夕刊にこの名前を見つけ思わず「やった!」です。
私もこのような難しい店名は知らなくて、あることで日本画用絵の具の専門店と知りました。国内最古の絵の具屋さんで、この度新聞に出たのは、この会社が2010年から胡粉を使って手掛けているネイル!の話題です。
私がこの古式豊かな胡粉のお店を知ったのは、あるがん患者さんのお世話をするナースからでした。ナースがサポートする闘病中のその方は、抗がん剤により爪が割れたり変色したり・・でとても気持ちが落ち込んでいたそうです。そんな時、ケアして下さるナースからこの「胡粉ネイル」を勧められたそうで、市販のネイルと違って有機溶剤不使用なので臭いもなく、何より変色した爪をカバーでき、見た目も変り喜ばれたそうです。臭いがないので家族の近くでも遠慮なく使え、サラサラきれいに塗れると評判。早く乾いて、消毒用アルコールでも落とせお水でも落とせるそうな。爪にやさしい商品として、あちこちの病院内のサポート・サロンにも置かれるようになってきたそうです。
色数も32もあって、男性でも、ペディキュア(足のマニキュア)にも使えそうです。
その身になってみないとわからないですが、女の方で爪が割れたり変色したりしたら、めげますよね・・。男性でもどなたも同じでしょう。
有機溶剤不使用のマニキュアで「気持ちが明るくなったら」とてもステキなことですね。
この胡粉、ホタテの貝殻を10年ほど天日干しし細かく砕いた粉末だそうです。
日本の美しい色と伝統の技術で、日々の生活がちょっとでも明るくなったらそれは素晴らしい試みだし、ご利用範囲が広がりますね。
がん患者さんの声にならぬ声に気づいて「いいことみっけ!」して差し上げるナース・ケアの方がいらっしゃるんですね。
そのこともすばらしいですし、上羽絵惣さん、主に女性スタッフさんがアンテナ張って企画され、新しい取り組みなさるという老舗の心意気!を感じました。
患者さんから「気分転換出来、楽しんでいる」「気持ちが明るくなる」の声をきき、上羽絵惣さんも励みになって益々張り切ってらっしゃるそうです。
かつてある女流作家さんがおっしゃいました。
「病気になっても、病人になることはないわ!」
上羽絵惣さん、これからも頑張って下さい!