顔を見てしゃべる

今朝出がけに見た番組がとってもこわいものでした。

と言っても「ライン」の話です。スマホもラインもやっていないのに、コメントするのも

気が引けますが、コメンテーターの皆さんもとても心配、危惧していました。

というのも、例えばかわいい画像を送った際 今風のいい方で「かわいくない」と送った

ところ→可愛くはない(否定の意味)ととらえられ、攻撃受けたというものでした。

「かわいいね」の意味で「かわいくない?」というイントネーションの言い方が流行って

いますが、顔を見ないで文字だけで「かわいくない」と書けば否定の意味になってしまい

ますね。こんなことで行き違いになったり、仲たがいするのは本当にもったいないですし

残念に思います。

随分前、マンション住民仲間で”手話の勉強”したことがありました。随分前で手話は

すっかり忘れてしまいましたが、ひとつとても記憶に残っていることがあります。当時女

優の桃井かおりさんが化粧品のCMに出ていらして、「この歳でこれなら、悪くないと思

わない?」と画面いっぱいに問いかけ当時話題になりました。この言葉「悪くないとおも

わない」を手話で表現すると、文頭の「かわいくない」と同じように”否定の意味”になっ

てしまうのでした。聾の指導者の男性に何度説明してもわかってもらえず、この場合の

「悪くないと思わない?」→「いいでしょ?」という意味だと理解いただくまでに時間か

かってとっても大変だったのです。

そんなことを思い出しながら、しゃべり言葉は、”音” ”イントネーション” ”表情”あっ

てのコミュニケーションで、ラインなどの「単なる文字」では全く反対の意味だったり、

誤解を招きかねず、こんなことで友人同士怒ったり・嫌ったり・いがみ合ったりは本当に

もったいないと思いました。

顔を見てしゃべる。言葉は身体状況をもって成り立つと望ましい。つくづく大切なこと

だと思いました。

 

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