「血圧の薬飲んでるのに、うまく血圧が下らないというご相談が良くあり、薬の種類を変えたら下がった」という例も多いようです。同じ高血圧と言っても、ギュウギュウ型と
パンパン型、両方の混合型があります。
ギュウギュウ型は血管が収縮して狭くなり、血圧が高くなるタイプ。例えて言えば、水まきのホースをぎゅっと絞ると水が勢いよく飛び出る感じとのこと。
パンパン型は血管内の水の量が増えて血管の内側から加わる圧力が増すタイプ。風船に水が一杯入ってふくれ、内側が強く圧迫されるような状態を言うようです。
ギュウギュウ型の原因として、アンジオテンシンⅡと言う血管を収縮させる物質の働きが言われます。ですのでこの拮抗薬(ARB)がこの働きを打ち消すので、血管を収縮しにくくすることで血圧を下げます。
パンパン型は、塩分を摂りすぎた血液を水で薄めようとしていると考えられ、減塩が効果的です。薬を使うなら、余分な塩分や水分を体外に出すような利尿剤の服用担います。
日本人の高齢者にはパンパン型が多く見られ、若い時にギュウギュウ型だったのが、年齢と共にパンパン型になったり、両方の混合型ということもあります。
この他カルシウム拮抗薬もよく使われ、血管壁にある平滑筋の細胞によく効き、血管を広げて血圧下げるようです。ギュウギュウ型・パンパン型両方に対応します。
血圧を昼夜持続的にきちんと下げることが重要。自分の高血圧はどのタイプかを知って薬の選択は医師とよく相談することが必要なようです。お薬飲んでいても効果がないなら、まんじりと服用せず、医師とご相談が肝心ですね。