魚離れ 「無臭」で対抗

ちょっと私的には、憤慨の話題・・なのですが、新しい需要があるようです!
魚臭さを抑えた「におわない魚」が人気だそうで、ミカンやレモンの香りをつけた「フルーツ魚」を売り出す地域も増えてるそうです(エーッ!)
いつぞやこのブログでご案内した、「におわないピーマン」と同じ発想ですよね。いいのかなぁ・・?

因みにこのお魚、一般的なエサの配合飼料の魚粉を40~60%なのを、28%に減らして魚臭さを取ってるそうです。その代りに”大豆カスなどの植物性たんぱく質を増やし、うまみを補うチキンミール、脱臭効果のあるお茶の粉末を大量に加えたとか・・。開発したのはあのクロマグロの養殖に力を入れる近畿大学の教授です。「内臓と接して本来、エサのにおいがつきやすいはずの腹身もほぼ無臭にできた」とおっしゃっています。ウーン!
この教授は、国内で養殖盛んなぶりに注目され、餌と共に、においの元となる体表の参加を防ぐ真空パックも開発中とか。「ブリ特有のにおいを好む人も多いが、消費拡大のためには苦手な人の市場開拓が大事」とおっしゃるものの、私としてはお魚のにおいと言っても取り立てて”臭い”わけでなく、新鮮なお魚は気になるほどでないはず。それより魚特有のそれぞれの姿・様相・つや・海のにおいという風に理解して、さかなの「個体」を愛でどうしたらこの魚の良さを美味しく食べられるだろうと、楽しみだけれど・・。

こうして野菜もお魚も本来の姿を、人間が変えてまで食べる方がいいのだろうか?とつくづく考えてしまいました。

昔のキュウリに香りがあった様に。昔のトマトがこんなに甘くなくとももっともっと深い濃い味だったように。赤貝を食べると独特の香りがごちそうだったり、ピーマンとしし唐が似てるけど味は違ったり、そんなことがお料理する上でとっても楽しく、美味しいと感じることの幸せを、どうしていじってしまうんだろう・・と不思議に思うこの頃です。