毎週毎週どこかの雑誌で見られる「健康寿命」の言葉。
フレイルという言葉もおなじみになりました。私達の分野ではオーラルフレイルです!
フレイルとは虚弱の意味。
お元気そうに見えても、転びやすかったり、大きな声が出なかったり信号が点滅する間に歩道が渡り切れなかったり。
運動だけでなく、食事や食べ方にも注意がいるようです。
駅にできた焼き立てパンのお店には、その場でいただけるコーナーがあって、買い物ついでに見るとご年配の方がお一人で食べている姿も多いように思います。
焼き立てパンは美味しいですし、魅力的です、焼き立てはふかふかでほわほわ!歯がご
不自由な方でも召し上がれます。中にカツとかハムとか入っていればまだしも、食べてる高齢者を見ると大概は甘いパンが多いようです。ホットミルクとか牛乳とかフレッシュオレンジジュース(100%)又はスープなどをご一緒にでしたらまだいいのですが、たいていコーヒーにお砂糖とミルクですね。こんな時ついてくるミルクは牛乳ではないのです。オイルから作られたものです・・。
手軽なカップ麺や菓子パンばかり食べることも、栄養不足=フレイルの原因の一つと言われています。でも特に70代以降、夫や妻に先立たれて”おひとり”になれば食事が面倒になるのもわかります・・。ついお食事が手軽なパンになって。
このように柔らかいものばかり食べていると、お肉などが食べられなくなり、噛み切れなくなり、タンパク質不足に陥りかねません。甘い菓子パンはそれだけでカロリーたっぷりですので、お腹がすかないのです。おっつけ栄養不足になります。歯ごたえのないパンばかり食べてらっしゃると、低栄養になるだけでなく咀嚼筋も衰え、オーラルフレイルと呼ばれ、老化を加速します。
今流行りの鯖缶など、うまく利用すれば、タンパク質も取れますね。サバだけでなく、鰯やサンマの缶詰も、プレーン味・醤油味・みそ味と結構美味しいので、私も常備しています。ご自宅でしたら、パンのお供に気軽なお魚の缶詰はいかがでしょうか?
外に出てパン屋さんで食事する時も肉類の入ったパンや、チーズや野菜やハムなどののった食事パンの利用をお勧めします。相棒はホットミルクなどでカルシウムも取って下さい。外食は外に出て解放感を味わい、他人との接触も会話もあり、それはそれで高齢者にとって貴重な時間でもあります。
自分の歯でいつまでも噛めるようにするのは、お手入れだけでなく、何を食べるか‼が大事です。食べやすいものばかり召し上がっていると、お子さんも高齢者も、私達も食べる機能が衰えます。だからと言って「硬いものを食べる」のではありません。噛んで召し上がるもの、噛んでおいしいもの、噛む回数の多いもの。心がけると意外とあります。
あえて、スルメの必要はありません・・。
焼き立ての食パンよりも、トーストするだけで、咀嚼力は4倍!になる!ということを知って頂けたら嬉しいです。今はやりのゆで野菜も、食べやすい柔らかさより、食感わかる柔らかすぎない硬さ!にゆでてみたらいかがでしょうか?お酒のお供のスティック野菜は、お子さんにもご一緒にいいですね。
☆本年もブログを読んで頂き有難うございました。
殆んど食べログ?でしたが、お読みいただきましたこと御礼申し上げます。来年も身近な話題を中央歯科の視点で?お伝えしたいと思っております。
来る年も皆様、元気に、大きな声であいさつできますように。美味しく召し上がれますように。くよくよせず前に進むことが出来ますようにお祈りしています。
よいお年をお迎えください。 中央歯科スタッフ一同より