日本で古来使われてきた「大和言葉」。その視点を持ってるだけでも、思いが伝わりやすいというメリットがあります。
例えば、漢語や外来語を大和言葉で言うと・・
長所 → とりえ
過大評価 → 買いかぶり
挙動 → 立ち居振る舞い
復習 → おさらい
追従 → おもねり
余熱 → ほとぼり
妖怪 → あやかし
海岸 → 海辺・岸辺・浜辺・砂浜・磯・渚・波打ち際など
デート → 逢瀬
トイレ → 厠(かわや)
階段 → きざはし
度胸 → 肝っ玉
いかがでしょうか?何やら言葉を磨くチャンスにもなりそうです。
以前結婚式で、スピーチの最後には「幾久しくお幸せに」と結んだものですが、最近では「末永くお幸せに」が多いようです。どちらがイイの悪いのでなく、何やら「幾久しく」という言葉を頂戴するとほんわか致します。
このように「大和言葉」は円滑な人間関係に役立つようです。
新聞の特集に、ある時、若いお母さんが食事中、幼い自分の子供に「余さず頂きましょうね」と語りかけていたそうです。漢語では「完食しなさい」などとなるかもしれませんがこのお母さんの言葉を聞いて、”きれいな言葉遣いの方だなぁ”と好印象受けた・・と書いてありました。大切なのは相手の心に届く表現を選ぶことですね。しかし大和言葉を繰り返し過ぎると、嫌われる側面もあるらしく、使う時は自分なりの工夫が必要と新聞の記事は結んでいます。
最近では、外国の方の話す日本語が美しいなぁと思う事しばしばあります。私達日本人がもう一度、日本語を振りかえってみるのも、ゆかしいことかもしれませんね。声も話し方もさることながら、言葉そのものが美しいと、言葉に思いが乗ってより美しく、より思いが伝わるのでしょう。心がけたいと思います。