大きな音(80db以上)を聞いたり
②加齢によって抜けたりで、抜けると二度と生えてこないというのですから
大変です。だってこの毛が神経細胞につながってるというのですから。

基準になる80dbで見ると
ゲームセンター 88db
パチンコ    90db
飛行機     77db
掃除機ダイソン 82・4db
ピアノ     80~96db
イヤホン・ヘッドホン なんと!100db超える
これらに時間の長さも関係するようです。

このような現状に、耳鼻科医の先生方が、この10年で15歳から20歳で
イヤホン・ヘッドホンによる難聴が倍増していると警告をはじめました
WHOの発表では、世界中で11億人が該当するようです。

WHOでは たばこ問題・ワクチン対策に次いで、この耳を守る対策を新たに始めました。まずはミュージシャンにイヤホン使うことを推奨しており、
アメリカミネソタ州では。耳栓の配布を義務付け、ヨーロッパのコンサート会場では92db以上のコンサート会場では耳栓を配布し、スイスでは耳栓義務付けだそうです。低音域は体で感じ、高周波はの音はカットするみたいでした。音は最終的に脳で認知するとかで順応を導き出す方法があるとの事でした。

いずれにしても常にイヤホン・ヘッドホン使用は難聴の心配があるので、騒音(聴いてる方は騒音と思ってないかも?)聞いたら最低耳を48時間休ませることと提唱していました。

耳を守るには「サングラスと同じように、耳栓をうまく使って」とライブで有名なキュウソネコカミというグループも、ライブ用耳栓の使用を会場で促してるそうです。耳鼻科医は、新幹線・飛行機に乗る時も耳栓なさるそうです。もっと気軽に耳栓を使い、耳の「毛」を大切にして、難聴予防を訴えていました。電車に乗っても多くの方が、イヤホンとスマホですものね。
二度と生えてこない耳の奥の「毛」を大事にしましょうというより
傷まないように、難聴にならないように、耳を休ませましょう。      

食道の組織 一見正常でも・・・

喫煙・飲酒で遺伝子の異常増  こんな記事を先月新聞で目にしました。
国立がんセンターが確認したそうです。

食道がんのリスクを高める喫煙や飲酒をしている人は、食道の組織が正常にみえても遺伝子の細かい異常が起き始めているそうで、がんになるリスクを発症前に予測することにつながると期待されます。喫煙者やお酒を沢山飲む人はそうでない人に比べ、食道がん発症のリスクは5倍近く高いと報告されています。粘膜が正常でも、DNAの文字がひとつだけ変わる「点突然変異」や遺伝子のスイッチ役の異常が増えていることがわかったそうです。今回の検査を組み合わせれば、がんのリスクの高い人をより正確に見分けられるようになると期待されますと結んでいます。

いろいろわかってきましたが、いずれにしても喫煙はリスク以外の何物でもなく、飲酒も過ぎたるは及ばざるがごとしですね。

復活した「脳の力」・ジル脳科学者のお話

以前の放送を見逃し、しょげていたら偶々深夜に巡りあいました。NHKBSカフェの再放送「脳科学者再生の記録」です。遅い時間でしたがこれもセレンディピティ。ラッキーと見てしまいました。

インタビュアーは、あの中村桂子さん。こちらも科学者ですから相当スゴイ内容でした。でもとてもわかりやすく話されていて、ある意味、患者さん・そのご家族に光明ともいえる番組でした。

主人公ジルは、バリバリの脳科学者。彼女がある日脳卒中になったのです。そのジルが言うには、世話してくれるドクターやナースが
「どのような目で私を見るか?」
「どのような態度で接してくれるか?」
「適切に扱ってくれるか?」  →が患者にエネルギー(生きる力)を
                与えてくれた・・と言うのです。
                脳卒中患者は敏感ですよ!と。

番組見ていて「エーッ」て思いました。脳はわかってたんだと・・。

今現在日本では、自治医大などで、「脳には柔軟性があり、接続ポイントのシナップスが再構築される」という研究が進んでいるそうです。
即ち、脳の回路が作り直される=赤ちゃんと同じように脳卒中の患者さんの脳も再編成される=ダイナミックな修復が行われるということです。すごいことですね。朗報です。

闘病中もジルは、数学者である母が
「出来ないことはくよくよせず
 できることを伸ばそう」と積極的なサポートされたそうです。
著名な脳科学者が、パズルの意味も裏表もわからず、苦戦している画像が流されました。表に絵や色がついてる認識もなかったと。

巷では、脳卒中の患者さんは三年たつとリハビリは天井!?と言われるそうですが、この番組では「頑張る患者さんは三年たっても戻る!」と言ってました。その方の状況にもよるとは思われますが、希望が見えますね。

想像超えて六年目にジルは、一段飛ばしで階段が上がれるようになり
     八年目ついに日常生活に戻れたそうで、今ではステンドグラス
     作りにも励み、視覚的な、芸術性もかなり戻ったそうです

ジルの母は、脳卒中のカギは「意欲」だと伴走を続け、ジルとともに
・脳卒中のリハビリは最初の6か月が大事。
・脳の柔軟性と学習性を信じましょう。努力すれば生活の質は向上する!と
 笑いながら伝えています。

・五感を通して感じる情報を大切にすると、より情報が沢山入ってくるとの経験を経て、積極的に犬を連れて・森などの散歩をしているそうです。

自治医大での研究も、失った記憶や脳を取り戻す研究で、言葉を話すことができるようになる脳の柔軟性に、期待しているようです。

☆出来ないことはくよくよせず、できることを伸ばす

脳卒中から復活したジルからのドキュメンタリーは、ご自身が脳科学者だけに「明るく希望に満ちた」ものでした。

患者さんが、周りで世話するものが「どのような目で見て、どのような態度で接してくれるか・・」に敏感という話は、先日勉強した「ユマニテュード」に通ずるものがあり、「脳も復活するのだ」という深夜の再放送は大きなギフトでした。皆さんがご覧になれる時間の再々放送が望まれます。

認知症 歯周病で症状悪化 1月6日朝日新聞

脳の「ゴミ」増える!

国立長寿医療センター(愛知県大附市)、名古屋市立大学などの研究グループが解明したところ、歯周病菌の毒素がアルツハイマー病の原因とされる脳の「ゴミ」を増やし、認知症の症状を悪化すると英専門誌の電子版に発表掲載された。

認知症の6割を占めるアルツハイマー病は、脳の神経細胞の中にアミロイドβというたんぱく質の「ゴミ」がたまり、神経細胞が徐々に死滅することが原因とされる。

名古屋市立大学(病態生理学)の道川教授によると、歯周病のマウスの脳内では、歯周病菌から出ている毒素や、免疫細胞が細菌を攻撃するために出すいろいろなたんぱく質(サイトカイン)が増えていた。それによって、アミロイドβが作られる量が増えたという。
道川教授は「歯周病の予防や治療で、アルツハイマー病の発症や進行の抑制につながる可能性がある」と話しています。

歯が痛む!? 狭心症の早期発見

年間20万人もいる狭心症の患者さん、心筋梗塞で死亡する方は4万人もいるそうです。

あえてこのブログでお伝えしようと思ったのは、胸の痛みはなく、歯が痛むという初期症状の為、見逃すこともあるというニュースでした。以前から
良く左の奥歯が痛むのがサイン・・と聞いたことはありましたが・・。

2007から2014の急性心筋梗塞から48時間以内に入院した1063人の内、78%は胸の痛みあったものの、なんと”22%の方は全く胸の痛みはなく”心筋梗塞起こされたようでした。

☆歯が痛くなる(関連通と呼びます)→狭心症・心筋梗塞のサインでもあり   
                  ます。

特に毎朝階段の上がり下りで、毎回奥歯が痛む
  散歩中、坂道で毎回背中が痛い      など運動時に起き、再現性
                      ある場合はサインかもです

これらは心臓の周辺にある何本かの神経が脊髄に集まって、刺激が別の神経に移るからで、感じ方を誤解するのです。

奥歯・喉・肩・腕・みぞおち・背中等、左側に多く症状が発生します。
このような関連痛を自覚したときは、油断せず狭心症のサインかも?と
ぜひ受診ください。

☆また症状を感じにくいタイプで「息苦しい」だけというのもあるそうで
 糖尿病の方や、高齢者に多いそうです。糖尿病の方は腎臓機能も落ちてる
 ことが多いのです。
 70歳以上の方・タバコを吸う方は年1回の心臓の検査をお勧めします。

冠攣縮性狭心症という、強い痛みや圧迫感顕著な狭心症もあります。
 これは安静時(深夜・寝てるとき・早朝に40%)に起きるそうで、強い痛みで目が覚めるほどで、寝ている間の突然死もこれだそうです。
喫煙者に多いとのことです。

突然死と言えば、子供の突然死も「受動喫煙のリスクが大きい」と言われています。タバコは吸う人ご自身にも、周りの方にも様々なリスクをもたらします。まず禁煙!です。
喫煙は狭心症・心筋梗塞だけでなくあらゆる病気の引き金となります。
「自分のからだは自分で守る」禁煙は必ずできる有効な予防です。

誤嚥性肺炎は脳に原因があった!

テレビに健康番組様々あるので、とても追いつきませんが、今日は「誤嚥性肺炎」でしたので、急いで帰ってみました。

専門家として登場は、東北大学の佐々木教授。
以前、脳血管障害と口腔ケアでしたか?セミナーでお話伺い、大変興味深かった先生。何しろ、高齢者にラーメン食べていただく時は「必ずコショウを振ってね。それが刺激になるのよ」と笑っちゃうようなことを仰ったので覚えていたのです。なるほど、当時まだ80台だった父に実践すると、コショウのにおいに「いいねェというと同時に、ハックション!」となって、刺激されるに違いないと思ったことでした(笑)。
それから時はながれ、すごい事実が判明したようです。

”サブスタンス P”という、正常に食べ物を飲み込んだり、咳したりできるように神経に働きかける、”神経伝達物質” がわかってきたようです。
サブスタンス=物質という意味 Pはペプチドで、11個のアミノ酸からなる神経ペプチド。感覚の伝達物質で、三叉神経や硬膜の血管にも分布するとか。なので炎症にも関係しています。
通常は、喉や気管の神経の中に蓄えられているが、これが低下すると嚥下や
咳の反射が鈍くなる。神経組織だけでなく、腸管にも分布するようで、血圧降下・唾液分泌・腸にも活性効果あるようです。

そして、この ”サブスタンスP” カプサイシンの唐辛子・黒コショウが増やす食材として注目あびてきました。

逆にサブスタンスPを作れない、無症候性脳梗塞(自覚症状のない)の方に、誤嚥性肺炎やせき込むといった症状がみられ、唐辛子のカプサイシン・黒コショウを食事に取り入れることで、随分改善がみられているという報告でした。
無症候性脳梗塞の20%の方が、このような努力で改善みられ。又高血圧のACE阻害剤がサブスタンスPの分解酵素も阻害するので、ACE阻害剤2年ほど服用の方が、不顕性肺炎を起こしていない・・というデーターも出てきており、高血圧予防が肺炎予防につながってるのでは?と注目されています。

唐辛子は嚥下の見方!!とばかり、蜂蜜の山田養蜂場が初の製品化に成功したようです。

何年も前に、「高齢者がラーメン食べるときに、コショウ入れてあげると
脳に刺激いっていいんですよ!」とおっしゃった佐々木先生が、研究を深められ、このように気軽に・手短に改善できる方法を発表なさるとは、なんだかうれしいニュースでした。唐辛子の刺激は強いですが、黒コショウは粒を買ってその都度グリグリして香り高いすり黒コショウが楽しめます。

この情報スタッフと共有し、患者さん方にお伝えしようと思います。ただ激辛はダメですね。胃に負担になるほどなさいませんように。
なんでも過ぎたるは及ばざるがごとし!です。

 

 

クラッカーサイン

ある雑誌に面白い記事がありました。
冬でなくとも口が乾いてる人が多く、幼児でなくとも口呼吸の人も多いというのです。

・唇が乾いてしょっちゅうリップクリームが離せない方・・

・茶渋・コーヒー・赤ワインなどで歯が着色しやすい方

・話していると、声がかすれる方

・口の中がいつもネバネバしている方

・おせんべいやクッキーが、飲み物なしでは食べにくい方

これらを「クラッカーサイン」と呼んで、いくつか当てはまる方は、一度自分がお口を閉じて「鼻呼吸」しているか?
何か食べる時に、何気に飲み物の助けを得て食べたり飲み込んだりしていないか?振り返ってみてください。きっと気づくことがあると思います。このことは案外重要で、虫歯・歯周病になりやすいだけでなく、今後 飲み込みにトラブル起こしてからだと大変です。

繰り返しになりますが、
・常に口は閉じて鼻で呼吸する
・よく噛んで唾液を出して”ごっくん”する。何か飲みもので流さないで食べる→水洗式咀嚼
「水洗式咀嚼」に慣れてしまうと噛まずにらくーに飲み込む癖がついちゃいますね。 

食事は楽しく・美味しく・口全体使って食べましょう。お口周りの筋肉をよく使うので、「美容」にもいいいことがわかってきました。よく噛むと美味しさ倍増です。

口は見られている!?

まだまだ寒いものの、陽射しは春めいて、桜の話題も飛び交うようになってきました。
あるメーカーさんのサイトに面白いデーターがありました。商品の販促狙ったものかもしれませんが、意外と真実かも?です。

「自分が思ってる以上に口は見られている」と題し、初対面で異性のどこを、最初にチェックしますか?との問いに,

目元 46・2%  口元と歯 43・2%  髪8・2%だったそうです。口元と歯は目元と同じくらい真っ先に目にはいるのですね。

口臭があるなんて論外ですが、当院に通う皆様のように、年に数回プロケア(メンテナンス)を受けられ、後はお家や職場で各々にあったホームケアを徹底されている素晴らしい習慣の方は、自信を持ってお仕事にプライベートに充実した時間をお過ごしと思います。明るい陽射しと共に、ツヤツヤの歯がお口元からこぼれる魅力的な方々が、ますます増えますように。
アメリカ大統領就任式を見ていて、つくづく歯がキレイだなぁ!と思いました。日本ももっともっとお
口元と歯に手間暇かけたらもっと素敵になりますね。だって肌のきめ細かさは世界一なんですから。歯も同じように綺麗にできるはず。いいえ綺麗にしないともったいないですね!

タバコからの脱却 (「毛細血管は」増やすが勝ち!根来秀行著より)

歯科で仕事をしていると、歯周病の管理に重点おいてやっていると、また禁煙支援していると、どうしても歯茎のことが気になります。歯茎はそう毛細血管の集まりです。なので「毛細血管」は増やすが勝ち!という本を見つけると、すぐ買ってしまいました。面白いおもしろい。東大からハーバード大・パリ大とご活躍の先生ですから、旬な情報引き出しいっぱいの根来教授本です。

さて本題 ”タバコからの脱却”です(この本の抗ストレス実習から引用紹介致します)

喫煙する人の多くは、心を鎮めるためにタバコを吸うようですが、言うまでもなく、健康にとっていいことは皆無です。喫煙によって体内でフリーラジカルがつくられますが、タバコ自体にもフリーラジカルが含まれていて、ダブルパンチで毛細血管を酸化させます。また、タバコに含まれる一酸化酸素は、血管の内皮細胞をダイレクトに傷つけ、動脈硬化を促進します。ニコチンは、交感神経を刺激して、血圧や心拍数を上げるだけでなく、血栓を増やします。タバコの本数が多く、喫煙期間が長いほど、動脈硬化のリスクも高まり、タバコを吸う人は吸わない人に比べて、虚血性心疾患や脳卒中、呼吸器疾患や肺がんをはじめとするがんのリスクも高くなります。

タバコにお酒が加わるとさらに最悪です。タバコを吸うと肝臓のエネルギー源である血液の量が減り、仕事量が増します。そこにアルコールの代謝という仕事が加わると肝臓は更に酷使されることに。
日頃は禁煙してるのに「お酒の咳だけ一服」という人も多いようですが、お酒を飲みながらの喫煙によるダメージは、飲まないときの2倍以上に高まるのです。

喫煙は副流煙によって、周りの人の健康も脅かします。受動喫煙者は、心筋梗塞や狭心症で死亡する危険性が1・3~2・7倍にもなることがわかっています。また、親が喫煙者であると、その子供はタバコの煙に慣れ、将来喫煙者になる可能性が高くなるという報告もあります。
誰にとっても、タバコは百害あって一利なし!と心得て、スパッと禁煙を!がんばれ!

どうですか?
2001年から禁煙支援している当院ですが、近々受動喫煙防止法が国会にも上がるようです。健康被害を鑑み、働く方の健康維持という視点からも禁煙は必須と思われます。
し好品を国でとやかく言われたくない・・と言う声も聞かれますが、思った以上にご本人だけでなく、周りへの健康被害が明らかなのです。
当院で禁煙に成功された方が後で決まっていう言葉。「前行ってた店には、もう行かない。だって臭いんだもの・・」つい先日までご自分が吸っていた時には残念ながら気づかなかったのです。タバコをやめてしばらくすると、吸う方のタバコの臭いが鼻につくようになり、以前足しげく通っていた飲みに行くお店がどうも居心地悪く感じるようになるようです。そうなんです。吸ってると気がつかないのです。タバコ臭!!!

怖いのは臭いだけでなく、有害物質もまき散らしている・・と言う事実です。
どうぞ、空気の良いお店で、お酒もお料理も楽しんで下さい。きっともっと美味しく感じるはずです。レッツ・トライ! 応援団はいっぱいいます。早く健康取り戻して下さい。

それに、禁煙してタバコ吸わない方が Cool!ですよ。

妊娠中の歯のケア (子どもの虫歯予防につながる)

妊娠中の女性のからだは様々変化しますが、お口の中も例外でなく、むし歯や歯周病に成りやすい状態です。

妊娠なさると体内でエストラゲンとプロゲステロンという女性ホルモンが多く分泌されるようになり、歯周病の原因菌が実は「女性ホルモンを好んで栄養とする」ので口の中で増えやすくなります。
そうして増えた歯周病菌が早産や低体重児出産につながるという報告もあります。又唾液が少なくなったり、つわりでご気分悪く歯ブラシできないなど、むし歯が出来やすくもなります。

お世話する周りの方のお口の中に虫歯菌があると、子どもの歯が生えてきた時、同じスプーン使ったり、哺乳瓶から、またスキンシップするうち、唾液を介して虫歯菌が移ることがあるので、妊婦さんだけでなく、お世話なさるご家族にもお口のケアが必要です。

ですので、妊婦さんのお口の状態をよくすることは、生まれてくるお子さんのむし歯予防にもつながるのです。第一子を出産後このことを知ったお母さん「上の子供の世話で歯みがきがおろそかになりそうだったが、妊娠中のはみがきの大切さをしって、意識してするようになったら、自分自身も気持ちいいし子供にうつさないで済むから合理的」とおっしゃるお母さんもおられます。

妊婦さんは口内環境や、レントゲン、薬の服用できないなど妊娠中はいろいろ制限があるので、治療には神経を使います。必要な治療は原則5~7か月の安定期に、十分な考慮の上なら診療受けることはできますが、お腹のお子さんが専一ですので、応急処置にとどまることも否めません。ですのでなおさら、妊娠を希望される方は、普段から定期メンテナンスを受け、お口の中をよい状態にしておくことが何より大切です。

随分前ブログにも登場いただきましたが、ご夫妻でメンテナンスに通われていたお二人から、妊娠希望であること。奥様に埋もれた親知らずがあって時々症状がでることの相談を受け、ご夫妻と良くお話しさせて頂きました。出産後はご実家の近くに住む予定で当地を離れることも伺い、奥様の親知らずを抜歯することに合意しました。難しい状況にあった親知らずも難なく処置でき、最小の抗生剤だけで炎症も程なく収まりました。何回か傷口の消毒をし、ケアを続けた数か月後 「ありがとうございました」とご懐妊の喜びの報告を頂き、それからご実家に帰られるまでご夫妻で定期メンテナンスを続け、すばらしいお口の習慣を身につけられて、引っ越されました。しばらくして可愛い男の子とのご家族写真が届き、元気そうでお役に立ってよかったと安堵いたしました。

ですので、今から妊娠をお望みの方は、ご夫婦でお口のチェックを受け、必要な虫歯は最小の処置をして治しておき、お手入れもしてホームケアの習慣を身につけてからでも、遅くはないなぁと感じています。

たったのむし歯のことでしょう? 
今痛くないし・・。
歯のことばっかりやってられませんよ!

こんな言葉を耳にした事もありますが、今、ご夫婦でお仕事しながら子育てする時代。
ご両親が傍にいてみてくださる方ばかりではありません。へたすると、まだまだお若いおじいちゃま・おばあちゃまはそれぞれお仕事している場合もあります。保育園に預けるったって、むし歯があってはみんなとご飯もおやつも頂けません。

歯は本当に大事。
歯の具合いが悪いと思う以上に治療に時間がかかり、何よりストレスです。
それよりお口の中をきれいにするために歯医者に通う! この方がお気持ちが楽です。

どうぞ、妊婦さんでお口のケアしてない方は、体調見て汚れを取りにいらして下さい。
歯周病菌の汚れは女性ホルモンを栄養にして、お口の中で増える一方し、虫歯菌もお子さんに移りますので、きれいにしておいてご損はないですよ。。

 

こどもにお話しする前に (親が病気になった時)

親が病気になった時、子供にどう説明しますか?

・こどもの視点から

  ・お父さん・お母さんはなぜ入院していて、いつおうちに帰れるの?
  ・ぼく・わたしが悪いことしたから病気になったの?
  ・今までどおり触ったり甘えてもいいの?
  ・ぼく・わたしはどうしたらいいの?

・子どもの気持ちに寄り添って

  ・なぜ入院していて、いつうちに帰れるのか?
      具体的なことをお話ししましょう。
       (例)*おなかの痛いところを治してくる
          *手術で悪いところを取ってくる・・などを聞くことにより
           こどもなりに心の準備ができます

  ・誰かが悪いわけではないこと
      特に幼児は、自分のせいで大切な人が病気になったと思いこむことが
      あります。患者さん自身を含め、誰も悪くないことをこどもに伝えること
      で、こうした思い込みや罪悪感を取り払うことが出来ます。

  ・病気のため痛いところ、苦しい時があること
      痛い・痛くない部分を示し、抱っこが無理な時は手を握る、そっと触るなど
      「今まで通りできること」も伝えると、こどもなりに工夫してスキンシップ
      をとれるようになります。

  ・手伝えることを具体的に子どもに伝えること
      こどもなりに、「お父さん・お母さんにしてあげられること」を一生懸命に
      考えています。小さなこと(物をとってもらう、片づけを手伝ってもらうな
      ど)でも、こどもができることを伝えてあげましょう。

*こどもに病気の話をするときに大切なことは、病気になった人の「気持ち」を伝えることです。

時には病気の話より、目の前でがんばってるお父さん・お母さんの思いを知ることの方が、子供の安心感につながることがあります。
病気の話をするときには、「あなたがいてくれるだけでうれしい」「学校や習い事でお友達と楽しく過ごしているのが何よりうれしい」と、必ず伝えて下さい。そうすることで、子どもは安心して、こどもらしい日常生活を送れるようになります。

お父さん・お母さんのケアの輪に子供もしっかり入れた上で、そのことをこどもに伝えましょう。そうすることで、こどもの自尊心や達成感、思いやりの心がより大きくなります。  以上、がんセンター よろず相談より引用

たまたま来院の患者さん(保育園の園長先生)とこのパンフレットについてお話ししました。実際親御さんが病気で入院・手術という家庭も少なからずあって、こどもたちへの対応には苦慮していますが、この内容はいいですね・・と一部お持ちになりました。いろいろな方々と連携しあい、知恵を出し合うことが必要ですね。少しでも子供の不安が払しょくできれば幸いです。

 

フレイルとサルコペニアについて(ダイジェスト)

フレイル

開業30年たつと、お通いの患者さん方も歳を重ねられながらメンテナンスに通われるようになりました。それでも2階にある当院にいらっしゃれるのですから、お元気でらっしゃいます。自宅でのお手入れもよろしく、定期メンテナンスも欠かさないのでお歳にしてはお元気な方ばかりです。お口の手入れが功を奏していると思われうれしいです。

           歳重ね丸くなるより固くなる
           診断は昔過労で今加齢
           デパ地下にあること知ったグルメ旅

                   全国老人福祉施設協議会の「還暦川柳」の収録作です

年齢とともに衰え行くのはいかんともしがたい状態、歳をとり、筋力や活力が低下した状態を「フレイル」というそうです。もろさ・はかなさ・弱さを意味するとか。いっとき言われた「脆弱化」をわかりやすくいったものでしょうか?それにしても悲しくなる言葉ばかりです・・。
日本老年医学会は「健康と病気の中間的な段階をフレイルと呼ぶ」ことにし、これをそのまま放っておくと、介護が必要になる状態で、「疲れやすくなる」「歩くのが遅くなる」「体重が減る」といった要件が三つ重なると認定されるそうです。ただ元に戻らないわけでなく、早めに気づいて栄養とったり、ストレッチなどの運動したりして回復も可能とのこと。フレイルという言葉によって予防意識が高まって、要介護のお年寄りが減ることを目指すというものの、広まりそうもないですねこの言葉。馴染みなさ過ぎ、いかにもお役所の発想かな・・。 英語のスペルからとったことはわかりますが・・。
ともかく予防に効果的なもののひとつはタンパク質ですが、お肉でなくとも美味しくよく噛めて食べられれば、よく吸収されからだは喜び元気でいられます。工夫と心の持ちようも大事ですね。いずれにしても、アンテナ広く高く張って、いいと思うことは積極的にやって行く、好奇心というか気持ちの若々しさを保つことではないでしょうか?
昔アルフォンス・デーケンさんに頂いた言葉「にもかかわらず笑う」と同じように「にもかかわらず、前を向いてあきらめない」気持ちを維持することでしょうか?人との接触もなくなると家に閉じこもりがちですので、隣近所で声かけあう、こんな些細なことが大事かもしれません。一番悲惨で悲しいことは「孤独」と感じることです。お声かけ合って、元気の交換しましょう。「いいお天気ですね」「昨日はスゴイ雨でしたね」「紫陽花がきれいですね」「新しいスーパーが出来ましたよ」「お足元気をつけて」「帽子よくお似合いですね」。ちょっとした一言が元気につながるかもしれませんね。

サルコぺニアってどんな病気

「サルコぺニア」 この言葉を最近よく聞くようになりました。高齢化が進む中で、要介護や寝たきりの要因として今もっとも注目されています。サルコぺニアとはギリシャ語で「肉」「筋肉」を表す sarco と「減少」「消失」を意味する peniaを組み合わせた「筋肉の減少」という意味だそうです。
広義のサルコぺニアは加齢によるものなので65歳以上の4〜5人に一人、80歳以上では2人に一人がサルコぺニアになっているという報告があるそうです。サルコぺニアは病気一歩手前の状態、結構深刻な健康問題とされ、寝たきりにつながるといわれます。
以前このブログで 「フレイル」(虚弱)という言葉をご紹介しました。今はどうにか日常生活を行えている、いわば”病気の一歩手前”の状態を言います。要介護状態へは、フレイルを経て進むことが多いと考えられています。このようにサルコぺニアになると体が動きにくくなり活動量が減ります。活動量が減ると食欲が低下し、低栄養となります。
低栄養とは健康な体を維持するために必要な栄養(エネルギーやたんぱく質)が不足している状態のこと。低栄養になるとサルコぺニアがさらに進行します。つまりサルコぺニアがサルコぺニアを加速させるという悪循環を引き起こしてしまうらしいのです。以前、ライフプランニングセンターの道場先生に、脆弱化のスパイラルと教えていただきました。そのことに似ています。
私事ですが、93歳で倒れ幸運にも復活した父が全くそのとうりです。関心持ってこのフレイルとサルコぺニア勉強しながらお伝えしていこうと思います。

サルコぺニア2

前回の続きです。
高齢化が進む中で、要介護や寝たきりの原因として今もっとも注目されている”サルコぺニア”は加齢などによる筋肉量減少で誰にでも起こりうる症状です。特に足の筋肉が減少するとちょっとした段差にもつまずき、転倒しやすくなります。
60歳代になると20歳の時と比べて一般的に腕の筋肉量は10〜15%。足の筋肉ん量は40%も落ちるそうです。サルコぺニアの人は」今はどうにか日常生活を行えている、いわば”病気の一歩手前”の状態なのです。この状態をフレイル(虚弱)と言います。この段階で、あるいはその前に筋肉トレーニングや栄養改善を行えば通常の生活に戻ることが可能になります。一般にはロコもの方が言葉としての認知度は高いのですが、ロコモの方はサルコぺニアになっている可能性が高いと考えられます。
又筋肉の減少というと、痩せた人を思い浮かべますが、サルコぺニア肥満も話題です。筋肉量の減少に加えて志望が蓄積してイル状態です。サルコぺニアに該当し、なお且つBMI25以上の人を指します。小太りといった感じですが、このサルコぺニア肥満になると、糖尿病のリスク19倍、女性は高血圧のリスク約2倍になるという報告があります。
ところがサルコぺニアはまだ「保険病名」として認められておらず、検査を行っている医療機関はほとんどありません。食事指導も低栄養を引き起こさないような「リハ栄養」という新たな考えの指導が必要です。

・筋肉量のチェックには
①握力計を使う
②横断歩道を青信号で渡り切れるかどうか
③指輪っかテスト(簡易な筋肉量テスト)があります。両手の親指と人差し指で、ふくらはぎのもっとも太い部分を囲みます。

指がくっつかない人  サルコぺニアの可能性低い
指がぴったりくっつく サルコぺニアの可能性あり
指が重なってしまう  サルコぺニアの可能性高い だそうです。やってみて下さい

・サルコぺニアの予防・改善

①筋肉トレーニング・・と言ってもお家で出来そうです

・ハーフスクワット 椅子に座って123数え立ち上がって123ゆっくり元に戻る
・爪先立ち 腰巾に足を開き背筋伸ばして123でかかとをあげ、123で元に戻る
・ももあげ 椅子に座り背筋を伸ばし椅子の座面を両手でツ゚k差観123と片足の膝をゆっくりと引き上げる。123と声出しながら元に戻る

②筋肉の材料となるたんぱく質の摂取です。肉・魚・乳製品・大豆製品です
③禁煙です。 詳しいメカニズムはまだ完全ではありませんが。喫煙者はサルコぺニアに

なりやすいとという研究結果が多く報告されています
いずれにしても生活の質を落とさないためにも「病気になる前の元気な状態に戻る」ため
にも、過度の安静や低栄養は好ましくありません。この点の改善の為、管理栄養士の奮起
が望まれます。医師・歯科医師・看護師・管理栄養士・歯科衛生士・理学療法士・言語療法士等
皆さんとの連携が望まれるところです。

まだ自力で戻れる崖っぷち状態の悪循環 それがフレイル

寝たきりになりたい人なんていないと思います。そうなってしまう確率を、自力で下げる方法があることご存じですか?
frailtyこのコーナーで何度も取り上げているフレイル。ひとたびフレイルの状態になると図のようにどんどん衰えていく悪循環になり、容易なきっかけで取り返しのつかないことになります。
ブログで何度もご紹介済みですが図の真ん中にある言葉。サルコぺニア。「筋肉量がへって筋力か身体機能が落ちている状態」を指し”フレイルの中核を占める状態”です。悪循環を注意深く見て頂くと、活動度の低下と食欲・摂取量の低下があることに気づくでしょう。「運動しない・栄養的にも十分な食事をしない」ということだそうです。この循環は図の方向に回るだけでなく、ご本人の努力次第では逆方向にまわすことも十分可能だそうです。
と言うのはどんなに高齢であっても、適切に運動すれば筋肉は増え、筋力も上がるそうです。筋肉の材料、すなわち食事が欠乏しているとせっかくの運動が無駄どころか毒になる可能性もあるようです。お食事が大切です。
ここでいう「運動」とは?特別なものでなく誰でも使える運動メニューなのです。きわめてシンプル。毎日のウォーキングで、歩数を一か月に一割ずつ増やしていく、これだけでいいそうです。騙されたと思って、やってみてください。もし上限を決めなければ、一年後には今の約3倍歩いている計算になるそうです。下記のもう一つの表をご覧下さい。

※英語ではfrailty(フレイルティ)ですが、日本老年医学会では「フレイル」と
呼ぶことを提唱しています。

要介護の原因疾患 (上位5つ 平成25年国民生活基礎調査より)
1脳卒中   21・7%
2認知症   21・4%
3高齢による衰弱  12・6%
4転倒・骨折    10・9%
5関節疾患    6・8%→このうち3・4・5は「フレイル」から容易に移行します。

こんな言い方もなんですが、”手厚い介護は、助けてもらう瞬間は嬉しいが、虚弱の人が自立にもどるチャンスを奪い、虚弱や要介護の期間を長期化する。介護に頼り過ぎない生活を目指せば、ピンピンころり型で老いて行く可能性が高いという福祉からの見方もある事を付記致します。
よく言われる”お大事に症候群”かもしれません。理論的にはわかりますが、独居のお年寄りもいらっしゃるわけで、難しい問題を含すんでいますが、日常のちょっとしたことで、身体能力を維持可能だとわかってきたということです。やるかやらないか。少しでも早く気づくか放っておくかで、ずいぶん違ってくる事がわかってきたようなので、お伝えしました。(以下の図は順天堂医院院内ニュースより引用)

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①オーラル・フレイルを予防して健康長寿を目指しましょう!

昨日届いた、日歯広報(所属する日本歯科医師会広報)に上記件名「オーラル・フレイル」の文字が。先日3月26日開催の理事会で新たな考えとして示された・・とあり本当にうれしくなりました。
当ブログでも、医科からの発信を受けて、今年初めから「フレイル」「サルコぺニア」について何度か書かせて頂きましたので、いずれ歯科でも動きがあると目論んでおりました

良かったぁ!
からだの健康寿命を言う時に、まずお口から!と思っていたので、これで医科との連携が少しでも進めば嬉しいですね。そしてもっと国民に向かってこのことが広く伝わるようにしないとなりません。その時になってから慌てても、なかなか難しいです。
今は小さい時、子供のころから「食べること」「からだを作る食の事」を伝えなければならないとつくづく思っているので、あちこちでこのような動き歓迎です。まず、歯科医院の多くが治療だけでなく、お口の役割をもっともっと伝えて、「いい人生につながるお口の大切さ」を担って行ければと思います。日歯のこの提言大賛成!

フレイル予防 歯の噛み合わせ大切

歯科医師会のオーラルフレイル提案もあり、心強くなってきました。当ブログでは、数回にわたりフレイル・サルコぺニアをお伝えしていますが、もう一度あらためて書きます。

高齢になり軽い病気やケガがきっかけとなって、急激に体力が衰え、介護が必要になったりします。要介護と健康の中間にある状態を、2014年に日本老年医学会の提言によれば、75歳以上の多くはこの状態にあるとしています。
加齢と共に筋力が衰えた状態を「サルコぺニア」とよび、これに認知機能障害やうつなどの心の問題、一人暮らし、経済的問題などが加わると「フレイルになりやすい」と言われます。日本には統一基準がまだないのですが、米国老年医学会の評価法「フレイル」と呼び

・一年で4キロ以上体重が減った
・疲れやすくなった
・握力の低下
・歩行速度が秒速1メートル未満
・身体の活動性の低下
の5つのうち3つに該当するとフレイルとしています

日本では国立長寿医療研究センターの調査解析によれば、熟睡感がなく目覚めの悪い人・奥歯で噛めない人・地域活動しない人はそうでない人に比べ、フレイルになりやすかったとのことです。
しかし適切な対策さえとれば健康な状態に戻る可能性はあり、寝たきりになるのを遅らせることを知ってほしいと伝えています。

そのほか大事なことは大きな大げさな運動でなくとも
・横になったままグーチョキパーと足の指を動かしたり
・背伸びをしたり
・家事や歯みがきの際、かかとをあげたり下したり・・
・三度の食事でタンパク質をしっかりとること     そして

★奥歯でしっかり噛めるようお口の中を整えておくことです
奥歯でかみ合わせが出来ないと、咀嚼に必要な筋肉が減っていってしまい、軟らかいもの・食べやすいものばかり食べていると、口の周りの筋肉が衰えて、本当に食べられなくなります。無理のない範囲で、シャキシャキ・サクサクと言った食感の生野菜なども召し上がると、意外と食欲出たり、楽しいものです。
手のひらを頬にあて、奥歯で噛み合わせ、頬の筋肉が動くかどうか、確かめて下さい。お口の周りの筋肉が働いてくれるかどうか、噛むだけでなくゴックンと飲み込む時にも筋肉が必要です。

高齢者の中には、びっくりするほどお元気な方もおられ、そのような方には、年配者が集まる場などで、指導役を任せる取組みも始まっているようです。助け助けられの意義を最大限生かすには、一人でも多くの方が新しい知識を持ち、気づき合うことだと思います。
誰もが迎える「老い」。みじめな思いが少しでもヘリ、生活の質が少しでも維持できて、「ありがとう・おかげさま が行き交う世の中」になるといいですね。理想かもしれませんが、やる意味はあるようです。ちょっとずつでも・・。

②オーラル・フレイルを予防して、健康長寿を目指しましょう(日本歯科医師会)

先日このブログで、日本歯科医師会のオーラルフレイルへの取り組みをご案内しました。さらにマスメディアなどを通じて、多くの国民に伝えていくことになったようです。

歯周病の治療や歯を失ったときの治療を受けるのはもちろんのこと、「滑舌の衰え」「食べこぼし」「わずかのむせ」「噛めない食品が増える」などのささいな口腔機能の低下を軽視しないことが大切です。このわずかな口の衰えは、身体の衰えと大きくかかわっています。
日本歯科医師会は、「8020運動」に加え、ここにオーラル・フレイルの予防という新たな考え方を示し、健康長寿をサポートしてまいります・・とあります。

これからもこのブログで、お口の中に定まらず、皆さんのおからだ全体にお役に立つ情報をご案内していきたいと思います。

今日は本当に春らしい暑いくらいの陽気となりました。まだ4月ですが、紫外線は相当強いようです。外に出るときには、サングラス・帽子などで予防いただき、いつでも取れる水分も携帯ください。
そうそう近所の内科の先生から伺ったことですが、「モーラステープ」というパップ剤張った方が、日光を浴びて湿疹出る方が散見されてるようです。日光疹の既往なくともご注意ください。

タバコをやめた瞬間に (こんなにいいことが増えます)

20分    血圧が下り始め、脈もゆったりに。
        手足の温度が正常にもどり、血流がよみがえる

8時間   血液中の一酸化酸素が正常になり、酸素濃度が上昇し正常になる

24時間  心臓発作を起こす可能性が少なくなる

48時間  食べ物の味が良くわかるようになり、においにも敏感となる

2週~3か月 血行が良くなり、肺機能が改善する。歩行が楽になる

1~9か月 咳や息切れが改善する

10年   肺がんにかかる危険率が喫煙者の十分の一になる
     (口腔がん・食道がんの危険率も低下する)

15年  心臓病にかかる危険率が吸ってない人とほぼ同じになる

            アメリカの肺がん協会データーより抜粋
            SGセンター薬剤師 中垣繁監修リーフレットより

瞬時にいいことがありますので、「いまさら~」と思わず、次の一本に火をつける前に
おいしいお茶(今は様々な種類のおいしいお茶がありますよ)やお水飲んで、ニコチンを
体から排出してください。そうこうしてるうちに、”脳の一日●●本分のニコチンがなくてもよくなり” 減煙から禁煙 と成功なさると思います。

決して吸ってる方の「意志が弱いのでタバコやめられない」ではありません。
脳がニコチンの量を記憶して依存してるだけです。
応援しますので頑張ってみてください。必ず禁煙できます!

雪原の白ウサギを探すようなもの(再掲載)

医療の世界では○○認定医が大流行ですが、「マンモによる乳がん読影認定医試験」というのがテレビで紹介されていました。芸能人の乳がんの告白などから、検査はしてても・・という風潮を踏まえ放送されたと思われます。よい番組でしたのでお知らせします。

マンモグラフィー検査は、検査自体が患者にはかなりつらいので、エコーで済ましてしまう人も多いようですが、エコーもマンモも両方必要だというのが大方の見方です。エコーはばらつきが多く、観るドクターの技量に左右されるので単独では判断できない。技術・知識・集中力がものをいうそうです。当院の院長も常日頃言っていますが、「画像は読影が命」と。正しく撮影されたものを慎重かつ精密な読影には相当な技量を要するものです

私事ですが、かの昔ある専門病院のドクターは、放射線専門医が読影し報告してきたものを、主治医がさらに拡大鏡を近づけてみて、今度は石灰化の小さな粒の間隔を図って記録判断くださいました。今の時代はずいぶん違うと思われますが、基本的に見る目があるのとないのでは雲泥の差です。

この日の番組で紹介されたこの認定医試験。合格率は60%だそうです。決められた時間に100枚だったでしょうか?マンモの読影を強いられみなさん真剣そのものでした。対象は医師と放射線技師です。私たち女性のために頑張っていただきたいですね。このような医療現場での研鑽の裏で、乳がん検診30%という低さも問題です。先生方も頑張ってくださってるんですから、積極的に乳がん検診受けたいものです。

ですので乳がん検診は、医師や技師の技量が勝負。発見できるドクター・発見できないドクターがいるとはっきり言っておりました。マンモグラフィーによる乳がんの読影は
「雪原の白ウサギを探すよう」とはこのようなことを指しているのですね。私たち患者側も医師の技量を見抜くくらいの患者でありたいものです。なんでも”お任せにしない”ことですね。大切な自分の身体。大切なそれぞれのパーツ。かけがえのないものです。賢い患者にならないと・・。

水洗式咀嚼!?  (岡山大学・小児歯科岡崎先生より)

今注目の、また唾液の話です。   

”唾液” 文字通り 口から垂れる液です

   ”よだれ”も 唾液が余って垂れるから ”余垂れ(よだれ)”というらしいです。

岡崎先生によれば
  以前は、子供が口を開けると唾液が沢山出てきて、防湿の為にラバーダムというものをつけた。それでも横から漏れ出すので、その下に排唾管挿入して治療した。ビショビショに唾液出る子供が多かったので、正直治療する方にしてみれば、唾液は厄介者だった。

ところが、最近の子供は、口を開けていても唾液(つば)がたまらない。おかげで治療はとても楽になったが、そうも言っていられない。どう考えてもこれはおかしい。どうして!?

一つに食生活の変化を上げておられ、特に

  常に水やお茶など飲み物を飲みながら食べている。流し込みながら食べているので
  これを”流し込み食べ” =水洗式咀嚼 と呼んでいるんですよ。唾液でなくなります

  昭和30年代まで、食事中にお茶飲むと「行儀悪い」と言われたものです。調べたら
  サザエさんの漫画にも、食卓に”湯のみ”は置かれておらず、お茶は食事が終わったら
  みんなで飲むものだったと記憶しています。
  今はファミレスでも、席につくとまず水を持ってきます。

  マウスの実験でも、水分の多いエサを与えると、耳下腺・顎下腺の発達が悪かったそ
  うです。
  同じことが、いま私達の子供たちに起こってるのではないだろうか?と案じてらっし
  ゃいます。

そういえば・・と自分でも小さい頃を思い出すと、いまよりもっともっと「よく噛みなさい」と言われるまでもなく、噛み応えの多い食事があったように記憶しています。おかげで、「良い食材を味で覚えたせいか?」今どこへ行っても、何を食べても美味しく味わえ
お店の方とも食材談義も事欠きませんし、友人同士で食事をしても、豊かな食材で育った幸せは何事にも代えがたい・・と親に感謝するばかりです。

お仕事もつお母さんも増えてきて大変だと思いますが、食事の経験は生活習慣として、大きく響きます。
どうかこの岡崎先生のご指摘に耳を傾け、親御さんもご一緒になさって下さい。お母さん方もお若くても、どんどん唾液は減ります。お子さんとご一緒に、お食事時の水分の取り方をちょっと工夫されて、唾液が出るように思い切ってトライしてみましょう。お水・お茶などをお供にせずとも、良く噛めば必ず唾液は出ます。やらなければ出ません。唾液でなくなるばかりでなく、飲み込み困難になります。

唾液が少ないと虫歯も俄然増えます。
知らないでいて不自由になるのは、もったいないですね。

 

 

 

 

 

サルのむし歯に思う

allある動物園のリス猿(小さいですね)の右目の下が、プクンと腫れて見るからに痛そう!獣医さんが診たところ虫歯が進んでいて、歯の根のところを切開して腫れは引いたそうです。最近お客様からお菓子の投げ入れがあり、ついサルたちも口にしてしまうようです。 人間もサルも一度甘いものを口にしてしまうと、美味しいものに目がなくなっちゃいますものね。

本来サルは、自然の食べ物をよく噛んで食べ、唾液を出して洗い流しているとのこと。今人間に言われていることと同じですね。 日光の猿軍団も人間のものを頻繁に食べるようになって、同じように虫歯に悩まされているとか・・・。 本来野生動物は”飢えとの戦いなんです” と解説された言葉が、人間にも同じだなぁと つくづく感じいったことでした。

人間の方は ”いつでもどこでも何でも手に入るようになり” お腹すいたらちょっと食べしてるうちに、きちんと食事をとらない子ども達も増えてきているようで、 ”好きなものだけドカ食いするなど”「飽食の栄養失調」と言われて久しい人間への警鐘と似たところがあります。

20年も前の話ですが大阪の片山恒夫先生から教えられて手にした「食生活と身体の退化」未開人の食事と近代食・その影響の比較研究 W,A, Priceには、開発が進みそれに伴って持ち込まれる先進国のし好品(砂糖の入ったお菓子など)で、原住民の歯が虫歯になって行く過程が示されていました。その本の強烈な内容を思い出しました。

習慣は人がつくる 心もからだも (日野原重明)

あなたのからだは、あなたの食べたもので出来ている

まさに私達は、口にするものによって大きな影響を受けています。食べるものによって 病気がつくられてしまうことを心しなくてはなりませんね。 (下記の写真は 上記にご案内したプライスの赤本
表紙と、開発が進むことにより原住民に増えた虫歯の画像です)

2016/ 4/ 8 16:21 2016/ 4/ 8 16:21

鼻水だけでも医者に行く? (細谷亮太さんのお話しより)

元聖路加国際病院・小児科部長の細谷亮太先生は、子どもに対する姿勢とお気持ちの大きさに圧倒され、又ごくごく自然に子供をとらえて、丈夫な子供に育ってほしいというお気持ちにあふれていらっしゃるので、ついお書きになったものに目がいってしまいます。

この新聞記事も ★「食う寝る遊ぶ」が出来れば平気★ と副題がついています。そして

健康とは、何でしょうか?私が子供の頃、日本はまだ貧しく子供はみんな、鼻水を垂らして遊んでいましたが、今のお父さん、お母さんの中には、「鼻水が出たら医者に診てもらわないといけない」と、子どもを病院に連れてくる人がいます。
でも、”食う、寝る、遊ぶが出来ていたら人間は大丈夫です”。食欲がちゃんとあり、すやすや寝られて、機嫌よく遊び、熱もなければ、病気ではないんですよ。

小児科の外来は、危ない場所です。インフルエンザの子供や、水疱瘡の子供がいる可能性もあったり、お父さんお母さんの安心のためだけに、危ない場所にこどもを連れて行くのはやめておいた方が良いのです。ただし子供が幼いうちは特に、小児科の専門医をかかりつけにして置き、いろいろ相談できる関係つくりをしておくと安心です。医者を次々と変える「ドクター―ショッピング」はお勧めできないので、お医者さんが医学的なことはもちろん親よりよく知ってるわけですが、よい関係をつくって、子どもの症状の急変に相談できるようにしておくことが大切です。医者の判断だけに限らず、「どうもおかしい」「ただ事じゃない」と気づけることが、とても大切です。
と上手なかかり方を提案していました。

大事に至ったらどうしようと親だったら思うのは当然ですが、この細谷さんのお話し伺うと,本来人間って強いものなんですね。ただし「食う・寝る・遊ぶ」が出来てれば平気と
いう細谷先生の言葉を頭に置いて・・ですが。
子供を思えばこその細谷先生のお考え、参考になればとご紹介いたしました。

 

 

 

朝食抜くと脳出血のリスク3割増

朝食を抜くことが多い人は、毎日食べる人に比べて脳出血のリスクが3割以上高まるとの調査結果を、国立がんセターなどの研究チームが発表した。(2月5日付け新聞)
8県の男女約8万人(45歳から74歳)を平均で13年間追跡した。その間、脳卒中(脳梗塞・脳出血・くも膜下出血)を発症した3772人と、虚血性心疾患(心筋梗塞・急性心臓死)を発症した870人について、朝食との関連を調べた結果、

「朝食を週に0~2回」は脳出血を起こすリスクが1・36倍・脳卒中全体では1・18倍高かった。心疾患では優位差は見られなかった。

チームによると、朝食を抜くと空腹によるストレスなどで、血圧が上がることが知られている。高血圧は脳出血の大きな要因で、中でも早朝の血圧上昇がリスクを高めるという。解析した阪大・公衆衛生教授・磯博康さんは「そうした背景が脳卒中を引き起こす原因につながってる可能性がある」と指摘しています。

当院でも朝食抜きの方に伺うと、夜遅いので食べないとか、朝食べると電車に乗って気持ち悪い!?とかいろいろおっしゃいますが、朝起きてネバネバのお口を手入れ後、ヨーグルトにバナナでも、スープにパンでもいいので、何かしら召し上がって体にエンジンかけてくださいと申し上げています。朝食抜くと、糖尿病のリスクも上がるので是非召し上がってと、唾液検査などしながらお話しします。食事することは、その方の体を作ることですが、歯科的に言うとお口の掃除と言っては何ですが→噛む(咀嚼する)ことは、脳にも歯にも歯茎にも、さらに申し上げれば、「心」にも大切なのです。

ですから、病気を呼ばないために、朝起きたら、カーテン開けて部屋に光を取り込み、
脳を起こして、朝ごはん召し上がってください。少しづつ召し上がってみるうちに、その方の朝ごはんスタイルができて、一日がスタートするようになることを祈っています。

乳ガン専門医から

年一回指定された乳ガンの精密検査と診察に行ってきました。検査なのに行くまで気の重いことと言ったら!それでも都内に住んでいる35の時から、良い先生に恵まれつつ今日まで来ました。

芸能人や有名人の乳がん報道に外来は沢山の患者さんでした。幸い私は今回もパスでしたが、主治医である女医先生と骨粗鬆症の薬の話などしながら、当院の取り組みHPに情報載せたことを、連携有りがたいわぁ!と仰って下さり、添付の図も使って宜しいと下さいました。

私も初めて知りましたが「炎症性乳ガン」と言うもので、突然同心円描いたように赤くなり、皮膚は夏ミカンのようになるそうで片方だけだそうです。こんな時は直ぐ受診してほしい、放って置かずにね。是非そちらのHPで広めて下さればとラフスケッチ下さいました。

ガン検診は行くまで気が重いけれど、後で後悔は残念なので、毎日のお風呂上がりの自己チェックと専門医による定期検診受けましょう。丁度blogに”雪原で白兎を探すようなもの”というマンモやエコーの読影の難しさを書かせていただいた直後だけに、女医さんの
きっぱりした言葉はとても有り難く思いました。早ければやれること沢山あるのよ!の助言には女性の大切な乳房失わせたくないと言うあったかいお気持ちを感じました。

皆さんも乳ガン検診受けましょう。今は女医さんも沢山おられます。乳がん検診怖いより、受けないでいるほうが怖いです。案ずるより産むが易し。ぜひ受けましょう。

 

2016/ 2/ 9 15:45

 

美しい死

資料整理していたら、大事なコピーが見つかりました。当時いつもバックにしのばせていたのですが、歯科予防の集まり・熊谷崇先生(日吉歯科診療所)主催の会に出向いた折、熊谷先生がこの同じ記事をスクリーンに大写しにされ、同じ思いでいらしたことが嬉しかったのを覚えています。今でも十分通ずる良い記事なので、ご紹介いたします。

「美しい死であったと感じました」ガンでなくなった先輩学者の病理解剖に立ち会ったとき感想を求められ、思わず口をついて出た言葉だったという。「なぜ美しいと表現したのか。自問自答しました」こんな切りだしで始まった森亘日本医学会長(元東大学長)の話は味わいがあった。先日、東京で催された日本医師会創立50周年記念大会での「美しい死。品位ある医療の、一つの結果」と題する特別講演である。

森さんは病理学が専門。「優に千を超える」解剖の体験をもとに「必要にして十分な治療を施された遺体には、それらが見事に反映し、それなりの美しさが感じられる」という。
なぜか。「その疾患の結末としてべく起こるべくして起こった変化の集まりであり、大きな修飾は感じられない」からで、「節度ある医療であり、品位ある医療である」。
逆に「脳死状態に陥った後も長く心拍動、呼吸を保ち、脳や脊髄が融解しつくすまでに至った患者の病理解剖所見は、美しいとは映らない」とも。
「節度ある医療は、知識、教養、品位を併せ持った医師によって初めて下しうる。今日の医師にはこうした高度の素質が求められる」と訴えた。

さらに、言外に一部医師の過剰診療を批判して、「医師に与えられている大きな裁量権は、良識を欠く行使の下に置かれるならば、やがて取り上げられてしまう」と警告した。講演は、制度改革や医療界を心配する心情にあふれ、「医師には、医学的力量とともに人間的教養と品位が求められている。このことを、ぜひ後輩たちにおしえてほしい」と結ばれた。演壇を降りた森さんに「感銘を受けました」という声が寄せられていた。 
          朝日新聞 「窓」論説委員室から 平成9年11月7日号

18年経った今でも、心突き動かされる文章です。
そして、熊谷崇先生が新しい歯科の会を立ち上げた時「本来虫歯・歯周病は稀な病気である」とおっしゃったこと。事が起こってから修復処置をするのが歯科ではなく、そうならない為にお口の中のバイオフィルム(原因菌の汚れ)の破壊と除去=取り除いてよい状態にすること が大事であると予防の会を立ち上げたコンセプトに通ずるものがあって、歯科としての新しい取り組みの必要性と共に、なおのこと森先生のお話しに感銘を覚え共感したことでした。古い記事ではございますが、紹介させていただきました。こうして時間が経っても読むたびに、心に重く響き新たな気持ちにさせて頂けます。

 

スメハラ

先日日吉歯科の熊谷先生先生の研修に行ってきましたが、まだまだ会合などに行くと「何とも言えない口臭?タバコ臭?ひどいんだよね。よく本人平気でいられるよ・・」と憤慨してらっしゃいました。私達も実際電車に乗ったりして、お隣の男性が”あくび”でもしようものなら、「ウッ」と息止めることがあります。独特の口臭。歯科のメンテナンス受けてるの?と聞きたくなります。

若い方でも顔や髪形に時間とお金かけてるのに、口開くと「エッ」という方も散見します。最近ではこのような、まわりに迷惑かけるようなにおいを発することを「スメハラ」
「スメルハラスメント」というそうです。

定年退職されたお父さんが家にいるようになると、口臭ひどくてイヤだから外出するの・・とおっしゃる奥方の理由は別(単なる言い訳)だと思いますけれど・・。いずれにしても口臭などないように、ホームケアと歯科医院で定期的に受けるプロケアが必須です。スメハラと書いてるだけで臭ってくるようで、筆を止めます!

喫煙者の方は口臭だけでなく、歯を失う速度がすごいのですから、タバコ臭含めた口臭だけでなく、健康損なう最大リスクのタバコから早く逃げ出しましょう。当院は禁煙支援診療室です。ご相談ください。

 

日吉歯科に行ってきました

お正月松開けて間もなく、早朝の飛行機で山形県酒田市の日吉歯科に研修に行ってきました。何年か前、冬出向いたときは大荒れのお天気で、羽田にひっ返すかも?と言われ随分遅れて到着したこともありました。

今回は順調な離着陸で、全国から50人程が集まり、朝8時半から熊谷先生の研修受けてきました。いつも時代の先を読み、どうしたら皆様の口腔の健康に役立つ歯科医療になるか。常に考えて私達を導き励ましお力貸して下さって、頭が下がる思いです。日吉歯科のスタッフさんも全面協力体制で感謝するばかり。私達も日々精進し、患者さんに利益をもたらす本来の歯科と言うものを、手綱緩めずに実行して参りたいと心に誓いました。毎日が学び。皆様の口腔のお役にたつべく頑張ります。
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なんでもっと早く言ってくれなかったの!

長年メンテナンスにお通いの方が、「母が亡くなりました。長いことありがとうございました」と。86になられたお母様は、ご主人を見送って7年。しばらくはメンテナンスにおいでになっていたものの、家に閉じこもりがちになってましたが、ご長女はじめお子さんお孫さんのお力で静かに暮してらしたようです。

連れ合いのご主人は、たばこに起因する病気で、7年前他臓器に転移して亡くなりました。最後のご来院の折、もう病気も告知されておりましたが「なんでもっと早くタバコのこと言ってくれなかったの!」とおっしゃられたことを昨日のことのように思い出しました。 最初の肺の病気が見つかる前から歯茎の状態が良くなく、たばこの害が懸念されたので申し上げましたが、こちらの力不足もあり聞く耳を持って頂けませんでした。肺の病気が見つかった時も、依存が強く受診終わってドアを出てすぐ、タバコに火をつける有様でしたので、ND(ニコチン・ディペンダンス)だったと思われますが、当時歯科医院でたばこの害を言うところは極めてまれでしたので、自分の勉強不足もあってそれ以上進みませんでした。

今日その奥様の急逝を聞き、胸膜炎と伺って「水が溜まって苦しかったのではないですか?」とお聞きしましたが、「我慢してたようです」とおっしゃるお身内に、ただお悔やみ申し上げるだけでした。

たばこの害は全身です。肺や胃だけでなくあらゆる病気の原因です。今お口の中の細菌が全身の病気に悪さすると言われますが、タバコは口から吸うのですから、一番の被害はお口の中なのです。これからも当院は禁煙支援をすすめ、近所の内科医院さんも引き続き協力連携下っています。長く通われた高齢者の急逝の報に、連れ合いの亡き患者さんの声を思い出しましたので書かせていただきました。

28日カンブリア宮殿で熊谷崇先生が話されると思いますが、今歯科は、皆さまの「生涯にわたる健康支援」が使命と感じています。
ですので「禁煙の必要性」も、「歯を失わないための歯科受診」も、早く!広く!伝えなけれならないことと痛感しています。